ミラノ・コルティナ冬季五輪スノーボード男子ハーフパイプで、私たちは「結果以上の瞬間」を目撃します。
諦めない姿が心を打つ理由と、決勝の見どころを丁寧にまとめました。
いよいよ始まりますね。
ミラノ・コルティナ冬季五輪、スノーボード男子ハーフパイプ決勝。
深夜のテレビの前で、祈るようにこの時間を待っている人も多いのではないでしょうか?
私もその一人です。
ドキドキして、なんだか泣きそうになりながら、この文章を書いています。
今回の平野歩夢選手は、これまでの「無敵の王者」とは少し違います。
満身創痍のチャレンジャーとして、この場所に立っているんです。
彼が今、どんな状態で、どんな想いでスタートゲートに立つのか。
そして、私たちがこれから目撃しようとしているドラマについて。
友人と語り合うような気持ちで、綴っていきたいと思います。

なぜ彼はそこに立つのか? 予選7位通過の裏にある「壮絶な現実」
ニュースを見て、胸が締め付けられた人もいると思います。
オリンピック開幕の本当に直前、彼を襲った悲劇。
診断は「腸骨(骨盤)骨折」という、スノーボーダーにとってはあまりにも残酷なものでした。
普通に考えたら、歩くことさえままならないはずです。
それなのに、彼は予選のスタート台に立ちました。
「可能性が1%でもあるなら」
その言葉通り、鎮痛剤と精神力だけで体を支えて。
予選での滑り、見ましたか?
転倒したらどうなるか、想像するだけで足がすくむような恐怖と戦いながら、彼は滑りきりました。
派手なガッツポーズはありませんでしたね。
ただ静かに、痛みに耐えるように息を整える姿。
それは、単なるスポーツの試合を超えた、ひとりの人間の「魂の叫び」のように見えました。
医学的な常識なんて、彼の情熱の前では意味を持たないのかもしれません。
でも、どうか無理だけはしないでほしい。
そんな矛盾した気持ちを抱えながら、私たちは彼を見守ることになります。
「求道者」平野歩夢が目指すもの —— メダルの色よりも大切なこと
彼がなぜ、そこまでして戦うのか。
それはきっと、彼がただのアスリートではなく、「求道者」だからだと思います。
東京五輪でのスケートボードへの挑戦。
あれを経て、彼が見ている世界は変わったような気がします。

誰かに勝つとか、金メダルを獲るとか。
もちろんそれも大切だけど、今の彼にとっては「自分自身の限界を超えること」こそがすべてなのかもしれません。
スノーボードの技は、年々ものすごいスピードで進化しています。
回転数が増え、まるで体操競技のように正確さが求められる時代。
でも、平野選手はずっと「高さ(エア)」と「スタイル」にこだわり続けてきました。
数値では測れない、圧倒的な美しさ。
「誰よりも高く、誰よりもカッコよく」
その美学を貫く姿勢は、スポーツ選手というより、アーティストに近いですよね。
傷ついてもなお挑むその姿。
それは、私たちが仕事や生活の中で壁にぶつかったとき、どう前を向くかという「生きるヒント」をくれている気がします。
「諦めない」って言葉にするのは簡単です。
でも、それを命がけで体現してくれる人がいる。
だからこそ、私たちは彼から目が離せないんです。
立ちはだかる世界の壁と、共に戦う「チームジャパン」の絆
決勝の舞台には、最強のライバルたちが待ち受けています。
まずは、絶対王者スコッティ・ジェームズ(オーストラリア)。
平野選手の永遠のライバルであり、親友でもあります。

予選を1位で通過した彼の滑りは、相変わらず完璧でした。
彼もまた、平野選手の怪我を知っています。
だからこそ、手加減なしの最高の滑りで敬意を表してくるはずです。
それが、彼らの流儀だから。
そして、頼もしくも手強い日本勢の存在も忘れてはいけません。
- 戸塚優斗選手予選2位通過。「打倒・平野」を掲げ、悲願の金メダルを狙う彼の気迫はすごいです。
- 山田琉聖選手今季絶好調の19歳。怖いもの知らずの若き才能が、大舞台で爆発するかもしれません。
- 平野流佳選手超絶技巧を持つ、もう一人の「平野」。彼もまた、虎視眈々と頂点を狙っています。
みんな、平野歩夢という背中を追いかけてきた仲間たち。
今日はライバルとして、最高の演技をぶつけ合います。
誰が勝ってもおかしくない。
そんな奇跡のような時間を、私たちは共有できるんです。
【完全保存版】決勝戦の放送時間と応援のポイント
さて、運命の時間はもうすぐです。
準備はできていますか?

決戦の日時
- 日付:2026年2月14日(土)
- 時間:午前3:30 スタート(日本時間)
バレンタインデーの早朝ですね。
少し眠いかもしれませんが、温かい飲み物を用意して待ちましょう。
ここを見てほしい!応援ポイント
スノーボードに詳しくなくても大丈夫。
この3つのポイントだけに注目してみてください。

- スタート前の「瞳」ゴーグルの奥にある、彼の目を見てください。恐怖に打ち勝ち、すべてを受け入れたような静かな瞳をしているはずです。
- 着地の瞬間怪我をしている骨盤に、最も負担がかかるのが着地です。「お願い、無事に降りて!」その祈りを込めて、着地の一つ一つを見守りましょう。
- 1本目の奇跡体力的に、何本も全力で滑るのは厳しいかもしれません。だからこそ、体力が残っている「1本目」にすべてを懸けてくる可能性があります。最初からクライマックスです。絶対に見逃さないでくださいね。

よくある疑問を解決!観戦前のQ&A
ここで、観戦前によくある疑問をまとめておきました。
これを知っておけば、もっと応援に熱が入るはずです!
Q1. 怪我の状態は本当に大丈夫なの?
A. 正直、万全とは程遠い状態です。
骨盤の骨折は、歩行すら困難な大怪我です。通常なら安静が必要なレベルですが、彼は鎮痛剤を使用し、驚異的な精神力でカバーしています。まさに「命がけ」のフライトです。
Q2. 決勝は何回滑るの?
A. 3回滑って、一番高い点数が採用されます。
3回のチャンスがありますが、今の彼の体の状態を考えると、全ての回で全力を出すのは難しいかもしれません。だからこそ、渾身の1本に注目が集まります。
Q3. 「トリプルコーク」って何?
A. 斜め軸で3回転、縦に3回転する超高難度の大技です。
北京五輪で彼が人類史上初めて決めた技です。今回、この技が出せるかどうかは未知数ですが、もし出してくれば、それは奇跡としか言いようがありません。
Q4. 日本人選手以外で注目すべき選手は?
A. オーストラリアのスコッティ・ジェームズ選手です。
赤いミトングローブがトレードマーク。常に安定した完璧な滑りを見せる「ミスター・パーフェクト」です。平野選手との長年のライバル関係にも注目してください。
結果だけじゃない、その「生き様」を目に焼き付けて
今夜、彼が表彰台に立てるかどうか。
それは、正直誰にもわかりません。
でも、「1%」の可能性に賭けてあの場所に立った時点で、彼はもう私たちに大きな勇気をくれています。
結果がどうあれ、傷ついた体で空を舞う彼の姿は、きっと私たちの記憶に一生残るはずです。
勝ち負けを超えたドラマが、そこにあります。
眠れない夜になりますが、一緒に日本からエールを送りましょう。
がんばれ、平野歩夢選手!
私たちの想いが、イタリアの空へ届きますように。
眠れない夜の応援時間を、少しだけ快適に
早朝3時半の決勝。
眠気と寒さに負けないために、温かいブランケットやルームウェアがあると安心です。
祈るような時間を、体だけはリラックスさせて過ごしたいですね。











