「ウォシュレット一体型トイレ、なんだか調子が悪いな…」「そろそろ新しいものに替えたいけど、業者に頼むと高そう…」
そう思って、インターネットで「ウォシュレット一体型トイレ 交換」と検索したあなた。その気持ち、とってもよく分かります。
見た目も機能も一体になっているから、いざ交換となると「なんだか難しそう…」「素人が手を出して大丈夫?」って不安になりますよね。私も初めて挑戦する前はそうでした。でも、安心してください!実は、いくつかのポイントを押さえれば、業者さんに頼まずとも、自分で交換できるんです。
この記事では、私が実際にウォシュレット一体型トイレを自分で交換した経験をもとに、その方法をステップごとにじっくりと解説していきます。プロの業者さんにお願いする費用を節約して、憧れの新しいトイレを手に入れましょう!
はじめに:本当に自分でできるの?不安なあなたへ
まず、一番気になるのは「本当に私にもできるの?」というところですよね。結論から言うと、多くの場合、自分でできます。
私も最初は半信半疑でした。水回りって、専門知識が必要そうで、ちょっとしたミスが水漏れなどの大惨事につながるイメージがあったからです。でも、ウォシュレット一体型トイレの交換は、実は思っているよりもシンプルなんです。
基本的な作業は、「古いトイレを外して、新しいトイレを取り付ける」という流れです。ただし、トイレの機種やご自宅の配管の状況によっては、配管を切断したり、新しい配管を接続したりする作業が必要になります。でも、これらの作業も、正しい道具と手順があれば大丈夫です。
項目 | 内容 |
作業時間 | 平均で2〜4時間程度。DIYに慣れていない方はもう少し時間がかかることも。 |
必要なもの | 新しいトイレ本体のほかに、モンキーレンチやプラスドライバー、配管用の道具など。 |
リスク | 止水栓の閉め忘れによる水浸し、配管の接続不良による水漏れなど。 |
「え、水漏れって聞くとやっぱり怖い…」と感じましたか?でも大丈夫。きちんと手順通りに行えば、水漏れのリスクは最小限に抑えられます。万が一、不安な場合は無理をせず、専門家へ相談することもできますから、まずはこの記事を読んで、ご自身でできるかどうかを判断してみてくださいね。
自分で交換するメリット・デメリット
「自分で交換する」という選択肢には、どんな良いことや悪いことがあるのでしょうか。まずは、両方をしっかり理解して、ご自身に合った方法を選びましょう。
メリット:費用を抑えられるのが最大の魅力!
一番のメリットは、なんといっても費用を大幅に節約できることです。
一般的に、業者さんに依頼した場合の費用は、トイレ本体の代金とは別に、工事費用として3万円~10万円ほどかかります。これに対して、自分で交換すれば、この工事費用がまるまる浮きます。
たとえば、本体価格が10万円のトイレの場合、
- 業者に依頼した場合:10万円(本体)+5万円(工事費)=15万円
- 自分で交換した場合:10万円(本体)=10万円
となり、差額の5万円で、ちょっとした贅沢ができちゃいますよね。
また、自分の好きなタイミングで作業できるのも嬉しいポイント。業者さんのスケジュールに合わせる必要がないので、週末の空いた時間や、思い立った時に作業を始められます。
デメリット:リスクと手間を理解しておこう
一方、デメリットもゼロではありません。
- 失敗のリスク:配管の接続が甘いと水漏れを起こす可能性があります。
- 時間と労力:慣れない作業なので、想定以上に時間がかかることがあります。
- 専門知識の不足:特殊な配管の場合や、予期せぬトラブルが起きた場合、対応が難しいことがあります。
特に水漏れは、床や壁を傷めてしまう可能性があるので、慎重な作業が求められます。しかし、これらのデメリットも、正しい手順と丁寧な作業で乗り越えることができます。
必要な道具と交換手順
それでは、いよいよ具体的な交換手順について解説していきます。まずは、作業を始める前に準備しておきたい道具から見ていきましょう。
必要な道具リスト
新しいトイレ本体以外に、用意しておきたいものをまとめました。ほとんどはホームセンターやオンラインショップで手に入ります。
- モンキーレンチ(スパナ):ナットを回すのに使います。サイズが調整できるので便利です。
- プラスドライバー、マイナスドライバー:止水栓の開閉や、ネジの取り外しに使います。
- プライヤー:固いナットを回したり、何かを掴んだりするのに便利です。
- 塩ビ切断用の薄いノコギリ:排水管を切断する際に使います。
- 配管接続用ソケット:新しい配管を接続するために必要です。
- 配管接続専用の塩ビ用接着剤:配管同士をしっかりと接着します。
- 雑巾(古タオル):水を拭き取ったり、床を保護したりするのにたくさん使います。
- バケツ:配管に残った水を受けるために使います。
- ビニールシート:床が濡れるのを防ぎます。
- シールテープ(場合によっては必要):配管の隙間を埋めて水漏れを防ぎます。
- カッターナイフ:シールテープを切ったり、梱包を開けたりするのに使います。
この道具リストを見て、「え、こんなにたくさん?」と思った方もいるかもしれませんね。でも大丈夫。一度揃えてしまえば、他のDIYでも活躍する道具ばかりです。
交換手順(全9ステップ)
ここからは、いよいよ本番!トイレ交換の9つのステップを、一つひとつ丁寧に見ていきましょう。
ステップ1:止水栓を閉める
最も重要な最初のステップです!
水を止めずに作業を始めると、トイレ中が水浸しになってしまいます。トイレの横や後ろにある止水栓を、マイナスドライバーや手で時計回りに回して、しっかりと水を止めましょう。
【ポイント】
止水栓が固くて回らない場合は、無理に力を加えないでください。古い止水栓は壊れやすいことがあります。その場合は、家全体の水道の元栓を閉める必要があります。
ステップ2:タンクの水を抜く
止水栓を閉めたら、レバーを回してタンク内の水をすべて出し切ります。最後に便器の中に残っている水を雑巾やバケツを使って取り除いておくと、後の作業が楽になります。
ステップ3:給水管を取り外す
モンキーレンチを使って、止水栓と便器を繋ぐ給水管を外します。この時、配管に残っていた水が少し出てくることがあるので、下にバケツと雑巾を置いておくと安心です。
ステップ4:古い便器を取り外す
便器を床に固定しているネジ(ボルト)を外します。便器の横や後ろにあることが多いです。ボルトが錆びていて回しにくい場合は、潤滑剤をスプレーすると外しやすくなります。
ステップ5:排水管ノコギリでカットする
便器をゆっくり持ち上げ、便器を取リ除きます。ここで注意が必要で、排水管と便器が接着剤で固定されているので切断する必要があります。ここで準備しておいた薄い塩ビ切断用のノコギリで排水管を切断します。ここが一番の難所です。ここさえクリアできればあとは簡単な作業です。
【ポイント】排水管の周りにパッキンやフランジという部品がついていることがあります。新しい便器に合うものが必要なので、念のため写真に撮っておくか、古い部品を捨てずに保管しておきましょう。
ステップ6:新しい便器を設置する
床をきれいに掃除してから、新しい便器を設置します、下記に尾紹介しているような、配管接続用ソケットと塩ビ用接着剤を使って新しい便器に合うように調整します。
ステップ7:給水管を接続する
新しい便器と止水栓を、新しい給水管で接続します。このとき、ネジ山にシールテープを巻いておくと、水漏れを防ぐ効果が高まります。
【シールテープの巻き方】
シールテープをネジ山に巻くときは、時計回りに5〜6回しっかりと巻きつけます。
ステップ8:止水栓を開ける
すべての接続が完了したら、いよいよ水を流します。止水栓をゆっくりと反時計回りに回して開けます。この時、水漏れがないか、各接続部分をじっくりとチェックしてください。
ステップ9:最終確認
便器がグラグラしないか、ウォシュレットや洗浄機能が正常に作動するかなど、すべての機能をチェックします。
【チェックリスト】
- 便器のぐらつきはないか?
- 給水管・排水管の接続部分から水漏れはないか?
- ウォシュレットは正常に作動するか?
- 便座の暖房機能は正常か?
- レバーを引いて水が流れるか?
これらのチェックをすべてクリアしたら、交換作業は無事完了です!
困ったときはどうする?
「よし、やってみよう!」と思っても、作業中に予期せぬトラブルが起こることもあります。そんな時、どうすればいいのか知っておくと安心ですよね。
1. 水漏れが止まらない…
一番困るのが水漏れです。もし、水漏れが起きてしまったら、まずはすぐに止水栓を閉めてください。
水漏れの原因のほとんどは、接続部分の締め付けが甘いか、シールテープがうまく巻けていないことです。もう一度、手順通りに接続し直すことで解決することが多いです。
「何度もやり直したけど、どうしても水漏れが止まらない…」という場合は、無理をせず、専門の業者さんに相談しましょう。
2. 便器が床に固定できない!
新しい便器のボルト穴が、既存の床の穴と合わない場合があります。これは、メーカーや機種によって穴の位置が異なるためです。
もし穴が合わない場合は、無理に固定しようとせず、業者さんに依頼するのが賢明です。プロであれば、専用の工具や部品を使って、安全に固定してくれます。
3. 古い便器の処分はどうするの?
無事に新しいトイレが設置できても、古いトイレの処分に困ってしまいますよね。
古い便器は、自治体によって粗大ごみとして処分できる場合と、専門の業者に回収を依頼する必要がある場合があります。
お住まいの地域の自治体のホームページなどで、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ:一歩踏み出して、快適なトイレ空間を手に入れよう
ウォシュレット一体型トイレの交換は、一見難しそうに見えますが、正しい知識と道具があれば、ご自身で挑戦できるDIYの一つです。
「自分には無理かな…」と諦める前に、まずはこの記事を読んで、自分にできそうかどうか判断してみてください。もし、少しでも「やってみたい!」と思ったら、ぜひ一歩踏み出してみましょう。
- 費用を大幅に節約できる!
- 自分のペースで作業できる!
- 自分でやり遂げた達成感を得られる!
これらのメリットは、何ものにも代えがたいものがあります。そして、何よりも、自分で選んで自分で設置した新しいトイレは、きっと毎日の生活をより快適で豊かなものにしてくれるはずです。
もし、この記事を読んで挑戦してみて、「やっぱり難しかった…」と感じたとしても、それは決して無駄な経験ではありません。プロの業者さんにお願いする際にも、作業内容を理解しているので、安心して任せることができます。
あなたの挑戦を、心から応援しています!