みなさん、こんにちは。
最近、ニュースやSNSで「太陽フレア」という言葉をよく見かけませんか?
特に「大規模な爆発が発生」「通信障害の恐れ」なんて書かれていると、なんだか怖くなってしまいますよね。
「もしかして、明日からスマホが使えなくなるの?」
「最近の頭痛や眠気って、このせい?」
「地震の前兆じゃないの?」
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、2026年1月18日に発生した太陽フレアは、規模としては非常に大きいもので、「X1.9クラス」という爆発が観測されました。
さらに、それに伴って発生している「太陽放射線嵐」は、なんと23年ぶりの強さ(S4レベル)とも言われています。
「23年ぶり」なんて聞くと、やっぱり心配になりますよね。
でも、安心してください。
正しい知識を持っていれば、必要以上に怖がることはありません。
今日は、この「太陽フレア」が私たちの生活に具体的にどんな影響を与えるのか、そして私たちがどう対策すればいいのかを、できるだけ専門用語を使わずに、分かりやすくお話ししていきたいと思います。
難しい科学の話というよりは、明日からの生活に役立つ情報として読んでいただければ嬉しいです。

今回の太陽フレア、私たちの生活への影響は?
まず一番気になるのが、私たちの生活に直結するスマホやインターネットへの影響ですよね。
「ネットがつながらなくなって、仕事ができなくなるんじゃ…」という心配の声もよく聞きます。
結論から言うと、「日常生活でスマホが圏外になったり、ネットが完全に遮断されたりする可能性は極めて低い」です。
では、具体的にどんなことが起こりうるのか、詳しく見ていきましょう。
ネットが使えなくなるって本当?

SNSなどでは「インターネット・アポカリプス(インターネットの崩壊)」なんていう怖い言葉が飛び交うこともありますが、これは少し大げさな表現なんです。
私たちが普段使っている光回線(光ファイバー)は、光を使っているので、太陽フレアによる磁気の影響をほとんど受けません。
ですので、お家のWi-Fiがいきなり使えなくなるということは、基本的にはないと考えて大丈夫です。
ただ、一つだけ注意点があります。
それは、海外と日本をつなぐ「海底ケーブル」の一部です。
ごく稀にですが、海底ケーブルの中継機器に一時的な不具合が出ることがあります。
もしそうなった場合、どうなるかというと。
- 海外のサイト(海外サーバーにある動画など)へのアクセスが少し遅くなる
- 海外との通信が一時的に不安定になる
といった程度の影響が出る可能性があります。
でも、「日本中でネットが遮断される」といった映画のような事態にはなりませんので、安心してくださいね。
GPS・位置情報は少し注意が必要かも
ネット回線そのものよりも、実は影響を受けやすいのが「GPS」なんです。
スマホの地図アプリやカーナビ、位置情報を使ったゲームなどは、宇宙にある人工衛星からの電波を受信しています。
太陽フレアによって地球を取り巻く大気(電離圏)が乱れると、この電波が少し遅れて届いたり、屈折してしまったりすることがあるんです。
これを「すりガラス越しに時計を見るようなもの」とイメージしてみてください。
ぼんやりして、正確な時間が読み取れないことがありますよね。それと同じで、位置情報にズレが生じやすくなるんです。
具体的には、以下のような影響が出るかもしれません。
- カーナビのズレ: 走っている道が一本ズレて表示される。
- ドローンの操作: 自動制御がきかなくなることがあるので、飛ばす時は要注意。
- 位置情報ゲーム: ポケモンGOやドラクエウォークなどで、自分のアバターがあさっての方向に飛んでしまう。
この時期は、「カーナビがちょっと変だな?」と思っても、機械の故障を疑う前に「あ、太陽のせいかも」と思って、少し様子を見てみるのがいいかもしれませんね。
特に、知らない土地を運転する予定がある方は、道路標識もしっかり見るように心がけてください。
停電の心配は?
「大規模な停電が起きる」という話も耳にするかもしれません。
確かに、過去(1989年)にはカナダで太陽フレアが原因の大規模停電が起きたことがあります。
でも、日本の電力システムは非常に優秀で、こういった宇宙天気の影響も考慮して対策が進められています。
電力会社の方々がしっかりと監視・調整してくれているので、いきなり日本全土がブラックアウトするような確率は非常に低いと言われています。
もちろん、災害への備えとして懐中電灯やバッテリーを用意しておくのはとても大切ですが、「明日停電するかも!」とパニックになる必要はありませんよ。
「頭痛」「眠気」は太陽フレアのせい?体調不良との関係
次に多いのが、体調に関する不安です。
「太陽フレアのニュースを見てから、なんだか頭が重い」
「異常に眠い気がする」
そんなふうに感じている方、実は結構いらっしゃるんです。

科学的な見解はどうなの?
正直にお話しすると、現在の科学では「太陽フレアが直接、人間の体調に悪影響を与える」という明確な証拠は証明されていません。
太陽からの磁気嵐が地表に届くころには、地球の磁場や大気がバリアになってくれているので、私たちが直接放射線を浴びるようなことはないからです。
でも、「気のせい」で片付けるのも少し違う気がしますよね。
実際、世界中の多くの人が、大きな太陽フレアの発生時に「偏頭痛」や「倦怠感」、「強い眠気」を訴えるという報告があります。
どうして不調を感じるの?
いくつかの説がありますが、一つは「自律神経への影響」です。
渡り鳥が磁気を感じて方角を知るように、人間にも微弱な磁気を感じ取る能力が残っていて、地磁気の乱れが自律神経のバランスに影響を与えているのではないか、という研究もあります。
また、磁気の乱れが睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌に関わっているという説もあります。
そしてもう一つ大切なのが、心理的な影響です。
「大きな爆発が起きた」「体に悪いかもしれない」というニュースを見ることで、無意識のうちに不安を感じ、それがストレスとなって頭痛や腹痛を引き起こすことがあります。
これを「ノーシーボ効果(プラシーボ効果の逆)」と呼びます。
おすすめの過ごし方
原因が何であれ、今あなたが「辛い」と感じている事実は変わりません。
なので、こんな時は無理をしないのが一番です。
- 「宇宙のせい」にして休む: 「今日は太陽が荒れているから、私が眠いのも仕方ない!」と割り切って、早めにベッドに入りましょう。
- 水分補給: 血流を良くするために、お水や白湯をこまめに飲んでください。
- スマホを離す: 不安になるニュースを見続けると余計に具合が悪くなります。少しデジタルデトックスをして、目を休めましょう。
「地震の予兆」という噂は本当か?
SNSを見ていると、「太陽フレアが来ると大地震が起きる」という書き込みを目にすることがあります。
これ、すごく怖いですよね。
でも、これに関しては気象庁やアメリカ地質調査所(USGS)などの公的機関が、「太陽フレアと地震の発生に明確な因果関係はない」と断言しています。
なぜそんな噂が出るの?
では、なぜこんな噂が消えないのでしょうか。
それは、「タイミングが重なりやすいから」なんです。
- 太陽フレアは、太陽の活動期には頻繁に発生します。
- 地震も、世界規模で見れば毎日どこかで発生しています。
この二つがたまたま同じ時期に起きると、「ほら、やっぱり関係あるんだ!」と印象に残りやすいんです。
心理学でいう「確証バイアス」というやつですね。
関係なかった時のことは忘れてしまって、重なった時だけを記憶してしまうんです。
私たちがすべき備え
「太陽フレアだから地震が来る」と怯える必要はありません。
ただ、日本に住んでいる以上、地震はいつ来てもおかしくないものです。
「フレアのせい」にするのではなく、これを一つのきっかけにして、
- モバイルバッテリーは充電されているか?
- 非常食の賞味期限は切れていないか?
- 避難場所は家族で共有できているか?
といった、基本的な防災グッズの点検を行ってみてください。
「怖がる」エネルギーを「備える」エネルギーに変えられたら、それが一番素敵なことだと思います。
【チャンス】今夜、日本(北海道・東北)でオーロラが見えるかも!
さて、ここまでは少し心配な話が続きましたが、最後はワクワクするようなお話をしましょう。
今回の太陽フレア、実は私たちに素敵なプレゼントをくれるかもしれません。
それは、「オーロラ」です。

なぜ日本で見えるの?
通常、オーロラは北極や南極の近く(オーロラ帯)でしか見られません。
でも、今回のように大規模な地磁気嵐(G4レベル以上)が発生すると、オーロラの発生エリアがぐぐっと南側に広がってくるんです。
これにより、普段は見られない北海道や東北地方の北部でも、オーロラが観測できるチャンスが生まれています。
実際、過去の大規模フレアの時にも、北海道で美しいオーロラが撮影されています。
どんなふうに見えるの?
ただ、一つだけ期待しすぎないでほしいポイントがあります。
それは、テレビや図鑑で見るような「空に揺らめく緑色のカーテン」とは少し違うかもしれない、ということです。
日本のような緯度が低い場所で見られるオーロラは、「低緯度オーロラ」と呼ばれ、「北の空がぼんやりと赤く染まる」ような見え方をすることが多いんです。
「あれ? 遠くの街明かりかな?」
「夕焼けが残っているのかな?」
と思ってしまうような、淡い赤い光です。
でも、それが宇宙からの光だと知って眺めると、とても幻想的ですよね。

スマホでオーロラを撮るコツ
「肉眼では見えにくい」と言いましたが、実は人間の目よりもカメラのレンズの方が光を捉えるのが得意なんです。
目では分からなくても、スマホで写真を撮ってみると赤く写ることがあります。
もし今夜、北海道や東北の空が晴れていたら、ぜひ試してみてください。
【スマホ撮影の簡単3ステップ】
- 場所選び: できるだけ街灯や家の明かりがない、北の方角が開けた場所に行きます。
- 固定する: 手ブレは大敵です。三脚があればベストですが、なければベンチなどにスマホを置いて固定しましょう。
- ナイトモード: iPhoneなどの「ナイトモード(夜景モード)」をオンにします。露出時間(シャッターを開けている時間)を「3秒〜10秒」くらいに設定して撮影します。
画面の中に、不思議な赤い光が写ったら、それがオーロラかもしれません!
撮れたらぜひ、SNSでシェアしてみてくださいね。
そもそも今回の「X1.9クラス」ってどれくらい凄いの?
最後に、少しだけ知識を深めておきましょう。
今回の現象がどれくらいの規模なのかを知ると、ニュースを見る目が変わりますよ。
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太陽フレアの規模は、アルファベットと数字で表されます。
小さい方から A、B、C、M、X と続き、Xが一番強力なクラスです。
| クラス | 規模 | 影響の目安 |
| A・B | 小規模 | 普段から発生。影響なし。 |
| C | 小規模 | 地球への影響はほぼなし。 |
| M | 中規模 | 通信に軽い影響が出ることも。 |
| X | 大規模 | 今回発生(X1.9)。通信障害やオーロラの可能性あり。 |
今回は一番上の「Xクラス」です。
ただ、Xクラスの中にも数字があって、過去には「X20」や「X40」といったとんでもない大きさのものもありました。
それに比べれば、今回の「X1.9」は、Xクラスの中では「入り口」くらいのレベルです。
「23年ぶり」と言われる理由
では、なぜ今回これほど騒がれているのでしょうか。
それは、爆発そのものの大きさ(X1.9)よりも、その後に地球に飛んできた「放射線の嵐(プロトン現象)」の量がすごかったからです。
専門用語で「Sスケール」というのですが、これが5段階中の「4(S4)」に達しました。
このS4レベルが観測されたのが、2003年の10月以来、なんと23年ぶりだったんです。
つまり、
「爆発自体はそこまで超巨大ではないけれど、地球への当たり所が悪くて、放射線の雨がたくさん降ってきている」
というイメージが近いかもしれません。
まとめ:私たちが今日やるべきことリスト
長くなってしまいましたが、最後に要点をまとめておきますね。
太陽フレアは自然現象なので、私たちが止めることはできません。
でも、正しく怖がり、正しく楽しむことはできます。
今日から数日間、これだけ意識して過ごしてみてください。
【太陽フレア対策リスト】
- 車の運転は慎重に: カーナビを過信せず、自分の目で標識を確認する。
- 体調優先: 「なんかダルいな」と思ったら、無理せず早めに寝る。(太陽のせいにしましょう!)
- 防災チェック: モバイルバッテリーの充電だけは確認しておく。
- 空を見上げる: 北の空に赤い光が見えたらラッキー。写真を撮ってみる。
- デマに注意: 「地震が来る」「世界が終わる」といったSNSの投稿はスルーして、公的機関(NICTなど)の情報をチェックする。
宇宙の天気は、私たちの生活と意外とつながっています。
「怖いな」と思うよりも、「今の地球、宇宙とつながってるんだな」と少し広い視点で空を見上げてみると、不安も少し和らぐかもしれません。
みなさんの生活に大きなトラブルがなく、できれば素敵なオーロラが見られますように。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!












