みなさん、こんにちは。
2025年12月9日の未明、突然のニュースに胸がざわついた方も多いのではないでしょうか。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」
聞き慣れない、そして少し怖い響きの言葉ですよね。深夜にスマートフォンが鳴り響き、テレビをつけたらこの情報が流れていて、眠れなくなってしまったという声もたくさん耳にしました。
「これって、巨大地震がすぐに来るってこと？」
「避難しなきゃいけないの？ 明日の仕事や学校はどうなるの？」
そんな不安や疑問が頭の中を駆け巡っているかもしれません。特に私たち北海道・東北に住む人間にとって、冬の地震というのは想像するだけで体が強張るような恐ろしさがあります。
でも、どうか一度深呼吸をしてください。
この情報は、決して「もうダメだ」という絶望の知らせではありません。「今ならまだ間に合うよ、準備をもう一度確認してね」という、私たちに与えられた「猶予の時間」なんです。
今回は、プロのライターとして、そして同じ時代を生きる一人の女性として、この情報が出された時に私たちが具体的にどう動けばいいのか、生活者の目線でしっかりとお話ししていきたいと思います。難しい専門用語はできるだけ使わず、明日からの生活にすぐ役立つ内容にまとめましたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも「北海道・三陸沖後発地震注意情報」ってどんな情報？
まずは、この長い名前の情報の正体について、少し整理しておきましょう。
なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、仕組みはとてもシンプルです。
巨大地震の「予知」ではありません
一番大切なポイントは、これは「○月○日の何時に必ず地震が来る」という予知情報ではないということです。現代の科学でも、地震をピンポイントで予知することはできません。
では、これは何なのか。
簡単に言うと、「日本海溝」や「千島海溝」という巨大地震の巣窟のような場所で、マグニチュード（M）7クラスの地震（これを先発地震と呼びます）が起きた後に発表される、「注意喚起」のアナウンスなんです。
「先発地震が起きたということは、その周辺の岩盤が不安定になっていて、さらに大きなM8クラス以上の地震（後発地震）が続く可能性が、普段より高まっていますよ」
そう伝えているのが、この情報の本質です。
2025年12月の事例では、青森県沖でM7.4の地震が発生した約2時間45分後に、この情報が出されました。「地震から2時間以上も経ってから言われても……」と思うかもしれませんが、これは気象庁が「本当に巨大地震につながる危険な場所で起きたのか？」を、膨大なデータを使って慎重に分析していたからなんです。決して連絡を忘れていたわけではないので、そこは安心してくださいね。
「100回に1回」の確率をどう捉えるか
ニュースなどで、「1週間以内に巨大地震が起きる確率は、およそ100回に1回（約1％）」という数字を聞いた方もいるかもしれません。
「たったの1％？ なんだ、じゃあ99％は大丈夫なんじゃない」
そう思って、肩の力が抜けた方もいるでしょう。逆に、「1％もあるの！？」と怖くなった方もいるかもしれません。
この数字の捉え方が、この情報の難しいところなんです。
確かに「1％」という数字だけ見れば低く見えます。でも、これは「普段の何もない日」に巨大地震がいきなり起きる確率に比べると、実は数百倍から数千倍も跳ね上がっている状態なんです。
例えるなら、普段はめったに当たらない宝くじが、この1週間だけは「くじ箱の中に当たりくじが大量に追加された状態」になっているようなもの。そう考えると、ちょっと無視できないリスクだと思いませんか？
「必ず来るわけではないけれど、もし来たら大変なことになる」。
だからこそ、空振りを恐れずに「これは実践的な防災訓練なんだ」と割り切って、少しだけ生活のギアを「警戒モード」に入れること。それが、この制度との一番上手な付き合い方です。
情報が出たらどうする？ 生活を守る具体的なアクション
では、実際にこの情報が出ている「1週間程度」の間、私たちは具体的にどう過ごせばいいのでしょうか。
基本のルールはこれです。
「普段通りの生活を送りながら、いつでも逃げられる準備をしておく」
ここがすごく重要なんですが、この情報が出たからといって、高齢の方やお手伝いが必要な方を除けば、事前の避難（避難所に行って生活すること）までは求められていません。
学校も会社も、スーパーも病院も、基本的には通常通り動いています。社会を止めてしまうと、別の面で生活が苦しくなってしまうからです。
でも、心の中と家の中は「非常時モード」に切り替える必要があります。具体的に、家の中で何を変えればいいのか、見ていきましょう。
家の中での「即・避難」モード
私たちが一番無防備になる瞬間。それは「寝ている時」と「お風呂に入っている時」です。
この1週間だけは、少し窮屈かもしれませんが、自分の命を守るためにルールを変えてみましょう。
寝室の備えは完璧に
- 枕元にスニーカーを置く：もし夜中にドカンと揺れて、窓ガラスや食器が割れたら、裸足で部屋を出ることはできません。枕元に履き慣れたスニーカーを一足置いておくだけで、避難のスピードが劇的に変わります。
- パジャマは卒業、ジャージで寝る：かわいらしいパジャマやネグリジェは、今週だけお休みしましょう。そのまま外に飛び出しても寒くない、動きやすいジャージやスウェットで寝てください。冬場なら、厚手の靴下を履いて寝るのもおすすめです。
- 「命のセット」を枕元に：スマホ、眼鏡、補聴器、入れ歯、そして懐中電灯。これらが無いと動けないというものは、絶対に手の届く場所に置いて寝てください。
お風呂とトイレの警戒
- お風呂は「カラスの行水」で：リラックスタイムですが、今は長風呂は控えめに。脱衣所には、濡れた体の上からすぐに羽織れるバスローブや大きめのベンチコートを用意しておきましょう。
- トイレにはスリッパを：トイレに閉じ込められるリスクもあります。底の厚いしっかりしたスリッパを置いておきましょう。
家族との連絡ルールを再確認
もし、平日の昼間に巨大地震が起きたらどうしますか？
お父さんは会社、お母さんはパート先、子どもたちは学校……家族みんながバラバラの場所にいる可能性が高いですよね。
そんな時、携帯電話がつながらなくなることは東日本大震災でも経験しました。
「電話がつながらなかったら、LINEで安否を知らせよう」
「それでもダメなら、災害用伝言ダイヤル（171）を使おう」
「最終的には、〇〇小学校の体育館で落ち合おう」
この「最終的な合流場所」を決めておくだけで、いざという時のパニックはかなり防げます。今日、夕飯の時にでも家族みんなで話し合ってみてください。「そんな大げさな」と笑われるかもしれませんが、真剣に伝えてみましょう。
冬の地震は「寒さ」が最大の敵
2025年12月の事例でも痛感しましたが、私たち北海道・東北の住人にとって、冬の地震は本当に命がけです。
雪、凍結、そして氷点下の気温。これらは全て、私たちの避難を邪魔する壁となります。
低体温症という「第二の波」
内閣府の想定データを見て、私は背筋が凍りました。
もし冬の深夜に巨大地震が起きて、なんとか津波から逃げられたとしても、その後の避難生活で「寒さ」によって命を落とすリスクのある人（低体温症要対処者）が、日本海溝モデルだけで約6万6,000人も出ると予測されているのです。
これは、建物の倒壊で亡くなる方よりもはるかに多い数字です。
津波から助かっても、濡れた服のままで吹雪の中にいれば、人間の体はあっという間に冷え切ってしまいます。
「揺れから助かった命を、寒さなんかに奪わせてはいけない」。そのために必要なのが、徹底した防寒対策です。
女性ならではの「冬の避難グッズ」
いつもの非常持ち出し袋に、冬ならではのアイテムを今すぐプラスしてください。
- 防寒着は「見た目」より「機能」おしゃれなウールのコートよりも、風を通さないスキーウェアや、フード付きのダウンジャケットが最強です。防水スプレーをかけておけば、雪や雨からも守ってくれます。
- 使い捨てカイロは「貼るタイプ」をポケットに入れるタイプもいいですが、背中（肩甲骨の間）やお腹に貼るタイプなら、体幹を効率よく温められます。消費期限が切れていないかチェックもお忘れなく。
- アルミブランケットペラペラの銀色のシートですが、これを体に巻くだけで自分の体温を逃がさず、驚くほど温かいんです。100円ショップでも手に入りますし、軽くてかさばらないので、家族の人数分入れておきましょう。
- 防水の手袋と靴下雪道を避難する時、手足が濡れることは致命的です。軍手は濡れると逆に冷たくなるので、ゴム手袋の下に軍手をするか、防水のスキーグローブがおすすめです。替えの靴下も必須です。
また、北海道の冬道は、夏に比べて避難に時間がかかります。
雪で道幅が狭くなっていたり、ツルツルに凍っていたりしますよね。
「夏なら高台まで走って10分だから大丈夫」と思っていても、冬道だと20分、30分かかるかもしれません。
この注意情報が出ている間に、一度厚着をして、実際に避難場所まで歩いて時間を計ってみてください。その「実感」が、いざという時の判断を助けてくれます。
もし巨大地震が来たら…想定される被害を知っておく
「怖がりすぎる必要はない」とお伝えしましたが、敵を知ることは大切です。
もし、注意情報の後に本当にM8〜M9クラスの後発地震が起きた場合、国はどのような被害を想定しているのでしょうか。
北海道・東北を襲う2つの最悪シナリオ
国は「日本海溝モデル」と「千島海溝モデル」という2つのパターンで被害を想定しています。
- 日本海溝モデル（岩手〜福島沖などが中心）：最悪の場合、死者数は約19万9,000人。その9割以上が津波によるものとされています。岩手県や宮城県の沿岸部では、東日本大震災級、あるいは場所によっては30mに達するような巨大津波が想定されています。
- 千島海溝モデル（北海道東部沖が中心）：北海道の太平洋側全域を巨大な津波が襲います。死者数は最大で約10万人。特にえりも町から根室にかけては、地震発生から津波到達までの時間が短く、20mを超える津波が予想されています。
私たちの地域特有のリスク
数字だけ見てもピンと来ないかもしれませんが、地域ごとのリスクを知ると、より「自分事」として捉えられるようになります。
- 北海道：流氷の恐怖冬のオホーツク海側などで流氷が接岸している時期に津波が来ると、状況はさらに悪化します。巨大な氷の塊を含んだ津波は、まるで岩石の雪崩のように建物を粉砕します。
- 都市部の帰宅困難札幌や仙台、函館といった都市部でも、地震直後に地下鉄やJRが止まれば、多くの人が家に帰れなくなります。猛吹雪の中で無理に歩いて帰ろうとすると、そこで遭難してしまう危険もあります。「会社や学校に留まる」という選択肢も、頭に入れておく必要があります。
恐ろしい話ばかりしてしまいましたが、ここで一つ、希望のあるデータをお伝えします。
想定される死者のほとんどは「津波」によるものですが、早期に避難さえすれば、この被害は劇的に減らせるという試算も出ているんです。
つまり、19万9,000人という数字は「運命」ではなく、私たちの「行動」で変えられる未来だということです。
解除されるまでの「1週間」の過ごし方
注意情報が出ている「1週間程度」という期間。
ずっと気を張り詰めているのは疲れてしまいますよね。どうやって心のバランスを保てばいいのでしょうか。
デマに振り回されないで
災害時には、残念ながらSNSなどで根拠のないデマが拡散しやすくなります。
「〇月〇日に必ずもっと大きな地震が来るらしい」
「〇〇地区はもう壊滅するらしい」
こういった情報を見かけたら、まずは一呼吸置いてください。現代の科学で、日時を指定した地震予知は不可能です。
不安を煽る情報は拡散しない。信じない。
情報の出処は、気象庁や自治体、NHKなどの公式なものだけに絞りましょう。不安な時こそ、正しい情報が心を落ち着かせる薬になります。
「何も起きなかった」は「大成功」
もし1週間、何も起きずに注意情報が解除されたら。
「なんだ、結局何も起きなかったじゃないか。大げさだなあ」
そう思って怒るのではなく、
「何もなくて本当によかった！ 今回の準備は、最高の避難訓練になったね」
と、家族みんなで笑い合ってください。
準備した水や食料は無駄になりませんし、確認した避難ルートや家族の連絡網は、あなたの知識として残ります。
この「空振り」は、自然が私たちにくれた「準備のためのプレゼント期間」だったと思ってほしいのです。
あなたの準備が、あなたと大切な人の命を守る
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、決して私たちをパニックにさせるための情報ではありません。
「今ならまだ準備できるよ。大切な人を守るための備えを確認してね」という、未来からのメッセージのようなものです。
最後に、今日からすぐにできる「ワンアクション」を提案させてください。
- 今夜寝る前、枕元に靴を置く。
- スマホでハザードマップを見て、自宅が津波浸水域に入っていないか確認する。
- 大切な人に「もしもの時はここで会おう」とLINEを送る。
どれか一つで構いません。その小さな行動が、いざという時にあなたと、あなたの大切な人の命を救う大きな力になります。
災害は忘れた頃にやってくると言いますが、この情報が出ている間は、私たちは「忘れていない」状態を作ることができます。その意識こそが、どんな強固な堤防よりも強い、最強の防災対策なのかもしれません。
雪の降る寒い夜も、しっかりとした備えがあれば、少しだけ安心して眠れるはずです。
まずは今日、できることから始めてみてくださいね。
【参考：よくある質問 Q&A】
読者の皆さんが疑問に思いそうなポイントをまとめました。
Q. 南海トラフ地震臨時情報とは違うのですか？
A. 仕組みはよく似ていますが、対象となる場所が違います。南海トラフは西日本が中心ですが、こちらは北海道・東北の日本海溝・千島海溝沿いが対象です。ただ、「日常生活を送りながら、いつでも逃げられるように備える」という基本的な考え方は同じです。
Q. 旅行や出張はやめるべきですか？
A. 政府は旅行や移動の制限までは求めていません。ただし、海沿いの旅行先で被災すると、土地勘がなく避難場所がわからないため非常に危険です。旅行に行く場合は、必ずその場所のハザードマップを確認し、「揺れたらどこの高台に逃げるか」を決めてから楽しむようにしましょう。ホテルに着いたら、非常口と高台へのルート確認を忘れずに。
Q. 1週間過ぎたらもう安心ですか？
A. 「特別な注意」の呼びかけは終わりますが、地震のリスクがゼロになるわけではありません。その後も大規模な地震が起きる可能性は残っていますので、家具の固定や備蓄などはそのまま続けておくと、いつ地震が来ても安心です。
まとめ：今日からできる「愛する人を守る行動」
今回の青森県東方沖地震は、私たちに「地震はいつ、どこで起きてもおかしくない」という現実を突きつけました。
M7.6という巨大地震が、深夜の静寂を切り裂いてやってくる。
それは映画の中の話ではなく、私たちの日常のすぐ隣にあるリスクなのです。
でも、怖がるだけで終わらせないでください。
私たちには「備える」という武器があります。
- ハザードマップを見る: 自分の家が津波や土砂崩れの危険エリアに入っていないか確認する。
- 家具を固定する: L字金具や突っ張り棒で、寝室のタンスだけでも固定する。
- 家族と話す: 「夜中に地震が来たらどうする？」と、避難場所や連絡方法を決めておく。
今日、この記事を読んだことが、あなたとあなたの大切な人の命を守るきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
まずは今日、寝る前に寝室の頭上に落ちてきそうなものがないか、チェックすることから始めてみませんか？
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
みなさんの安全を、心から願っています。
大きな地震のあと、一番不安になるのが「停電」ですよね。 スマホの充電が切れたら情報は入らないし、ドライヤーが使えなくて髪はボサボサ、温かい飲み物も飲めない……。 実は、「災害時でも、いつもの自分（美しさ）をキープすること」こそが、究極の女子力であり、心の安定（メンタルケア）につながると私は思っています。
そこで、私が自信を持っておすすめしたいのが、こちらの「AFERIY ポータブル電源 1000W」です。
「ポータブル電源って、キャンプ好きの男性が持つゴツい機械でしょ？」 もしそう思っているなら、それは大きな誤解です。
このAFERIYは、今の時代の「賢い女性の必需品」。 なぜなら、「安心こそが、最高の美容液」だからです。
この1台があなたのライフスタイルをどう守ってくれるのか、その「魔法」を少しだけご紹介しますね。
- ドライヤーもヘアアイロンも使える（定格1000W） これが一番のポイント！小型のバッテリーでは動かない美容家電も、これならしっかり動きます。停電しても、身だしなみを整えられる余裕が、あなたの心を支えます。
- たった60分で満充電 忙しい私たちに「待つ時間」はありません。お出かけ前や、急な天候悪化の予報を見てからでも間に合う驚きのスピードです。
- リン酸鉄リチウムイオン電池採用 難しい言葉ですが、要は「安全で長持ち」ということ。発火のリスクが極めて低く、毎日使っても10年近く持つと言われています。これはもう、浪費ではなく「未来への投資」です。
寒い冬の停電で、電気毛布にくるまりながら、温かいハーブティーを飲む。 そんな「優雅な避難生活」を叶えてくれるのが、このAFERIYなんです。
「備えあれば、憂いなし」と言いますが、この電源があるだけで、不思議と「ドンと来い！」という自信が湧いてきませんか？
あなたの家と、あなたの笑顔を守る頼れるパートナー。 ぜひ一度、そのスペックをチェックしてみてくださいね。
