共通テストの鉛筆ルールは、知っているかどうかで1点を争う勝負の分かれ目になります。
マークシートに最適な硬度や本数、禁止されている「お守り鉛筆」の落とし穴まで。
不安をゼロにして試験に集中するための「最強の筆記用具セット」を完全ガイドします。
みなさん、こんにちは。受験勉強、毎日本当にお疲れさまです。
いよいよ共通テストが近づいてきましたね。模試の結果や体調管理など、気になることはたくさんあると思いますが、今日は意外と見落としがちな「道具」の話をさせてください。
たかが鉛筆、されど鉛筆。
実は、共通テストには普段の学校のテストとは違う、とても厳格な「筆記用具のルール」があることを知っていますか?
「えっ、いつも使ってるシャーペンじゃダメなの?」
「鉛筆の濃さなんて気にしたことなかった!」
そんな声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。道具の準備さえ間違えなければ、試験当日の不安はぐっと減らすことができます。
この記事では、数多くの受験生を見守ってきた私が、共通テストの規定を徹底的に調べ上げ、みなさんが安心して本番に臨めるような「正解」をお伝えします。専門的な難しい話は抜きにして、なぜそのルールがあるのか、どうすれば一番点数が取れるのか、やさしく解説していきますね。
結論:共通テストで使えるのは「黒鉛筆(H, F, HB)」のみ
まず一番大切な結論からお話ししますね。共通テストのマークシートを塗る時に使えるのは、基本的に「黒鉛筆」だけです。そして、その濃さ(硬度)にも指定があります。
これは単なる昔からの決まりごとではなく、みなさんの解答を機械が正確に読み取るための、とても大切なルールなんです。
指定された硬度(H, F, HB)の意味とは?
募集要項には「H、F、HBの黒鉛筆」を使うようにと書かれています。
「普段Bや2Bを使っているから、濃いほうが読み取りやすいんじゃない?」
そう思う方も多いかもしれません。でも、共通テストの読み取り機(OMRといいます)はとても高性能で、炭素の反射率を見ています。
Bや2Bのような柔らかい芯は、確かに濃く書けますが、その分、黒鉛の粉が紙の表面にたくさん乗っている状態になります。これがこすれると、汚れて隣のマーク欄まで黒くなってしまう「ダブルマーク(二重解答)」の原因になってしまうんです。
逆に、2Hのように硬すぎると薄すぎて機械が読み取れないリスクがあります。
だからこそ、汚れにくさと読み取りやすさのバランスが一番いい「HB」が基本として推奨されているんですね。もし筆圧が強くてHBだと濃くなりすぎる人は、少し硬めの「F」や「H」を選んでも大丈夫ですよ。
なぜシャープペンシルでマークしてはいけないのか
ここが一番の疑問ポイントですよね。「マークシート用のシャーペンも売ってるし、同じ黒鉛なんだからいいじゃない」と思いますよね。
でも、共通テストでは「マークシートへの記入にシャープペンシルは使用禁止」とはっきり書かれています。これには、ちょっとした技術的な理由があるんです。
鉛筆の芯とシャープペンシルの芯、一番の違いはその「細さ」と「成分」です。
シャープペンシルの細い芯でマークを塗りつぶそうとすると、どうしてもグリグリと力を込めて塗ることになりますよね。そうすると、マークシートの紙の表面に「溝(へこみ)」ができてしまうんです。
読み取り機が光を当てたとき、この「溝」が光を乱反射させてしまい、機械が「あれ?ここマークされてる?されてない?」と迷ってエラーを起こす可能性があります。
また、シャープペンシルの芯はプラスチックなどの混ぜ物をして焼き固めているため、鉛筆の粘土と黒鉛の芯とは、紙への定着の仕方が少し違います。
「一生懸命解いたのに、道具のせいで0点になった」
そんな悲しい事故を防ぐために、センター側は鉛筆の使用を強く求めているんです。リスクを冒してまでシャープペンシルを使うメリットは、本番にはありませんよ。
【注意】ボールペンや万年筆は絶対NG
念のためお伝えしておきますが、ボールペンや万年筆は絶対に使ってはいけません。これらはインクを使っていますよね。インクは黒鉛(炭素)とは全く性質が違うので、読み取り機が反応しない可能性が非常に高いです。
名前を書く欄も含めて、すべて鉛筆で書くのが鉄則です。
意外な落とし穴!「格言・和歌入り鉛筆」は持ち込み禁止
次に、多くの受験生や親御さんがうっかりやってしまいがちなミスについてお話しします。
試験会場では、文字やデザインが入った筆記用具の使用が厳しく制限されています。特に注意したいのが、「格言」や「和歌」が書かれた鉛筆です。
合格祈願の鉛筆は試験中はカバンの中へ
神社やお寺で「合格祈願」の鉛筆をいただくことがありますよね。「必勝」とか「人事を尽くして天命を待つ」といった心強い言葉が書かれているものです。
お守りとして持っていきたい気持ちは痛いほど分かります。でも、試験中にこれを使っていると、試験監督の先生にチェックされる対象になってしまいます。
なぜかというと、監督者からは、その細かい文字が「応援メッセージ」なのか、それとも「年号や公式を書いたカンニングペーパー」なのか、パッと見ただけでは判断できないからです。
試験中に監督者が近づいてきて、手元の鉛筆をジロジロ見られたら…想像しただけでドキッとして集中力が切れてしまいますよね。場合によっては、没収されたり、最悪の場合は不正行為を疑われたりするリスクもあります。
せっかくの合格鉛筆は、自宅での勉強用に使ってパワーを指先に染み込ませておくか、当日は筆箱の中にしまってお守りとして持参するのが賢い方法です。
企業ロゴや商品名は大丈夫?
「じゃあ、完全に無地じゃないとダメなの?」と不安になるかもしれませんが、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
一般的に文房具屋さんで売っている「三菱鉛筆 uni」や「トンボ鉛筆 MONO」のように、メーカー名や品番(HBなど)が印字されている程度なら問題ありません。これらは「日常的な文房具の範囲内」として許容されています。
英語や地図のデザインが入った文具もNG対象
ただし、注意が必要なのはデザイン文具です。
オシャレな鉛筆で、英語の文章が長々とデザインされていたり、地図のような柄が入っていたりするものは避けましょう。
特に英語の試験の時に、鉛筆に英語の文章が書いてあると、それが答えのヒントになる(またはヒントにしようとした)と誤解される恐れがあります。
「疑われない」ことが、安心して試験を受けるための第一歩。
本番用には、シンプルな鉛筆を新しく用意するのが一番のおすすめです。
シャープペンシルは「計算・メモ」なら使用OK!ただし…
ここまで「鉛筆を使って!」と言ってきましたが、実はシャープペンシルも完全に禁止されているわけではありません。
規定では「メモや計算に使用する場合に限り、使用を認める」とされています。
許されているのは「問題冊子へのメモ」だけ
数学や物理、化学など、細かい計算が必要な科目では、太くなりやすい鉛筆よりも、常に一定の細さで書けるシャープペンシルのほうが計算しやすいですよね。
ですので、問題冊子の余白に計算をしたり、国語の本文に線を引いたりするのにシャープペンシルを使うことはOKです。机の上に置いておくことも許可されています。
「持ち替え」のリスク:タイムロスとマークミスの元凶
「じゃあ、計算はシャーペン、マークは鉛筆で使い分けよう!」
そう考えるのが合理的で賢い作戦に思えますよね。でも、ちょっと待ってください。この「持ち替え作戦」には、隠れたリスクがあるんです。
例えば、数学の試験で30問のマーク箇所があったとしましょう。
計算して答えが出るたびに、シャーペンを置いて、鉛筆を持って、マークして、鉛筆を置いて、またシャーペンを持って…という動作を繰り返します。
もし1回の持ち替えに2秒かかるとしたら、30回で60秒、つまり1分間のロスになります。1分あれば、見直しが1問できたかもしれません。
さらに怖いのが、焦っているときです。
「あ、時間がない!」と焦った瞬間に、無意識に手に持っていたシャーペンでそのままマークシートを塗ってしまった…なんていうミスが、毎年必ず起きています。
プロが勧める戦略:計算も鉛筆で通す「鉛筆慣れ」のススメ
そこでおすすめしたいのが、今のうちから「鉛筆一本で問題を解くトレーニング」をしておくことです。
「鉛筆だと計算の字が潰れちゃう」と思うかもしれませんが、少し芯が丸まったくらいの鉛筆のほうが、滑らかに書けて計算スピードが上がるという人もいます。
もしどうしても計算はシャーペンがいいという場合は、「大問1つが終わるまではシャーペンで解き続け、最後にまとめて鉛筆でマークする」といった、持ち替え回数を減らす工夫を練習しておきましょう。
当日慌てないために!推奨する「最強の筆記用具セット」リスト
さあ、理屈がわかったところで、具体的に何を準備すればいいのか整理しましょう。
これを揃えておけば、道具に関する心配はゼロになります。
| アイテム名 | 推奨数量 | 選ぶポイント・備考 |
| 黒鉛筆 | 6〜7本 | 硬度はHBまたはF。無地かメーカーロゴのみのシンプルなもの。 |
| 鉛筆キャップ | 本数分 | 移動中に芯が折れないように必須。転がりにくい突起付きが便利。 |
| 消しゴム | 2個 | プラスチック製の新品を。1つは予備、もう1つは普段使い用。 |
| 鉛筆削り | 1個 | 小さなもの。試験中に使うのは最終手段ですが、あると安心。 |
| シャープペンシル | 1本 | 計算専用。芯が入っているか確認しておきましょう。 |
| 時計 | 1個 | 計算機能や通信機能がないアナログ時計がベスト。電池切れに注意。 |
鉛筆は「6〜7本」が正解。両端を削るのはやめよう
鉛筆は、机から落としてしまったり、芯が折れてしまったりする可能性を考えて、多めに6本から7本用意しておきましょう。これだけあれば、試験中に鉛筆削りを使う必要はありません。
よく「鉛筆の両端を削って、1本で2回使えるようにする」という裏技を聞きますが、これはおすすめしません。キャップが付けられなくなりますし、筆箱の中で他のものを汚してしまいます。また、尖った方が自分に向くので危険です。普通に片方だけ削っていきましょう。
消しゴムは「プラスチック製」を2個(予備と汚れ対策)
消しゴムは「プラスチック製」と指定されています。MONO消しゴムなどが定番ですね。
なぜ2個必要なのかというと、1つは落とした時の予備です。
そしてもう1つの理由は、「消しゴム自体の汚れ」対策です。鉛筆で濃くマークした箇所を消すと、消しゴムの面が真っ黒になりますよね。その黒くなった面で他の場所を消そうとすると、逆にマークシートを汚してしまうことがあります。
2個あれば、常にきれいな面を使って消すことができます。新品の角がある消しゴムを用意しておくと、細かい部分も消しやすくて安心ですよ。
鉛筆削りとキャップ:試験中の使用は最終手段
小型の鉛筆削りは机の上に置くことが許可されています。ですが、試験時間中にガリガリと鉛筆を削るのは、周りの迷惑にもなりますし、何より時間のロスです。
鉛筆削りはあくまで「お守り」として置いておき、基本的には削らなくて済むように本数を多く持っていくのがスマートです。
また、キャップは試験中は外しておくのが基本ですが、移動中に芯が折れないように必ず装着して持っていきましょう。
【要確認】定規・コンパス・マーカーは使用禁止
ここも重要です。数学の図形問題で定規やコンパスを使いたくなりますが、これらは使用禁止です。共通テストは、フリーハンドで作図する能力も含めて試されています。
また、問題文の大事なところにマーカー(蛍光ペン)を引きたい人もいると思いますが、これも禁止です。
マーカーはインクが裏写りしたり、色が派手で周りの気が散ったりするためです。
大事なところには、鉛筆でアンダーラインを引いたり、丸で囲んだりする練習をしておきましょう。
試験中のトラブル別対処法(Q&A)
準備万端でも、当日は何が起こるかわかりません。
「もしも」の時の対応を知っておくだけで、パニックにならずに済みます。

鉛筆や消しゴムを落としてしまったら?(自分で拾うのはNG!)
試験中にカランコロン…と鉛筆を落としてしまった。
反射的に自分で拾いたくなりますが、絶対に自分で椅子から立ち上がったり、無理な姿勢で拾おうとしたりしてはいけません。
不自然な動きは、カンニングなどの不正行為を疑われる原因になります。
もし落としてしまったら、慌てず黙って手を挙げてください。
試験監督の方が気づいて来てくれますので、指差しなどで落としたことを伝えれば、拾ってもらえます。
ただ、監督者を呼んで拾ってもらう時間はロスになりますよね。だからこそ、鉛筆は多めに机に出しておき、1本くらい落としても「まあいいか、あと5本あるし」とスルーして問題を解き続けられる余裕を持つのが最強の対策です。
筆記用具を忘れた!当日の緊急調達方法は?
「会場に着いてから、筆箱を家に忘れたことに気づいた…」
顔面蒼白になるシチュエーションですが、諦めないでください。
日本のコンビニエンスストアは優秀です。会場近くのコンビニに行けば、ほぼ間違いなく鉛筆と消しゴムは売っています。当日の朝、コンビニに寄る時間があるか確認しておきましょう。
もし会場に入ってから気づいた場合は、試験場の本部や相談窓口に相談してみてください。予備の貸し出しがある場合もありますし、一緒に受験する友人がいれば借りることもできます(ただし、貸し借りは試験開始前に済ませておくこと!試験中の貸し借りは不正行為です)。
マークを消した跡が汚れてしまった時のリカバリー
マークミスをして消しゴムで消したけれど、黒く伸びて汚れてしまった…という場合。
焦ってさらにゴシゴシこすると、紙が破れたり、シワになったりして読み取りエラーの原因になります。
まずは落ち着いて、きれいな消しゴムの角を使って、優しく丁寧に汚れを拭き取るように消しましょう。
多少薄く黒ずみが残っていても、新しく塗ったマーク箇所がしっかりと濃く塗られていれば、機械は濃い方を認識してくれるようにできています。完璧に白くしようとして紙を傷めるよりは、ある程度きれいになれば大丈夫、と割り切ることも大切です。
まとめ:弘法は筆を選ばず…ではなく「筆を選んで」合格をつかめ
「弘法筆を選ばず」ということわざがありますが、共通テストに関しては「筆を選んで」ください。
適切な道具を選ぶことは、決してズルではありません。それは、あなたがこれまで積み重ねてきた努力の成果を、100%正確に採点してもらうための「権利」を守ることです。

- 鉛筆はHBかFを6〜7本
- 和歌や格言入りは避けて無地のものを
- 消しゴムは2個
- 計算も鉛筆でやる練習を
これらを準備するだけで、当日の「道具に関する不安」はゼロにできます。その分のエネルギーを、すべて問題を解くことに注いでください。
使い慣れた無地の鉛筆は、きっとあなたの最高のパートナーになってくれます。
みなさんが万全の状態で試験に挑み、桜咲く春を迎えられることを心から応援しています!
迷ったらコレを持って行け!共通テストを制する『最強の相棒』
さて、ここまで「道具選びも実力のうち」というお話をしてきましたが、最後に私から、あなたの背中をそっと押してくれる「特別な一本」をご紹介させてください。
勉強のモチベーションを上げてくれるのは、いつだって心がときめく文房具ですよね。
そこで、私が自信を持っておすすめしたいのが、鉛筆界の最高峰「三菱鉛筆 ハイユニ」です。
見てください、この深みのあるワインレッドのボディ。
筆箱に入っているだけで、なんだか背筋が伸びるような上品さと、大人の女性らしい気品が漂っていますよね。まさに、「合格を引き寄せる魔法の杖」のような存在感です。
100円ショップの鉛筆も悪くはないけれど、ハイユニの驚くほどなめらかな書き心地は、試験中の焦る気持ちをスッと落ち着かせてくれる「癒やしの力」を持っています。カリカリと引っかかるストレスがないだけで、不思議と集中力が続いていくんです。
「私はこれだけ良い道具を使っているんだから、絶対大丈夫」
そんなふうに、自分を信じるお守りとして、本番の相棒にちょっといい鉛筆を選んでみませんか?
その小さな投資が、未来のあなたへの最高のエールになるはずです。
素敵ですね!最高の鉛筆「ハイユニ」を紹介した直後に、その大切な相棒を守るためのアイテムとして繋げると、読者の「あ、それも必要だった!」という気づきを促せます。
「女子力」=「筆箱の中まで美しく保つ丁寧さ」、「魔法」=「透明な輝き=クリアな思考」というイメージで作成しました。
【合格への透明な盾】 繊細なペン先と「運気」を守る、美しき名脇役
最高の鉛筆を手に入れたら、最後に忘れてはいけないのが『ペン先を守る魔法の盾』です。
試験会場に向かう途中、筆箱の中で大切な鉛筆の芯が折れてしまったり、筆箱の中が真っ黒に汚れてしまったりしては、せっかくの「女子力」も台無しですよね。美しい筆記用具は、美しい筆箱から始まります。
そこでおすすめなのが、このクツワの「無地・透明キャップ」です。
余計な柄や文字が一切ない「完全な透明」は、厳しい試験ルールを難なくクリアするだけでなく、あなたの「迷いのないクリアな心」を象徴しているよう。
丈夫で割れにくいこのキャップをつければ、万が一落としても鉛筆を守ってくれる頼もしいボディガードになります。
「細部まで気を抜かない私って、ちょっと素敵」
そんな丁寧な準備が、当日のあなたに余裕と自信を与えてくれますよ。
鉛筆とセットで、筆箱の中も心もピカピカにしておきましょう!









