はじめに
ねえ、健康診断の結果で「中性脂肪値が高い」って言われちゃった?ショックだよね。私も初めて言われたときは「どうしよう!?」って頭が真っ白になったの。
でも、大丈夫!中性脂肪値は、生活習慣を見直せば比較的下がりやすいって知ってた?
この記事では、
- 中性脂肪が高いと何が問題なのか?
- 今日からできる具体的な食事・運動の改善策
- 頑張っても下がらないときにどうすればいいか(病院の話)
までを、専門用語を使わずに、とことん分かりやすく解説していくね。
この記事を読めば、あなたの不安は解消されて、すぐに何をすべきかが明確になるはず。一緒に健康でスリムな体を取り戻しましょう!
第1章:まずは知ることから!中性脂肪値の基礎知識
まず、中性脂肪って何が悪いの?ってところから確認していこう。
中性脂肪とは?私たちの体での役割
中性脂肪(トリグリセライド)は、私たちが生きていくうえで欠かせない大切なエネルギー源。食べ物から摂取した脂肪分や、ご飯やパンなどの糖質が、使いきれずに余ってしまうと、体内で中性脂肪に変えられて、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられます。
いわば、非常用のガソリンタンクみたいなもの。いざというときのためにストックしておくのはいいんだけど、タンクが大きくなりすぎると困ったことになるの。
自分の値をチェック!基準値の確認
健康診断の結果を見てみて。あなたの値はいくつだった?
中性脂肪の値には、このくらいの目安があるの。
| 分類 | 中性脂肪値(TG値) | 状態 |
| 正常値 | 30~149 mg/dL | ひとまず安心な範囲 |
| 境界域・管理目標値 | 150~299 mg/dL | 生活改善が必要!この値を目指そう |
| 受診勧奨値 | 300 mg/dL以上 | 専門医に相談を。すぐに生活改善を! |
出典:日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」より
もしあなたの値が150mg/dL以上だったら、それは体からの「そろそろ見直してねサイン」だと思って、真剣に生活習慣をチェックする必要があるよ。
高いと何が問題?なぜ下げる必要があるの?

「別に太ってないし、大丈夫じゃない?」って思うかもしれないけど、中性脂肪が高いことの一番怖いところは、動脈硬化を加速させてしまうことなの。
中性脂肪が増えると、血液がドロドロになり、血管の壁に悪玉コレステロール(LDL)がたまりやすくなる。その結果、血管が硬くなったり、詰まったりするリスクが高まってしまうの。
これが進むと、将来的に心筋梗塞や脳梗塞といった、命に関わる病気につながる可能性があるのよ。そうならないためにも、早めの対策が本当に大切なの。
中性脂肪値が高くなる主な原因は?
「なんで私だけ?」って思わなくても大丈夫。中性脂肪が高くなる原因のほとんどは、日々の生活の中にあるから。主な原因はこの4つ!
- 食事の欧米化と高カロリー食:高カロリー、高脂質な食事が増えたこと。特に糖質(ご飯、パン、お菓子、ジュース)の摂りすぎが、余分な中性脂肪を作る最大の原因!
- 運動不足:使われなかったエネルギーがそのまま脂肪として蓄積されちゃう。デスクワーク中心の人は要注意よ。
- アルコールの摂りすぎ:特にお酒の「種類」も大事。ビールや日本酒などの醸造酒は糖質も多く、肝臓での中性脂肪合成を促進するの。
- ストレス・睡眠不足:生活リズムの乱れは、ホルモンバランスを崩し、代謝を悪くする原因になるの。
第2章:今日からできる!中性脂肪値を下げるための生活習慣の改善
さあ、ここからが本番!どうやって中性脂肪を減らすか、具体的なアクションプランを立てていこう。

1. 食事の改善:摂取量とバランスを見直す
中性脂肪を下げる対策は、9割が食事と言っても過言ではないくらい重要!特に、「脂質」よりも「糖質」に注目するのが、成功の近道なの。
食事療法の3つの柱
まずは、この3つの原則を守ることから始めてみて。
- カロリー制限(適正体重の維持):まずは、食べすぎないことが鉄則。中性脂肪は、消費しきれなかった余分なカロリーが変化したものだから、トータルの摂取カロリーを適正にすることが基本中の基本よ。
- ちなみに、1kgの脂肪を減らすには約7,200kcalの消費が必要。少しずつでいいから、毎日300kcal減らすことを目標にしてみて。
- 糖質の摂りすぎに注意:ここが一番大切!ご飯やパン、麺類、お菓子などに含まれる糖質は、インスリンというホルモンの働きで、あっという間に中性脂肪に変わってしまうの。
- 間食(特にスナック菓子や甘い飲み物)は極力カット。
- 主食は少し減らすか、玄米や全粒粉パンなど、GI値の低い(血糖値の上がり方が緩やかな)ものに置き換えてみて。
- 脂質の質を見直す:単に「脂っこいものを避ける」だけじゃなくて、「良い脂を摂る」のがポイント!
- 避けるべき脂:肉の脂身、バター、生クリーム、インスタント食品、揚げ物(飽和脂肪酸やトランス脂肪酸)
- 積極的に摂りたい脂:魚の脂、オリーブオイル、アマニ油、ナッツ類(不飽和脂肪酸)
積極的に摂りたい食品・栄養素
中性脂肪を減らすために、ぜひ毎日の食卓に加えたい「味方」を紹介するね!
| 栄養素 | 含まれる食品 | なぜ中性脂肪に良いの? |
| DHA・EPA | 青魚(サバ、イワシ、サンマ、アジ)、マグロ | 血液をサラサラにし、肝臓での中性脂肪の合成を抑える働きが期待されているの。1日1g以上(目安:切り身1切れ程度)の摂取が目標よ。 |
| 食物繊維 | 野菜、きのこ、海藻、大豆製品、玄米 | 糖質の吸収を緩やかにしてくれるから、食後の急激な血糖値上昇を防ぎ、中性脂肪が作られるのを抑制するの。毎食、最初に野菜を食べる(ベジタブルファースト)習慣を! |
| 大豆タンパク質 | 豆腐、納豆、豆乳 | 脂質代謝を改善し、悪玉コレステロールも一緒に下げてくれる優秀なタンパク源。 |
| ビタミン類 | 緑黄色野菜(ビタミンEなど) | 脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化の予防に役立つ抗酸化作用があるわ。 |
【読者からの疑問】
「魚って調理が面倒で…サプリじゃダメ?」
結論から言うと、まずは食事から摂るのがベスト!食事にはDHA・EPA以外にもたくさんの栄養素が含まれているからね。
でも、毎日魚を焼くのが大変なときは、DHA・EPAのサプリメントを賢く利用するのは大いにアリよ。ただし、サプリはあくまで「補助」で、基本の食事改善(特に糖質制限)は絶対続けてね。DHA・EPAは、血中の中性脂肪値を下げる効果が期待できる成分として、多くの臨床試験で結果が出ているわ。
控えたい食品・食習慣のチェックリスト
| 控えたいもの | 理由 | 代替案 |
| アルコール | 肝臓で中性脂肪の合成を促進。特に醸造酒(ビール、日本酒)は糖質も多い。 | 休肝日を週に2日以上設ける。飲むなら焼酎、ウイスキーなどの蒸留酒を適量で。 |
| ジュース・清涼飲料水 | 液体に含まれる果糖は、すぐに肝臓で中性脂肪に変わりやすい。 | 普段は水、お茶、炭酸水にする。 |
| 菓子類(スナック、ケーキ) | 糖質と脂質の塊!高カロリーで、中性脂肪を増やす最悪のコンビ。 | ナッツ類(無塩)、プレーンヨーグルト、素煎り大豆などに変える。 |
| 早食い・ドカ食い | 血糖値が急上昇し、中性脂肪を溜め込みやすくなる。 | よく噛んで、食事に20分以上かける。腹八分目を意識する。 |
2. 運動習慣の確立:有酸素運動をメインに
中性脂肪はエネルギー。だから、エネルギーを燃やす運動がとっても効果的なの!

有効な運動の種類と目標
中性脂肪を減らすのに最も効果的なのは、体内に蓄えられた脂肪を燃料として使う有酸素運動よ。
| 運動の種類 | 目安の運動強度 | 備考 |
| ウォーキング | 少し息が上がる程度(速足) | 誰でも手軽に始められる。背筋を伸ばして大股で! |
| ジョギング・水泳 | 中程度 | 運動習慣がある人におすすめ。 |
| 筋力トレーニング | 軽め〜中程度 | 基礎代謝を上げ、脂肪を燃やしやすい体にするための土台作り。先に筋トレ、後で有酸素運動の順番が効率的よ。 |
【目標】
- 頻度と時間:毎日30分以上、または週に合計180分以上の有酸素運動を目標に。
- 「まとめて運動」より「こまめな運動」:特に「食後の運動」はおすすめ!食後に血糖値や中性脂肪が上がりやすい時間帯を狙って体を動かすと、体内で中性脂肪が作られるのを防ぐ効果が期待できるわ。例えば、食後10分だけでも散歩をしてみて。
【読者からの疑問】
「運動する時間がないけど、どうしたらいい?」
運動は「歯磨き」と同じで習慣化が大事!完璧を目指さなくていいの。
- 「ながら運動」:テレビを見ながらスクワット、歯磨き中に踵上げなど。
- 日常生活に組み込む:「エレベーターを使わない」「一駅分歩く」など、通勤や買い物の時間を活用して。
- まずは週に3日、10分ずつから始めて、体が慣れてきたら徐々に増やしてみてね。「週末だけ頑張る」より、毎日コツコツが成功の秘訣よ。
3. その他の生活習慣
食事と運動の他に、こんな小さな習慣も見直すと、相乗効果で中性脂肪を減らしやすくなるわ。
| 習慣 | 理由 |
| 禁煙 | タバコに含まれる有害物質は、脂質代謝を乱し、動脈硬化を悪化させる原因になるの。 |
| ストレス管理 | ストレスはホルモンバランス(コルチゾールなど)を崩し、代謝を悪くするだけでなく、過食の原因にもなりやすいの。アロマや入浴でリラックスする時間を作って。 |
| 十分な睡眠 | 睡眠不足は食欲増進ホルモン(グレリン)を増やし、代謝を低下させる原因に。質の良い睡眠を7~8時間確保して。 |
第3章:生活改善でも下がらない場合:「どうする?」
「半年頑張ったけど、なかなか目標値に届かない…」「私、もう手遅れなのかな?」
そんな風に悩むあなたのために、次のステップを解説するね。決して諦めなくて大丈夫よ!

中性脂肪が下がりづらい原因の確認
努力しても値が下がらないのには、いくつかの理由が考えられるわ。
- 遺伝的要因:家族に中性脂肪やコレステロールが高い人がいる場合、「家族性高脂血症」などの病気が隠れている可能性があるの。体質的に中性脂肪がたまりやすい傾向があるわ。
- 他の病気の影響:糖尿病や甲状腺機能低下症、腎臓病などが原因で、脂質代謝が悪くなっているケースも。中性脂肪値の改善と同時に、これらの病気の治療が必要になるわ。
- 服用中の薬の影響:一部の薬(ステロイド、避妊薬など)が中性脂肪値を上げてしまうことがあるの。自己判断せず、必ず医師に相談してね。
医療機関での相談:受診の目安と流れ
生活習慣を3〜6か月続けても改善が見られない場合、または、中性脂肪値が300mg/dL以上といった極端に高い値が出た場合は、迷わず専門医に相談してね。
どこを受診すべき?
- 内科、一般病院:まずはここで相談するのが一般的。
- 循環器内科:動脈硬化のリスクをより専門的に診てもらえる。
- 脂質代謝専門医:より専門的な診断と治療を受けたい場合。
医師とのコミュニケーション
受診するときは、以下の情報をまとめておくとスムーズよ。
- 現在の値(過去の健診結果も)
- 試した生活改善の内容(何を、どれくらい頑張ったか)
- 家族の病歴(両親、祖父母で心臓病や脳卒中の人がいないか)
薬物療法(切り札)
生活改善をしっかり行った上で、動脈硬化のリスクが高いと判断されたり、極めて高い値が続く場合は、薬の力を借りる「薬物療法」が検討されるわ。
薬は、最後の手段であり、生活改善の努力とセットで行うもの。薬を飲んでいるからといって、生活習慣を元に戻してはいけないのよ。
主に使われる薬の種類
中性脂肪を下げるために使われる主な薬は、体質や他の病気の有無によって使い分けられるわ。
| 薬の系統 | 主な作用 |
| フィブラート系薬剤 | 肝臓での中性脂肪の合成を抑え、分解を促進する作用が強い。効果が高いが、他の薬との併用に注意が必要。 |
| EPA/DHA製剤 | 魚油由来の成分で、中性脂肪の合成を抑え、血液をサラサラにする効果も期待される。比較的副作用が少ない。 |
| ニコチン酸誘導体 | 中性脂肪の合成を抑えるが、副作用(顔の紅潮など)が出ることがある。 |
【注意!】
薬物療法が始まったら、絶対に自己判断で服用をやめたり、量を調整したりしないでね。必ず医師の指示に従って、定期的に血液検査を受けて値をチェックすることが大切よ。
第4章:サプリメント・特定保健用食品の活用(補助的な位置づけ)
食事や運動が基本だけど、「もう少しだけプッシュしたい」というときに役立つのが、サプリメントやトクホ(特定保健用食品)よ。ただし、これらはあくまで補助的なものと心得ておいてね。

賢く活用したい成分
| 成分 | 期待される効果 | 含まれる食品/製品 |
| DHA・EPA | 中性脂肪の低下、血液サラサラ効果。 | 魚油サプリメント、トクホ飲料など。 |
| 難消化性デキストリン | 食後の血糖値や中性脂肪の上昇を穏やかにする。 | トクホの食物繊維飲料など。 |
| リコピン | 脂質の酸化を防ぐ抗酸化作用。 | トマトジュース(一部トクホ)。 |
| 茶カテキン | 脂肪の分解・消費を助ける。 | トクホの緑茶飲料。 |
サプリを選ぶ際は、「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」のように、科学的な根拠が示されているものを選ぶと安心よ。ただし、過剰摂取はNG。パッケージに書かれた量を守ってね。
まとめ
中性脂肪値を下げるための旅、お疲れさまでした!
中性脂肪は、あなたが日々積み重ねてきた「食習慣」や「生活習慣」の通知表のようなもの。だからこそ、ちょっとした意識の変化と努力で、確実に良い結果につながるわ。
最後に、目標達成のためのアクションプランをもう一度確認しておこう。
| 対策ステップ | 具体的なアクション | 頻度 |
| 食事(最重要) | 糖質(ご飯、パン、甘いもの)を少し減らす。 | 毎日 |
| 青魚(DHA・EPA)を積極的に摂る。 | 週3回以上 | |
| 食物繊維(野菜、海藻)を食事の最初に摂る。 | 毎食 | |
| 運動 | 少し息が上がる程度のウォーキング。 | 毎日30分以上 |
| 食後の軽い運動(10分程度の散歩)をする。 | 毎食後 | |
| その他 | 休肝日を設け、アルコールを控える。 | 週2日以上 |
| 質の良い睡眠を7時間確保する。 | 毎日 |
中性脂肪値の改善は「継続」がカギよ。完璧を目指さなくていいから、まずは「今日できること」から一つだけ始めてみて。
自己判断せず、不安な点は医師に相談しながら、自分のペースで健康的な体を取り戻していこうね。応援しているよ!




