🇯🇵 初の女性宰相！高市早苗氏に学ぶリーダーシップと政治の歴史

2025年10月22日（水）朝刊春秋の要約と女性リーダーシップ

ねえ、今日の朝刊（日本経済新聞）に載っていた「春秋」っていうコラム、もう読んだ？

高市早苗さんが、日本の歴史上、なんと104代目にして初めての女性宰相になったことについて書かれた、とても感慨深い内容だったの。

コラムは、高市さんに宛てた手紙の形をとっていて、私たち女性にとって、どれほど大きな快挙かということが、ひしひしと伝わってきたわ。

拝啓　高市早苗さま。よくある体裁で恐縮ですが、何せ開闢（かいびゃく）以来の慶事。伊藤博文から指折り数え104代にして初の女性宰相に一筆啓上致します。まずは、世界148カ国中125位と男女不平等な政治後進国でガラスの天井を破ったパワーに心から敬意を表します。

▼世襲でもない。地方の一般家庭ご出身です。特技は徹夜。「身を立て名をあげやよ励めよ」の歌を体現する貴女（あなた）はまた、「教育勅語大好き人間」も標榜されます。心性はともかく、時代背景が全く異なります。主権は国民になく、基本的人権の尊重概念もない。女性は首相はおろか参政権さえない。その果ての戦争でした。

（有料版日経新聞より引用）

🌸 コラムのメッセージ

コラムでは、世襲ではなく、地方の一般家庭から努力と徹夜を重ねてトップに上り詰めた高市さんの「パワー」に心からの敬意を表しているわ。これは、私たち一般の女性にも勇気をくれるわよね。

一方で、その政治信条と、現代の民主主義社会との違いを指摘しつつ、こんな風に呼びかけているの。

• サッチャー元首相（「鉄の女」）のように、個人の能力を頼むあまり弱者切り捨ての批判を招いては残念。
• メルケル元首相（ドイツ）のように、異なる意見を粘り強く擦り合わせ、多様性を尊重するリーダーになってほしい。

そして何よりも、この快挙の背後には、市川房枝さんら女性の地位向上に人生を捧げた先人たちの努力があることを忘れないで、と結んでいるの。

「バックラッシュ（反動）を生んだ産物と記録されない」活躍を祈る、という言葉に、私たち女性が政治の場で活躍することへの期待と同時に、まだ根強く残る社会の壁を感じたわ。

今日の記事では、このコラムから私たちが学ぶべきこと、そして私たちが政治や社会とどう関わっていくべきか、一緒に考えていきたいと思うの。

1. ガラスの天井を破る！日本のジェンダーギャップと女性の活躍

ねえ、「ガラスの天井」って聞いたことある？ 会社の会議室や政治の場で、女性の昇進を阻む「見えない壁」のことなの。

高市さんが総理大臣になったということは、この壁に「ヒビが入った」か、もしかしたら「小さな穴が開いた」と言えるくらいの快挙なのよ！

1-1. 「ガラスの天井」って何？

「見えない壁」を突破するということ

「ガラスの天井（Glass Ceiling）」というのは、女性やマイノリティの人たちが、能力や経験があっても、企業の役員や政治のトップなど、最終的な成功の段階で昇進を阻んでしまう「目には見えない、確固たる障壁」のことを指すの。

なぜ「ガラス」かというと、透明だから見えにくいけれど、上に行こうとすると確実にぶつかってしまうから。

私たちも会社で、「あと一歩のところで男性が選ばれた」「なぜか女性だけ役員にいない」っていう話を、一度は聞いたことがあるんじゃないかな。

高市氏が破った「ガラスの天井」の厚さ

日本の政治における「ガラスの天井」は、世界でも特に分厚いと言わざるを得ないわ。

国際的な男女平等度を示す「ジェンダーギャップ指数（GGI）」というものがあるんだけど、日本の順位は低いままで推移しているの。

（※ここでは最新の2024年版（世界経済フォーラム発表）のデータに基づいて説明するわね。）

見ての通り、特に政治分野の順位が低いことがわかるよね。

「教育」では世界トップクラスなのに、「政治」や「経済」で大きく順位を落としてしまう。これは、能力の問題ではなく、社会構造や制度、そして無意識の偏見が原因だと考えられているの。

女性の首相は世界では珍しくない時代に、100年以上もかかってやっと日本で実現した。これが、高市氏の突破がどれほどすごいことかを物語っているわ。

1-2. 世界と比べてどう？日本の政治の「遅れ」

数字で見る日本の女性議員の割合

日本の女性議員の割合は、主要先進国（G7）と比べても、ずば抜けて低いのが現状よ。

たとえば、女性の国会議員の割合を見ると（2023年時点のデータ）：

ね、この数字の差は衝撃的じゃない？ 諸外国では約3割を超える国が多い中で、日本は約1割程度しかいないの。これでは、女性や子育て世代の視点が、政策に十分に反映されているとは言いがたいわよね。

なぜ女性のリーダーが少ないの？

「女性でももっと政治に出ればいいのに」って思うかもしれないけど、日本の政治の現場には、女性が出馬しにくい、いくつかの理由があるの。

1. 「男性中心」の慣習：
   • 古くからの政治活動は、地域の有力者（男性）のネットワークを通じて行われることが多く、女性が参入しづらい雰囲気があるの。
2. 世襲の壁：
   • 日本では、親の地盤（後援会など）を引き継ぐ「世襲」の候補者が優位なことが多いわ。これは、一般家庭出身の女性にとって、大きなハードルになるの。
3. 時間と費用の問題：
   • 政治家は激務で、特に子育て中の女性が立候補するには、家族や周囲の理解、そして膨大な資金が必要になるわ。

高市さんは、この世襲でもない、地方の一般家庭出身。徹夜を特技として個人の力でこの壁を乗り越えたという事実は、私たち「非世襲」の女性たちにとって、本当に大きな希望になるわよね。

2. 理想の女性リーダー像は？サッチャー氏とメルケル氏に学ぶ政治手法

コラムでは、高市さんに「鉄の女」サッチャー元首相の弱者切り捨てを反面教師にして、「プラグマティスト（実用主義者）」のメルケル元首相に倣ってはどうか、と提言しているわ。

これって、私たちの日々の仕事やリーダーシップにも通じる、とても大切な視点なの。

2-1. 「鉄の女」サッチャー元首相の功績と批判

ブレない信念の力

マーガレット・サッチャーさんは、イギリス初の女性首相。彼女の最大の功績は、1970年代に「英国病」と呼ばれた不況に苦しむ国を立て直したことよ。

彼女は「信念の人」で、「この国を立て直すには痛みを伴う改革が必要だ」と信じて疑わなかった。

• 断行した改革の例：
  • 国有企業の民営化（国が持っていた会社を民間に売ること）
  • 労働組合の力を抑える法律の制定
  • 財政の引き締め（政府のお金の使い方を厳しくすること）

彼女の「ブレない強さ」は、多くの国民を納得させ、当時のイギリスを再建するエネルギーになったのは間違いないわ。彼女の成功は、まさに「個人の能力を恃む（たのむ）」リーダーシップの典型と言えるわね。

功績の裏側にある「弱者切り捨て」批判

でも、その強力な改革は、多くの代償を伴ったの。

• 批判の理由：
  • 民営化や労働組合の弱体化により、多くの失業者が生まれた。
  • 福祉予算が削られ、貧困層や弱者の生活がさらに苦しくなった。
  • 「私の言うことが正しい。聞かない者は排除する」というような、強権的な姿勢が目立ち、国民の分断を深めたと言われているわ。

強いリーダーシップは時に必要だけど、それが行き過ぎると「冷たい」「共感がない」という批判につながってしまう。「強さ」と「優しさ（共感力）」のバランスは、いつの時代もリーダーにとって最大の課題なのよね。

2-2. 危機を乗り越えたプラグマティスト、メルケル元首相の柔軟性

一方で、ドイツのアンゲラ・メルケル元首相は、サッチャー氏とは対照的なリーダーシップの持ち主よ。

異なる意見をまとめる「調整役」

メルケルさんは物理学者出身で、感情論ではなく事実とデータに基づいて判断する「プラグマティスト（実用主義者）」として知られているわ。

彼女は16年間もドイツを率いたんだけど、その強さは「柔軟性」と「調整力」にあったと言われているの。

多様な意見を受け入れる政治

彼女のリーダーシップの最も重要な点は、「多様な意見を排除しない」ということ。

例えば、難民危機では、人道的な観点から多くの難民を受け入れるという、非常に勇気のいる決断をしたの。国民の意見は賛否両論で大きく割れたけれど、彼女は「私たちはできる (Wir schaffen das!)」という言葉で、国民に共感と連帯を訴えかけたわ。

今の日本も、少子高齢化、移民、LGBTQなど、多様な価値観がぶつかり合う時代。「強さ」よりも「包容力」、「断行」よりも「対話」が、より重要になっているのかもしれないわね。

2-3. 女性リーダーに期待される新しいリーダーシップ

高市さんが目指すべきは、サッチャー氏の「決断力と実行力」と、メルケル氏の「調整力と包容力」をバランスよく兼ね備えた、「しなやかな強さ」を持ったリーダーシップなんじゃないかしら。

「女性らしさ」にとらわれない強さ

「女性だから優しいリーダーにならなきゃ」なんて、全く思う必要はないわ。リーダーに求められるのは、性別に関係なく、能力と実績、そして判断力よ。

ただ、女性が持つとされる、こんな視点は、これからの政治にとても重要だと思うの。

• 共感力：多様な立場や弱者の痛みに寄り添う力。
• 長期的な視点：子育てや教育など、未来の世代につながる政策への関心。
• 協調性：競争より協調、対立より合意形成を重視する姿勢。

「ガラスの崖」を避けるために

ここで知っておいてほしいのが「ガラスの崖（Glass Cliff）」という現象よ。

これは、女性がトップに就任するとき、会社や組織が危機的な状況にあることが多いというデータがあるの。崖っぷちのような、失敗が許されない難しい状況で、期待を込めて（または「女性を登用した」というアピールのために）女性が選ばれがちだという指摘よ。

• 読者の疑問を先回り：「え、じゃあ高市さんが選ばれたのも、今の日本が危機的だから？」
• 回答：その可能性も否定できないわ。少子高齢化、財政赤字、国際情勢の不安定化など、今の日本は難しい課題だらけよね。

だからこそ、高市氏には、この「ガラスの崖」を乗り越え、一時の「女性宰相」という花形ではなく、持続可能で、後の女性たちに道を拓くような成果を出すことが期待されているの。

3. 私たちにもつながる！女性参政権と市川房枝氏の歩み

高市さんの宰相就任は、私たち女性にとって本当に喜ばしい快挙だけど、これは一夜にして成し遂げられたものではないってことを、忘れてはいけないわ。

コラムにもあったように、その背後には「普通選挙100年、女性参政権80年」という長くて大きな歴史の流れがあるの。

3-1. 普通選挙100年、女性参政権80年の「大河」

普通選挙と女性参政権の歴史

「普通選挙」とは、財産や地位、性別などに関係なく、すべての国民に選挙権が与えられることよ。

日本で男性に普通選挙権が与えられたのは、1925年（大正14年）のこと。でも、この時、女性にはまだ選挙権は認められていなかったの。

女性がようやく選挙権を得たのは、それから20年後、1945年（昭和20年）のこと。第二次世界大戦終結後の民主化の中で実現したのよ。

この20年の差は大きいわよね。女性の政治参加は、男性よりも長い「大河」のような歴史を経て、やっと実現した権利なの。

私たちに与えられた「一票」の重み

「たかが一票」なんて思わないでほしいの。

私たちが当たり前のように持っている「投票する権利」は、先人たちが長い時間をかけて、涙と努力で勝ち取った宝物なんだということを、改めて胸に刻みたいわ。

• 読者の疑問を先回り：「正直、投票に行っても何も変わらない気がするんだけど…」
• 回答：すぐに世の中が変わることはないかもしれない。でも、政治家は投票率の高い世代の声を最も重視する傾向があるわ。私たちが積極的に投票に行くことが、「女性の視点を無視できない」というメッセージになるのよ。

3-2. 女性の地位向上のために生きた市川房枝氏

その女性参政権獲得のために、人生を捧げたのが、コラムにも名前が出ていた市川房枝（いちかわ ふさえ）さんよ。

「カネをかけない政治」の追求

市川さんは、日本の女性運動のゴッドマザーのような存在。彼女の活動は、単に「女性に選挙権を！」という運動だけにとどまらなかったの。

彼女が目指したのは、「女性の地位向上」と「政治の浄化（きれいにすること）」。

• クリーンな政治：
  • 彼女自身、参議院議員を長年務めたんだけど、「カネをかけない政治」を徹底したの。
  • お金や派閥の力に頼るのではなく、能力と信念で政治を行うべきだという強い信念を持っていたわ。
  • 実際、彼女の選挙運動は、とても地味で、お金を使わないことで有名だったそうよ。

私たちが受け継ぐべき遺志

彼女は、87歳の生涯をかけて、女性が社会で活躍できる道筋をつけようとしてくれたの。

高市さんの宰相就任という新しいページは、市川さんたちが切り開いてくれた道の延長線上にある。私たちは、この歴史を単なる知識で終わらせちゃいけないわ。

先人たちが目指した、公正で、女性の視点が生かされる政治を、私たち自身が監視し、参加することで実現させていきたいわね。

3-3. バックラッシュ（反動）とは？

コラムの最後の部分で、「バックラッシュが生んだ産物と記録されないご活躍を本当に祈念しております」という言葉があったわよね。これ、すごく重要なメッセージなの。

「せっかく進んだのに後退してしまう現象」

「バックラッシュ（Backlash）」というのは、社会がある方向に前進したときに、それに反発して起こる「逆戻り」の動きのことよ。

• 例：
  • 「女性が活躍できるようになった！」と盛り上がった後に、「やっぱり女性は家庭にいるべきだ」というような意見が強くなる。
  • 女性リーダーが失敗したときに、「だから女性はリーダーに向かないんだ」という、性別によるステレオタイプ（固定観念）が再燃してしまう。

高市氏の快挙が、もし「一時的なもの」「たまたま彼女が特別だっただけ」と見なされてしまうと、その後の女性たちの道が閉ざされてしまう可能性があるの。これが、「バックラッシュ」を恐れる理由よ。

「単なる例外」にしないために

高市さんのリーダーシップが、「女性でも当然トップになれる」という新しい「当たり前」を作るための第一歩になることが大切なの。

そのためには、こんなことが必要になるわ。

• 後に続く女性リーダーの育成：
  • 高市氏が活躍するだけでなく、次の世代の女性議員や閣僚を積極的に育てること。
• 社会の意識改革：
  • 私たち一人ひとりが、政治や企業で女性の活躍を後押しすること。
  • 「女性だから」という偏見を、自分たちの心の中から消していくこと。
• 政治への継続的な関心：
  • 高市さんが成功したかどうかにかかわらず、政治プロセスに目を向け続けること。

この快挙を、「個人の能力」としてだけでなく、「日本社会が変わった証」として歴史に刻むために、私たちも応援していきたいわね。

💖 まとめ：私たちがこれからできること

高市早苗氏の女性宰相就任は、私たち女性にとって「ガラスの天井」に光が差し込んだ瞬間よ。

彼女のリーダーシップを世界の偉大な女性リーダーたちと比較し、その功績の背後にある先人たちの努力を知った今、私たちが次に何をすべきか、考えてみましょう。

📌 私たち一人ひとりの行動が未来を作る

私たちは、政治家になることだけが「政治参加」じゃないってことを知っているわ。日常生活の中で、少しの意識を変えるだけで、未来は確実に変わっていくの。

高市さんの快挙が「バックラッシュ」で終わることなく、後に続く女性たちの「新しい当たり前」となるように、私たち自身が、この歴史の目撃者として、そして参加者として、行動していきたいわね。

ねえ、一緒にこの大きな変化を、前向きな力に変えていきましょう！

シンデレラとガラスの天井 フェミニズムの童話集／ローラ・レーン／エレン・ホーン／… 楽天で購入