・ミラノ五輪フィギュアの最新結果:団体は米国が金、日本は銀。男子はシャイドロフ金、鍵山優真が銀。
・これからの注目は「ペアFS」と「女子SP/FS」。日本時間に直した開始時刻も1ページで確認できます。
・会場・観戦の注意点(混雑/持ち物/寒暖差)と、配信で追う人向けの“見逃さない手順”も整理しました。
この記事は 2026/2/16 時点の情報で更新しています。
まずは「もう終わった種目の結果」と「これからの女子・ペアの日程(日本時間)」を最短で確認できるようにまとめました。
ミラノ・コルティナ五輪(2026/2/6〜2/22)を、現地観戦でも配信でも“取りこぼさない”ためのガイドです。
<今までの結果>
(1)団体:金=米国/銀=日本/銅=イタリア
(2)男子:金=ミハイル・シャイドロフ(KAZ)/銀=鍵山優真(JPN)/銅=佐藤駿(JPN)
(3)アイスダンス:金=フルニエ・ボードリー&シゼロン(FRA)/銀=チョック&ベイツ(USA)/銅=ギレス&ポワリエ(CAN)
ペア・フリー・スケーティング|注目選手と見どころ
日本時間:2月17日(火)04:00〜
ペア競技のフリー・スケーティングは、技術力と完成度が最もシビアに評価される種目です。
リフトやスローなど、一つひとつの要素の安定感がそのまま順位に直結します。
注目ポイント
・演技時間が長く、ミスが許されない構成
・ショートプログラムの流れを維持できるかが重要
見どころコメント
ペア・フリーは「完成度」と「安定感」がすべて。
大技を確実に決め、最後まで集中力を切らさずまとめきれるかが、メダル争いの分かれ目になります。
深夜帯ですが、ここで順位が大きく動く可能性が高い種目です。
女子ショートプログラム|注目選手と見どころ
日本時間:2月18日(水)02:45〜
女子シングルのショートプログラムは、演技時間が短い分、
ジャンプ1本・スピン1つの出来がダイレクトに得点へ影響します。
注目ポイント
・一瞬の集中力が順位を左右
・フリーの滑走順を決める重要なプログラム
見どころコメント
女子ショートは「ミスをしない力」が問われる舞台。
日本勢の強みであるジャンプの質とスピンの安定感を発揮し、フリーにつながる演技ができるかが注目点です。
ここでの結果が、翌日のフリーの展開を大きく左右します。
女子フリー・スケーティング|注目選手と見どころ
日本時間:2月20日(金)03:00〜
女子フリー・スケーティングは、ミラノ・コルティナ五輪フィギュア競技の大きなクライマックス。
技術、体力、表現力、すべてが試されます。
注目ポイント
・後半ジャンプの出来が得点を左右
・演技全体の「物語性」と構成力
見どころコメント
女子フリーは「最後まで物語を描き切れるか」が最大の見どころ。
後半でもジャンプの質を落とさず、感情を乗せた演技を貫ける選手が表彰台に近づきます。
日本時間は未明ですが、結果を決定づける決戦の時間です。
今後のスケジュールまとめ
| 種目 | 現地(ミラノ) | 日本時間 |
|---|---|---|
| ペア フリー・スケーティング(Free Skating | 2/16 20:00 | 2/17 04:00 |
| 女子 ショートプログラム(Short Program | 2/17 18:45 | 2/18 02:45 |
| 女子 フリー・スケーティング(Free Skating | 2/19 19:00 | 2/20 03:00 |
2026年ミラノ五輪フィギュアスケートの開催概要

まずは、基本の「き」からおさらいしましょう。
いつ、どこでやるの? 日本から見るにはどうすればいいの? という基本的な情報です。
日程と会場の基礎知識
開催地はイタリアのミラノ。ファッションと芸術の街として有名ですが、今回の舞台となるのは「ミラノ・アイス・スケーティング・アリーナ(メディオラヌム・フォーラム)」という会場です。

開催時期は2026年2月。
日本とミラノの時差はマイナス8時間あります。
つまり、現地の選手たちが「さあ、これからお昼の公式練習だ」というお昼の12時は、日本では夜の20時。
そして、試合本番が行われる現地の夜19時や20時は、日本時間だと深夜3時や4時という計算になります。
「うわぁ、また寝不足確定だ」という声が聞こえてきそうですね。
私も今からスケジュール帳とにらめっこして、有給休暇をどこで取るか作戦を練っているところです。
生中継で日本選手がメダルを獲る瞬間を見届けたいなら、夜更かしというよりは「早寝早起き」作戦が有効かもしれません。
放送・配信でチェックすべきポイント
最近はテレビ放送だけでなく、ネット配信も充実していますよね。
特にフィギュアスケートは、テレビでは放送されない「6分間練習(直前練習)」の様子や、演技後の「キス・アンド・クライ(点数を待つ場所)」での素顔が見られる配信サービスが人気です。
日本選手の出番はもちろんですが、ライバル選手たちの調子もチェックできるので、スマホやタブレットを活用して「2画面観戦」なんていうのもおすすめですよ。
『2画面観戦』には、タブレットスタンドが必須。キスクラ(採点待ち)の表情をスマホでチェックしながら、メイン演技をテレビで見る…このスタイルなら首も疲れません
今大会最大の特徴!「消えた4メートル」が勝敗を分ける
さて、ここからが本題です。
今回のミラノ五輪が「異常事態」と言われている最大の理由、それはリンクのサイズ問題です。
異例のリンクサイズ:NHL規格とは?
皆さんは、フィギュアスケートのリンクの大きさには「国際規格」があると思っていませんか?
実は、オリンピックなどの国際大会では通常、横60メートル、縦30メートルというサイズが使われます。
選手たちは子供の頃から、この広さのリンクで感覚を磨き、プログラムを作ってきました。
ところが、今回のミラノ五輪の会場は、もともとアイスホッケーのプロリーグなどで使われるアリーナを使用するため、サイズが違うのです。
その広さは、横60メートル、縦26メートル。
「あれ? 縦が4メートル足りない?」
そうなんです。通常のリンクよりも、幅が4メートルも狭い「NHL(北米アイスホッケーリーグ)規格」で行われることが決定しています。
選手への影響:壁が迫ってくる恐怖
「たった4メートルでしょ? 大したことないんじゃない?」と思われるかもしれません。
でも、想像してみてください。
もしあなたが全力疾走をしていて、いつも曲がっているはずの場所に壁があったらどうでしょう。
フィギュアスケートの選手たちは、時速30キロ近い猛スピードで滑走しながらジャンプの助走に入ります。
彼らにとっての4メートルは、タイミングにして1秒以上の誤差を生み、視覚的にも「壁がすぐそこに迫ってくる」という強烈な圧迫感を与えます。
いつも通りに滑れば壁に激突してしまう。
かといって、壁を気にしてスピードを緩めれば、高く跳ぶための遠心力が足りなくなる。
さらに、ジャンプの着氷(降りたとき)に壁ギリギリになってしまうと、減点対象になるリスクもあります。
まさに、リンクそのものが選手を惑わす「魔物」となって立ちはだかるのです。
誰に有利で、誰に不利なの?
この特殊な環境は、明らかに「北米勢」に味方をします。
アメリカやカナダの選手たちは、普段からこの狭いNHL規格のリンクで練習していることが多いからです。彼らにとっては「いつものサイズ」なので、のびのびと演技ができるでしょう。
特にアメリカ代表候補のアリサ・リウ選手やイリア・マリニン選手にとっては、ホームグラウンドのような安心感があるはずです。
一方で、広いリンクでのダイナミックな演技を持ち味にしている日本やヨーロッパの選手にとっては試練です。
特に、世界女王の坂本花織選手や、滑りの美しさが武器の鍵山優真選手のように、リンクを端から端までたっぷりと使って加速するタイプの選手は、窮屈さを感じる可能性があります。
「いつもよりカーブをきつくしないと壁にぶつかる」という意識が、微妙な狂いを生じさせないか。
いかに早くこの狭さに適応し、プログラム(演技の軌道)を修正できるかが、メダルの色を分ける最大の鍵になります。
狭いリンクという試練に立ち向かう日本勢。なかでも、持ち前のスピードと信頼関係でメダルが期待されているのが「りくりゅう」ペアです。彼らがなぜこれほどまでに強い絆で結ばれているのか、その運命的な出会いから世界一への奇跡までをこちらの記事にまとめています。
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男子シングル:絶対王者マリニンに日本勢はどう挑む?
ここからは、具体的なメダル争いの展望を見ていきましょう。
まずは男子シングル。ここは正直に言いますと、一人の怪物が立ちはだかっています。
「4回転の神」イリア・マリニンの脅威
アメリカのイリア・マリニン選手。
まだ若い彼の代名詞は、人類で初めて成功させた「4回転アクセル(4A)」です。
フィギュアスケートのジャンプは6種類ありますが、アクセルジャンプは唯一前向きに踏み切る最も難しいジャンプ。それを4回転半も回るなんて、物理の法則を無視しているんじゃないかと思うほどの離れ業です。
彼の恐ろしさは、大技一本やりではないところ。
フリープログラムでは、4回転ジャンプを6本も7本も組み込むことができます。
フィギュアスケートは、技の難易度に応じた「基礎点」と、その出来栄えを評価する「GOE(出来栄え点)」、そして演技力を評価する「PCS(演技構成点)」の合計で競います。
マリニン選手の場合、スタート地点である「基礎点」が他を圧倒しているため、多少のミスがあっても、他の選手が追いつけないほどの高得点が出てしまうのです。
しかも彼はアメリカ選手。狭いリンクは大得意です。
「金メダルへの最短距離にいる男」であることは間違いありません。
日本勢の戦略:鍵山優真・佐藤駿・三浦佳生
では、日本勢はお手上げなのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。日本男子は層が厚く、それぞれ異なる武器を持った「個性派集団」で対抗します。
まず、日本のエース格である鍵山優真選手。
彼の武器は、世界一と言っても過言ではない「質の高さ」です。
ジャンプの着氷がまるで猫のように柔らかく、流れるようなスケーティングは見る人をうっとりさせます。
マリニン選手が「高難度ジャンプ」で攻めるなら、鍵山選手は「完成度」で勝負です。
もしマリニン選手が大技に挑んで転倒などのミスをした場合、完璧な演技をした鍵山選手が、演技構成点(PCS)の差で逆転する可能性は十分にあります。
そして、佐藤駿選手と三浦佳生選手。
この二人は「高難度ジャンプ」と「スピード」を兼ね備えたアタッカーです。
佐藤選手は、難しい4回転ルッツを美しく跳ぶ技術を持っています。
三浦選手は、リンクが狭く感じるほどの爆発的なスピードが持ち味。
彼らがリスクを恐れずに攻めの構成を成功させれば、表彰台の一角を崩し、あわよくば頂点を狙える位置にいます。
女子シングル:復活、新星、そしてロシアの影

女子シングルも、前回の北京五輪とは全く違う勢力図になっています。
絶対的な強さを誇っていたロシア勢が国際大会から姿を消して数年。その間に世界の頂点に立ち続けてきたのが、日本の坂本花織選手です。
坂本花織の五輪連覇への道
坂本選手の魅力は、何といってもあのダイナミックなジャンプとスピードです。
小細工なし、助走のスピードをそのままジャンプの高さに変えるような豪快さは、見ていてスカッとしますよね。
彼女は現在、世界選手権で連覇を重ねており、実績と経験はナンバーワンです。
しかし、懸念材料はやはり「狭いリンク」です。
彼女の大きなスケーティングが、幅26メートルのリンクで窮屈にならないか。
スピードが出すぎて壁に近づきすぎてしまわないか。
ここが最大の不安要素ですが、彼女のことですから、ベテランの調整力でしっかりと合わせてきてくれると信じましょう。
注目のライバルたち
今大会、坂本選手のライバルとなるのは「復活した天才」と「見えない敵」です。
一人目は、アメリカのアリサ・リウ選手。
一度は引退を発表し、普通の生活を送っていましたが、競技の世界に戻ってきました。
かつてトリプルアクセル(3A)を武器にしていた天才少女は、大人になって表現力に磨きをかけ、さらに地元アメリカに近い環境という地の利もあります。
精神的にもリラックスして臨んでくる彼女は、非常に不気味な存在です。
二人目は、アデリヤ・ペトロシアン選手。
彼女はロシア国籍の選手ですが、今回は国を代表しない「AIN(中立選手)」として出場してくる可能性があります。
ロシアの女子選手といえば、男子顔負けの4回転ジャンプ。
ペトロシアン選手も「4回転フリップ」という大技を持っており、技術点だけで見れば坂本選手を上回るポテンシャルを持っています。
彼女が出場できるのか、そしてどのようなコンディションで現れるのか。これが女子シングルの順位を大きく左右するでしょう。
日本女子の「17歳の壁」と新戦力
日本のフィギュアファンとして少し残念なのは、ジュニアで無敵の強さを誇る島田麻央選手が見られないこと。
現在のルールでは、オリンピック開催時に17歳以上でないと出場できないため、彼女は年齢制限に引っかかってしまうのです。
しかし、日本には他にも素晴らしい選手がいます。
トリプルアクセルを武器にする中井亜美選手や、優雅な滑りが魅力の千葉百音選手など、新しい力が育っています。
国内の代表選考会(全日本選手権)は、まさにサバイバル。
誰が坂本選手と共にミラノへの切符を掴むのか、そこからドラマは始まっています。
ペア・アイスダンス&団体戦:悲願の「金」はあるか
ここ数年で、日本のフィギュアスケートは「シングルだけ」ではなくなりました。
特にペア競技の躍進は目覚ましく、今大会は歴史的な瞬間が見られるかもしれません。
ペア(りくりゅう):日本史上初の「金」へ
三浦璃来選手と木原龍一選手のペア、通称「りくりゅう」。
二人の演技を見ていると、自然と笑顔になってしまいませんか?
お互いを信頼しきっているのが伝わってくる、本当に素敵なペアです。
実は今大会、ペア競技において最強と言われてきたロシア勢(AIN)は出場枠を持っていません。
これは、りくりゅうペアにとって、日本フィギュア史上初となる「ペア金メダル」を獲得する最大のチャンスなのです。
怪我による欠場などを乗り越え、二人の絆はより強くなっています。
万全の状態なら、表彰台の真ん中は決して夢物語ではありません。
団体戦:日本 vs アメリカの一騎打ち

個人戦の成績をポイント化して国別で競う「団体戦」。
前回大会では銅メダル(後に銀メダルへ繰り上げ)でしたが、今回は「金メダル」を本気で狙える位置にいます。
なぜなら、団体戦には「AIN(ロシア選手)」は出場できないからです。
強力なライバルであるロシアがいない今、金メダル争いは「日本」対「アメリカ」の一騎打ちになります。
ペア:日本(りくりゅう)がアメリカを上回る可能性大
女子:日本(坂本選手など)が有利
男子:アメリカ(マリニン選手)が有利だが、日本も十分に食らいつける
アイスダンス:アメリカが有利
このように戦力が拮抗しており、まさに総力戦。
誰かがミスをしたら、他の誰かがカバーする。チームジャパンの結束力が試される熱い戦いになりそうです。
フィギュアスケートの戦略や注目選手の情報をお楽しみいただいた方は、2026ミラノ・コルチナ冬季オリンピック全体の大会ガイドもぜひご覧ください。
👉 大会概要・日程・会場など総合情報はこちら
よくある疑問を解決!Q&Aコーナー
ここで、ニュースでよく聞くけれど、いまさら人には聞けない疑問をすっきり解決しておきましょう。
Q1. 「AIN」って結局なんなの?ロシアとは違うの?
AIN(アーイン)は「中立な個人の選手」という意味の略称です。
ロシアという国としての出場は認められていないため、もし彼らが優勝しても、ロシアの国旗は掲揚されませんし、国歌も流れません。ユニフォームにロシアのマークを入れることも禁止されています。
でも、中身はロシアの実力ある選手たちです。
厳しい審査をパスした選手だけが、あくまで「個人」として参加を許されています。
観客としては少し複雑な心境になるかもしれませんが、選手個人の努力には敬意を払いたいですね。
Q2. なぜリンクを狭くするの?大きくすればいいのに。
これには大人の事情があります。
今回の会場は、もともとアイスホッケーやコンサートに使われる多目的アリーナです。
北米のプロアイスホッケーリーグ(NHL)の規格に合わせて作られているため、フィギュアのために拡張工事をするのが構造上難しかったり、莫大なコストがかかったりするのです。
「郷に入っては郷に従え」ではありませんが、与えられた環境に適応するのも、オリンピック王者に求められる資質なのかもしれません。
Q3. 採点のルールで変わったことはある?
大きく変わったのは「演技構成点(PCS)」の項目数です。
以前は5つの項目で評価していましたが、現在は「コンポジション(構成)」「プレゼンテーション(表現)」「スケーティングスキル(技術)」の3項目に整理されました。
よりシンプルになった分、一つ一つの項目の重みが増しています。
ジャンプだけでなく、滑りそのものの美しさや、音楽との調和が今まで以上に重要視されるようになっています。
まとめ:2026年ミラノ五輪を楽しむための観戦ポイント

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
2026年ミラノ五輪は、単なる美しさの競演ではなく、「狭いリンク」という環境への適応力を競う、かなりスリリングな戦いになることがお分かりいただけたでしょうか。
最後に、メダル予想のポイントをまとめておきます。
男子:鍵山選手が「美しさ」で、4回転の神(マリニン)を倒せるか
女子:坂本選手が「スピード」を制御して、ロシアの4回転に対抗できるか
ペア:りくりゅうペアが、悲願の金メダルを掴めるか(確率はかなり高い!)
団体:日本チーム全員でアメリカに競り勝てるか
「技術(ジャンプ)」で押すアメリカ・ロシア勢と、「芸術(スケーティング)」を極める日本勢。
この対立軸がかつてないほどはっきりしているのが今回の大会です。
4メートルの狭さが生むドラマ、そして日本選手たちが表彰台の真ん中で最高の笑顔を見せる瞬間を、一緒に応援しましょう!













