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【2026年版】レトロな黒電話の魅力と使い方|光回線での接続方法からインテリア活用術まで徹底解説

最近、なんだか毎日が忙しくて、あっという間に時間が過ぎていくな…なんて感じること、ありませんか?スマートフォンが鳴りっぱなし、次から次へと通知が届く。便利なはずなのに、時々ちょっとだけ疲れちゃいますよね。

そんな中で今、あえて「手間」や「時間」を楽しむ暮らしに注目が集まっています。今回ご紹介したいのが、そんなスローな暮らしにぴったりのアイテム、「黒電話」です。

「え、黒電話?実家にあったあれ?」「今さら使えるの?」なんて声が聞こえてきそうですね。

そうなんです、使えるんですよ!しかも、ただの電話機としてじゃなく、お部屋をぐっとおしゃれにしてくれるインテリアとしても、今、再評価されているんです。

この記事では、

  • 黒電話って、そもそもどんなもの?という基本の「き」
  • どこで買えるの?値段は?という購入前のギモン
  • うちの光回線でも使える?という一番知りたい接続方法
  • 置くだけで素敵!インテリアとしての楽しみ方

まで、黒電話に関するすべてを、どこよりも分かりやすく、そして詳しく解説していきます。

この記事を読み終わる頃には、きっとあなたも「黒電話のある暮らし」、始めてみたくなっているはずです。

まずは、黒電話がどんなものなのか、その歴史や仕組みを一緒に見ていきましょう。知れば知るほど、その奥深い魅力に引き込まれますよ。


目次

黒電話の歴史

「黒電話」と聞いて私たちが思い浮かべるのは、黒くてツヤツヤしたボディに、指でくるくる回すダイヤルが付いた、あの電話機ですよね。

日本で電話が使われ始めたのは明治時代ですが、一般の家庭に普及し始めたのは戦後のこと。その主役となったのが黒電話でした。

年代主なモデル特徴
1933年~3号自動式卓上電話機現在の黒電話の原型ともいえるモデル。まだ一般家庭には少なく、官庁や会社が中心。
1950年~4号自動式卓上電話機最も「黒電話らしい」角張ったデザイン。戦後の復興と共に家庭にも普及し始めた、まさに”昭和の顔”。
1963年~600形電話機少し丸みを帯びたモダンなデザイン。性能が向上し、通話品質もクリアに。全国に広く普及した完成形。

こうして見ると、私たちが「レトロで懐かしい」と感じる黒電話は、主に「4号」や「600形」であることが多いですね。特に600形は、一家に一台の必需品として、たくさんの家庭の思い出を繋いできた存在でした。

黒電話の仕組み

黒電話の魅力といえば、何と言ってもあの「ジリリリーン!」というベルの音と、ダイヤルを回す独特の感触。これ、どういう仕組みか気になりませんか?

懐かしい「ジリリリーン!」というベルの音の秘密

今の電子音とは全く違う、あの迫力のある音。実は、黒電話の中には物理的な「ベル(鐘)」が2つ入っていて、電話がかかってくると、そのベルを小さな「ハンマー」が叩いて音を鳴らしているんです。

だからあんなに大きくて、心に響く音がするんですね。アナログならではの、とてもシンプルな仕組みです。

ダイヤルを回して電話がかかる仕組みとは?

指で「ジーコ、ジーコ」と回すダイヤル。これも面白い仕組みなんですよ。

例えば「3」に指を入れて回すと、ダイヤルが戻る時に「カッカッカッ」と3回の電気信号(パルス信号)が電話局に送られます。同じように「5」なら5回。この信号の回数で、電話番号を認識しているんです。

スマホのように一瞬で繋がるわけではなく、番号を一つひとつ回して、繋がるまで少し待つ。この「間」が、電話をかけるという行為を、なんだかとても丁寧なものに感じさせてくれるんですよね。

黒電話の種類と見分け方

「黒電話」と一括りに言っても、実は色々な種類があります。代表的なものを知っておくと、いざ探す時に「あ、これはあのモデルだ!」と分かって楽しいですよ。

  • 4号自動式卓上電話機一番イメージしやすい、四角くて少しごついデザイン。受話器も重くて、存在感は抜群です。「ザ・昭和」という雰囲気が好きな方にはたまりません。
  • 600形電話機4号よりも少しだけ丸みを帯びて、洗練されたデザインです。通話品質も良く、実用性を考えるならこちらのモデルがおすすめ。見かける数も一番多いかもしれません。
  • 601形電話機600形とそっくりですが、ベルの音が鳴らないタイプです。複数の電話機を置くオフィスなどで、全ての電話が鳴らないようにするために使われていました。もし購入して「音が鳴らない!」と思ったら、このモデルの可能性もあります。底面のシールなどで確認できますよ。

他にも、壁掛け型や、緑色やピンク色といった珍しいカラーのモデルも存在します。自分だけのお気に入りの一台を探すのも、宝探しのようでワクワクしますね。

【購入ガイド】自分に合った黒電話の選び方

黒電話の魅力がわかったところで、次はいよいよ「じゃあ、どこで手に入れればいいの?」というお話です。ここが一番知りたいところですよね。後悔しないための選び方を、しっかりお伝えします!

どこで買える?

主な購入場所は、大きく分けて3つ。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を選んでみてくださいね。

購入場所メリットデメリット
骨董市・アンティークショップ実物を見て、触って選べる。思わぬ掘り出し物に出会えるかも。動作の保証がない場合が多い。価格がお店によってまちまち。
フリマアプリ・ネットオークション品数が豊富で、価格も比較しやすい。家にいながら探せる。実物を確認できない。写真と状態が違うリスクも。出品者の評価を要チェック。
専門店・リサイクルショップ動作確認済みやメンテナンス済みのものが多く、安心感が高い。骨董市などに比べると、価格は少し高めになる傾向。

「とにかく雰囲気を楽しみたいから、動かなくてもいい」という方は骨董市で探すのが楽しいですし、「ちゃんと電話として使いたい」という方は、少し高くてもメンテナンス済みのものを専門店や信頼できるネット出品者から買うのがおすすめです。

実際に購入した人の口コミを見てみると、

「メルカリで探したら、おばあちゃん家にあったのと同じ4号機を発見!送料込み4,000円でした。ちゃんと動くか不安だったけど、説明文をしっかり読んで、評価の良い出品者さんから買ったら大正解でした!」

なんて声もあれば、

「アンティークショップで一目惚れした緑色の黒電話。15,000円と少し高かったけど、お店の方が配線もきれいに修理してくれていて、安心して使えています」

という声も。自分の目的と予算に合わせて、探す場所を決めるのが良さそうですね。

価格相場はどのくらい?

気になるお値段ですが、これも状態によってピンキリです。

  • 観賞用・ジャンク品:1,000円~5,000円「動かなくても、インテリアとして置ければOK」という方向け。ダイヤルが回らない、コードが切れているなどの状態のものもあります。
  • 実用可能(未整備):3,000円~8,000円フリマアプリなどでよく見かける価格帯。「使えると思いますが保証はありません」といった形で出品されていることが多いです。ある程度の知識があるか、動かなかった時のリスクを許容できる方向け。
  • 実用可能(整備済み):10,000円~25,000円専門店などで販売されている、プロがメンテナンスしたものです。内部の清掃や配線のチェックがされているので、購入後すぐに安心して使いたい方におすすめです。珍しい色や状態が非常に良いものは、さらに高くなることもあります。

購入前に必ず確認したい3つの注意点

デザインや価格だけで飛びついちゃうと、「せっかく買ったのに使えなかった…」なんて悲しいことになりかねません。そうならないために、この3つのポイントだけは、購入前に必ずチェックしてくださいね。

ポイント1:使える回線・使えない回線

ここ、一番大事なポイントです!

黒電話が作られた時代は、電話線も「アナログ回線」というものでした。ダイヤルを回した時の「カチカチ」という信号(パルス信号)で通信する方式です。

一方、現代の家庭の電話回線の多くは「光回線(ひかり電話)」や「IP電話」ですよね。これらは「プッシュホン」で使われる「ピポパ」という音の信号(トーン信号)を基本としています。

つまり、信号の”言葉”が違うんです。

「じゃあ、やっぱり今の家では使えないの?」

いいえ、大丈夫!後ほど詳しく説明しますが、「変換アダプター」という”通訳”のような機械を使えば、光回線でもちゃんと使えるようになります。

ただ、契約している回線の種類によっては、そのアダプターを使っても利用できないケースも稀にあります。心配な方は、購入前にご自宅の電話回線の契約会社(NTTやKDDIなど)に、「パルス信号(ダイヤル回線)の電話機は接続できますか?」と一度問い合わせてみると、より安心ですよ。

ポイント2:動作確認のポイント

実物を見られる場合は、最低限ここをチェックしましょう。

  • ダイヤルはスムーズに回るか?指で回して、最後までスムーズに回り、手を離したときに元の位置まできちんと戻るか確認します。途中で引っかかったり、戻りが悪かったりすると、正しく発信できません。
  • 受話器のコードは綺麗か?クルクルしたカールコードが伸びきっていたり、中の配線が見えていたりしないかチェック。
  • 本体に大きなヒビや割れはないか?古いプラスチック製品なので、落とした衝撃で割れていることも。特に受話器を置く部分などは要チェックです。

ポイント3:現代の電話との違い

黒電話は、今の電話にあって当たり前の機能が、もちろんありません。

「不便」と感じるか、「それも味」と感じるか。事前に知っておくことで、がっかりを防げます。

  • リダイヤル機能はありません。かけ直す時は、もう一度最初からダイヤルを回します。
  • 留守番電話機能もありません。
  • ナンバーディスプレイもありません。誰からかかってきたかは、出てみるまで分かりません。

この「不便さ」が、逆に電話一本一本との向き合い方を丁寧にしてくれる。そんなふうに考えると、なんだか愛おしく思えてきませんか?

【実践編】黒電話を使ってみよう!

さあ、お気に入りの一台を手に入れたら、いよいよ設置です!

「機械は苦手で…」という方もご安心を。ポイントさえ押さえれば、意外と簡単に接続できますよ。

基本的な電話のかけ方・受け方

これはもう、ご存知の方も多いかもしれませんね。

  • かけ方
    1. 受話器を上げる(「ジー」という音が聞こえればOK)
    2. かけたい相手の番号を、指で一つずつ回す
    3. 全部回し終わったら、相手が出るのを待つ
  • 受け方
    1. 「ジリリリーン!」とベルが鳴ったら、受話器を上げる
    2. 話し終わったら、受話器を元の場所に戻す

このシンプルさがいいですよね。受話器を「ガチャン!」と置く時の重みも、通話が終わった実感があって、なんだか気持ちがいいんです。

【重要】光回線で黒電話を使う方法

さて、ここが現代で黒電話を使う上での最大のポイントです。

先ほどお話しした通り、黒電話の「パルス信号」と、光回線などの「トーン信号」は、信号の種類が違います。

そこで登場するのが、この二つの信号を翻訳してくれる魔法のアイテム、「パルス-トーン変換アダプター」です。

必要なもの:パルス-トーン変換アダプターとは?

見た目は、電話線を繋ぐための小さな箱です。家電量販店の電話機コーナーや、Amazonなどのネット通販で、3,000円~5,000円くらいで購入できます。

このアダプターが、黒電話から送られてきた「カチカチ」というパルス信号を、光回線の交換機が理解できる「ピポパ」というトーン信号にリアルタイムで変換してくれるんです。これさえあれば、あの黒電話で、普通に電話がかけられるようになります。

ワンポイントアドバイス
アダプターを選ぶ時は、ご自宅の電話回線のモジュラージャック(壁の差し込み口)と、黒電話のプラグの形状が合うものを選んでくださいね。古い黒電話はプラグの形状が今のものと違う場合があるので、購入した黒電話のプラグの写真を撮っておくと、お店で探す時にスムーズですよ。もし形状が違っても、変換用のコネクタなども販売されています。

接続方法を写真付きで解説(※ここではテキストで手順を説明します)

接続は、驚くほど簡単。3ステップで完了です。

  • 黒電話の電話線を、変換アダプターの「LINE1」や「電話機」と書かれた差し込み口に繋ぎます。(カチッというまで差し込みます)
  • 変換アダプターから出ているもう一方の電話線を、ご家庭の壁にあるモジュラージャック、もしくは光回線用のルーター(ホームゲートウェイ)の電話機ポートに繋ぎます。
  • これだけ!

たったこれだけで、接続は完了です。

受話器を上げてみて、「ツー」という発信音が聞こえれば成功です!

実際に自分の携帯などに電話をかけて、ダイヤルが正常に使えるか、通話ができるかを確認してみてくださいね。

電話回線の契約と設置に関するQ&A

ここで、よくある質問にお答えしておきますね。

  • Q1. 黒電話を使うために、NTTと何か特別な契約は必要?A1. いいえ、基本的に不要です。ご家庭で「ひかり電話」など、すでに電話サービスを契約していれば、その回線をそのまま使えます。黒電話のために月額料金が別途かかることはありません。
  • Q2. 通話料金はどうなるの?A2. ご契約中の電話サービスの料金プランがそのまま適用されます。黒電話を使ったからといって、通話料が高くなることはないのでご安心ください。
  • Q3. 通話品質は大丈夫?A3. 最新のデジタル電話機と比べると、少し音声がこもって聞こえたり、相手の声が小さく感じられたりすることはあるかもしれません。ですが、これは黒電話の「味」。日常的な会話には、ほとんど支障はないレベルです。むしろ、相手の声がすぐ耳元で聞こえるような、独特の温かみを感じられますよ。

黒電話をインテリアとして楽しむアイデア

電話として使えるようになったら、次はお部屋の主役として、インテリアコーディネートを楽しみましょう!黒電話は一台あるだけで、お部屋の雰囲気をがらりと変えてくれる、魔法のような力を持っています。

置くだけでおしゃれ!黒電話のインテリア活用術

黒電話の定位置、どこにしましょうか?考えるだけでワクワクしますね。

  • 玄関家の顔である玄関に置けば、訪れたお友達を「おっ!」と驚かせられるはず。鍵や小物を置くコンソールテーブルの上が定位置です。
  • リビング家族が集まるリビングのサイドボードの上も素敵です。あえてみんなの目に触れる場所に置くことで、コミュニケーションのきっかけにもなります。
  • 書斎・ワークスペース静かに集中したい書斎に置くと、空間がぐっと引き締まります。デジタル機器に囲まれた中で、一つだけアナログな黒電話がある。その対比がとてもおしゃれです。

大切なのは、「電話機」としてきれいに置くことだけを考えないこと。洋書の上に無造作に置いたり、隣に小さなグリーンを飾ったりするだけで、ぐっとこなれた雰囲気になりますよ。

テイスト別・コーディネート事例

あなたのお部屋はどんなテイストですか?テイスト別に、黒電話の合わせ方のヒントをご紹介します。

昭和レトロ:畳やちゃぶ台と合わせて

これはもう、王道の組み合わせですね。畳の和室に、低いちゃぶ台。その上にちょこんと黒電話が乗っているだけで、まるであの頃にタイムスリップしたかのよう。木の温もりや、アンバー(飴色)のガラス食器、花柄のグラスなど、懐かしいアイテムとの相性は抜群です。

カフェ風:ウッド調の家具と

温かみのある木のカウンターや、使い込んだ木のテーブルの上に置くのもおすすめです。隣にはお気に入りのコーヒーカップや、小さな黒板に書いたメニューなどを飾って。黒電話の「黒」が、空間をほどよく引き締めてくれて、落ち着いたカフェのような雰囲気を作り出してくれます。

インダストリアル:無機質な空間のアクセントに

コンクリート打ちっぱなしの壁や、アイアンのシェルフ、むき出しの配管など、少し無骨でクールなインダストリアルな空間にも、黒電話は意外なほどマッチします。周りが無機質な分、黒電話の持つ有機的なフォルムや、人の手の跡が感じられる質感が、空間に温かみとストーリーを与えてくれるんです。

もっと個性的に!DIY・リメイクのヒント

「人とはちょっと違う黒電話にしたい!」という方は、簡単なDIYに挑戦してみるのもいいかもしれません。

  • 本体をピカピカに磨くプラスチック用のクリーナーやコンパウンドを使って丁寧に磨き上げると、くすんでいたボディが見違えるようにツヤツヤになります。愛情を込めて磨いた一台は、愛着もひとしおです。
  • 自分好みの色に塗装する腕に自信のある方は、分解して本体を塗装してみるのも一つの手です。真っ白や、くすんだブルー、マスタードイエローなど、インテリアに合わせた色に塗り替えれば、世界に一つだけのオリジナル黒電話に。(※分解や塗装は自己責任で、慎重に行ってくださいね!)

まとめ

ここまで、黒電話の魅力から選び方、使い方、そして楽しみ方まで、たっぷりとお話ししてきました。

スマートフォンなら数秒でできることも、黒電話だと少し時間がかかります。番号を間違えたら、また最初から。相手が出なければ、ただ静かに待つだけ。

でも、その一つひとつの「手間」や「時間」が、私たちの毎日をほんの少しだけ、丁寧で、豊かにしてくれるような気がしませんか?

「ジリリリーン!」というベルの音にドキドキしながら受話器を取り、ダイヤルを回す指先に意識を集中させ、耳元の声にじっと耳を澄ます。

黒電話は、ただの通信手段ではなく、コミュニケーションそのものの温かさや大切さを、改めて思い出させてくれる存在です。

あなたも、黒電話のある暮らし、始めてみませんか?

きっと、忙しい毎日の中に、心地よい「余白」が生まれるはずですよ。


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