・ファミマの「1円商品」は赤字ではない。レジ上の広告収入が原資だった!
・私たちがつい惹かれる理由は、脳が反応する「ゼロ価格効果」。
・広告を見るだけで得をする時代。仕組みを知れば、コンビニはもっと賢く使える。
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コンビニのレジでお会計をしているとき、ふと思ったことありませんか?
「えっ、このチキン、クーポン使ったら1円なの?」
「飲み物が無料でもらえるキャンペーン、多すぎない?」
嬉しいけれど、あまりに安すぎるとちょっと心配になっちゃいますよね。
「賞味期限が近いのかな?」
「裏で個人情報を取られてるんじゃ…」
なんて、勘ぐってしまう気持ち、すごくよくわかります。
私もこの前、レシートについてきたクーポンで「ファミから」を1円でゲットしたとき、なんだか申し訳ないような、不思議な気持ちになりました。
でも、安心してください。
これには、ちゃんとした「理由」があるんです。
しかも、私たち消費者が損をするような裏話ではありません。
キーワードは、レジの上にある「3つの画面」。
今回は、私たちが普段なにげなく見ているあの画面と、激安商品の意外な関係についてお話しします。
仕組みを知ると、これからのコンビニ通いがちょっと楽しくなるかもしれませんよ。

「ほぼタダ」の魔力!私たちがついファミマに行っちゃう心理
まずは、私たちの心の話から始めましょう。
みなさんは、スーパーで「10円引き」のシールが貼ってあるのと、「無料(0円)」と書かれているの、どちらに惹かれますか?
「そりゃあ無料だよ!」
って思いますよね。
実はこれ、金額の差以上に、私たちの脳みそに強烈なインパクトを与えているんです。

なぜ「1円」や「無料」に弱いの?
行動経済学という分野で、「ゼロ価格効果」と呼ばれている面白い現象があります。
たとえば、こんな実験があったそうです。
あるところで、高級なチョコレートと、普通の安いチョコレートを売りました。
最初は両方ともお金がかかります。
高級チョコは「15セント(約20円)」、普通のチョコは「1セント(約1円)」。
この値段だと、多くの人が「せっかくなら美味しい方を」と高級チョコを選びました。
でも、ここから両方とも「1セント(約1円)」ずつ値下げします。
するとどうなるでしょう?
高級チョコは「14セント(約19円)」、普通のチョコは「0セント(無料)」になります。
値下げした金額は同じ「1セント」ですよね。
それなのに、圧倒的多数の人が「無料のチョコ」を選ぶようになったんです。
不思議ですよね。
これは、人間が本能的に「損をしたくない」と思っているからだと言われています。
お金を払う買い物には、どうしても「失敗したらどうしよう」というリスクがつきまといます。
「美味しくなかったら損だな」とか、「無駄遣いかな」とか。
でも、値段が「ゼロ(あるいは限りなくゼロ)」なら、そのリスクがありません。
「タダなら失敗しても痛くないし!」
という安心感が、私たちの背中をドーンと押してくれるんです。
ファミマの「1個買ったら1個もらえる」とか、「1円クーポン」といったキャンペーンは、まさにこの心理を上手に突いています。
私たちは「お得だ!」と思って飛びつきますが、実はお店の作戦通りに「来店させられている」とも言えるんですね。
でも、行きたくなるんだから仕方ないです。
だって、お得なんだもの。
ここが資金源!レジ上の「FamilyMartVision」がすごい

さて、ここからが本題です。
いくら「お客さんを呼びたい」からといって、商品を1円で配っていたらお店が潰れてしまいますよね。
原材料費もかかるし、運ぶコストもかかります。
「やっぱり、どこかで無理をしてるんじゃ…」
そう思ったあなた、素晴らしい勘をしています。
実は、その「赤字分」を補ってくれている存在がいるんです。
それが、レジの上に設置されている、横長の3つのモニターです。
「ああ、なんか芸能人が喋ってるやつね」
「ニュースとか天気予報が流れてるよね」
そうです、あれです。
あれはただの飾りや、暇つぶしのためのテレビではありません。
正式名称を「FamilyMartVision(ファミリーマートビジョン)」といいます。
あの画面は「お金を生むマシン」だった
あの画面、実は日本最大級の「メディア」なんです。
ちょっと想像してみてください。
テレビを見ると、番組の途中でCMが流れますよね。
あのCMを流すために、企業はテレビ局にたくさんのお金を払っています。
そのおかげで、私たちは無料で面白い番組を見ることができます。
ファミマのあの画面も、これとまったく同じ仕組みなんです。
- いろいろな企業が、ファミマに「広告料」を払ってCMを流す。
- ファミマは、その「広告収入」を受け取る。
- そのお金の一部が、私たちの「1円チキン」や「割引クーポン」の原資になる。
つまり、あの画面で流れている映像が、間接的に私たちのチキン代を払ってくれているようなものなんです。
すごい仕組みだと思いませんか?
1500万人が見る巨大メディア
「でも、コンビニの画面なんて、そんなに見られてるの?」
って思いますよね。
実は、ファミマに来るお客さんの数はものすごく多いんです。
なんと、1日に約1500万人もの人がお店を訪れると言われています。
これは、人気のテレビ番組の視聴率にも匹敵するような数字です。
しかも、レジでお会計を待っているときって、手持ち無沙汰でついつい画面を見ちゃいませんか?
スマホを見るほど時間はないし、ぼーっと前を見ると、そこに画面がある。
この「つい見ちゃう」というのが、広告を出す企業にとってはたまらなく魅力的らしいんです。
だからこそ、たくさんの企業が広告を出したがる。
その結果、ファミマにお金が入る。
そして、そのお金でお客さん(私たち)にお得な還元ができる。
「広告を見る」→「お店が儲かる」→「商品が安くなる」
このサイクルがぐるぐると回っているのが、今のファミマの正体なんです。
セブンやローソンとは違う?ファミマだけの「たのしいおトク」

コンビニって、どこも同じように見えて、実はそれぞれ個性が違いますよね。
よく言われるのが、こんな違いです。
- セブンイレブン:とにかく「味」にこだわる。お惣菜やお弁当のクオリティが高い。
- ローソン:「スイーツ」や「健康」に強い。ちょっとおしゃれな感じ。
では、ファミマはどうでしょうか?
最近の動きを見ていると、ファミマは「エンタメ」や「おトクな体験」に力を入れているように感じます。
ただ商品を売る場所じゃなくて、「行くと何か面白いことがある場所」になろうとしているんですね。
「お買い物」を「ゲーム」にする
レジ上の画面と連動して、スマホアプリ「ファミペイ」でも面白い仕掛けがたくさんあります。
たとえば、画面で見た商品のクーポンがいきなり届いたり。
ゲームに挑戦して、当たりが出たら飲み物がもらえたり。
これって、ただの買い物というより、ちょっとしたイベントやゲームに参加している感覚に近くないですか?
「今日は何が安くなってるかな?」
「クーポン届いてるかな?」
そんなワクワク感を提供することで、ファミマは他のコンビニと差別化しようとしているんです。
私たちも、美味しいお弁当ならセブンに行くかもしれないけれど、「なんか楽しそうでお得」ならファミマに行きたくなりますよね。
これからの賢い付き合い方。企業に乗せられず「使い倒そう」!
ここまで読んで、
「なるほど、私たちは広告を見せられて、その対価として安く買えてるのか」
と納得してもらえたでしょうか。
「なんか踊らされてるみたいで癪だな」
なんて思う必要はありません。
むしろ、この仕組みを理解した上で、ちゃっかり利用してやるのが「賢い消費者」です。
ここからは、私が実践している「ファミマを使い倒すコツ」を紹介します。
1. レジ待ちは「情報収集タイム」と割り切る
レジ待ちの間、スマホをいじるのをやめて、あえて上の画面をじっくり見てみましょう。
「新商品の情報」や「お得なキャンペーン情報」が流れていることが多いです。
それに、ぼーっと眺めているだけで、お店への「貢献(広告視聴)」完了です。
「よし、これで1円チキンの元は取ったぞ」
と心の中で思えば、待ち時間も苦になりません。
2. アプリは「財布」代わりに入れる
「アプリとか増やすの面倒くさい」
その気持ちもわかりますが、ファミマに行くならアプリ(ファミペイ)は必須アイテムです。
なぜなら、あの画面で稼いだ広告費の還元先が、主にアプリのクーポンだからです。
紙のレシートクーポンもお得ですが、アプリ限定の「無料クーポン」や「割引」の頻度はかなり高いです。
通知がうるさい場合はオフにしておいて、お店に入る前だけチェックするのもアリですよ。
3. 「1個買うと1個もらえる」は生活必需品で狙う
お茶や水、コーヒーなどでよくやっている「1個買うと1個もらえる(プライチ)」キャンペーン。
あれも、メーカーさんの広告費や販売促進費で行われています。
普段飲まないジュースならスルーでOKですが、いつも飲むお茶や水なら、迷わず利用しましょう。
実質半額で買えるのと同じですから、家計の強い味方になります。
よくある疑問にお答えします!(Q&A)
ここで、ここまでのお話でみなさんが疑問に思いそうなことを、Q&A形式でまとめてみました。
Q:レジ上の画面って、私の顔を見て性別とか年齢を判断してるって聞いたことあるけど…?
A:はい、その通りです!
実はあの画面にはカメラが付いていて、「どんな人が」「どれくらい画面を見たか」をAIが分析しています。
「えっ、怖い!」と思うかもしれませんが、安心してください。
録画されているわけではなく、「30代女性が5秒見た」というような「データ」として処理されるだけで、個人が特定されることはないそうです。
「私の視線がデータになって、次のヒット商品を作るヒントになってるのね」くらいに思っておけば大丈夫です。
Q:1円で売って、お店のオーナーさんは損しないの?
A:これも心配無用です。
基本的に、こうしたキャンペーンの費用は本部やメーカー、そして広告スポンサーが負担する仕組みになっています。
お店のオーナーさんが身銭を切って1円で売っているわけではありません。
むしろ、1円商品目当てにお客さんが来て、ついでに他のお菓子やおにぎりを買ってくれれば、お店にとってもプラスになります。
だから、遠慮なく1円で買っちゃってOKなんです!
Q:広告ばっかりでうるさくない?
A:これは感じ方に個人差がありますよね。
ただ、最近のファミマの放送は、ただの宣伝だけじゃなくて、お笑い芸人さんのコント風だったり、可愛い猫の動画だったり、見ていて飽きない工夫がされています。
「CMを見せられている」と思うと辛いですが、「ショート動画を見ている」という感覚で楽しむのがおすすめです。

まとめ:コンビニは「買う場所」から「お得を拾う場所」へ
今回は、ファミマの「1円セール」の裏側にある、広告と画面の秘密についてお話ししました。
昔のコンビニは「定価で高いけど、便利だから買う場所」でした。
でも今は、「アプリと画面を駆使して、お得を拾いに行く場所」に変わりつつあります。
物価が上がって、いろいろなものが高くなる世の中。
そんな中で、企業の「広告を出したい」という気持ちと、私たちの「安く買いたい」という気持ちがマッチしたこの仕組みは、とっても現代的で理にかなっています。
「タダより高いものはない」
なんて昔の人は言いましたが、今のファミマに関しては
「タダ(や1円)には、ちゃんとしたスポンサーがいるから安心」
と言えそうです。
これからは、レジ上の画面を見上げたら、
「あ、この映像が私のチキン代になってるのね、ありがとうスポンサーさん!」
と心の中で感謝しつつ、1円商品を堂々と、ちゃっかりゲットしちゃいましょう。
浮いたお金で、たまには自分へのご褒美スイーツを買うのもいいですね。
毎日の小さなお買い物が、ちょっとでも楽しく、お得になりますように。
ファミマの1円商品やクーポンをフル活用するなら、
スマホ決済+最低限の現金だけ持てる「薄型財布」が本当に便利。











