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【2025年11月版】新NISAは「オルカン」で大丈夫?これから始める人が知らないと損する「誘惑」との戦い方

新NISAを始める日本人女性と、手書きの「全世界」のマーク
目次

そろそろ始めよう!新NISAはみんなやってる「オルカン」でいいの?

こんにちは!

2024年の新NISAスタートから約2年。

周りの友達や同僚も「新NISA始めたよ」「iDeCoと合わせてやってるよ」なんて会話が増えてきて、「私もそろそろ始めなきゃ!」って焦りを感じている人も多いんじゃないでしょうか?

金融庁も「長期・積立・分散投資」を推奨して、新NISAという制度をガッチリ作ってくれたおかげで、私たち一般人でも資産形成を始めやすい環境になりましたよね。

そして、いざ始めようと情報収集すると、必ずと言っていいほど目にするのが「オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)」というキーワード。

「みんなオルカンでいいって言うけど、本当にこれ1本で大丈夫なのかな?」

「もっと成績が良いファンドもあるんじゃない?」

そう考えるのは、ごく自然なことです。でも、実はその疑問の中にこそ、新NISAで成功するかどうかの最大のカギが隠されているんです。

結論からお伝えしますね。新NISAで迷ったら、オルカンで「大丈夫」です。

ただし、「オルカンで勝てる人」になるには、ある一つの「誘惑」に打ち勝つ心構えが必要なんです。

今回は、新NISA開始から約2年が経過した今、これから投資を始めるあなたが、オルカンという王道で着実に小金持ちになるための心構えを、一緒に確認していきましょう!


なぜオルカン投資家は「誘惑」と戦わなければならないのか?

オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)は、世界の約3,000社に分散投資できる、まさに「これ1本でOK」の優等生ファンドです。

でも、この「全世界に広く浅く投資する」というスタイル、つまり「分散投資」が、実は最大の「誘惑」を生み出す原因になるんです。

分散投資の宿命:1位にはなれない投資法

資産運用の世界では、色々な資産(アセットクラス)の年間リターンをランキングにしたデータが有名です。このデータが私たちに教えてくれる大事なポイントは2つあります。

  • 毎年、1位になる資産は頻繁に入れ替わるため、プロでも「来年トップになる資産」を正確に当てるのはほぼ不可能。
  • 色々な資産をバランス良く組み合わせた分散投資(オルカン含む)の成績は、常に「1位にはならないけど、ビリにもならない」平均的な位置に落ち着く。
分散投資スタイル(オルカン含む)の特徴内容
年間リターン常に平均的な(地味な)成績になる
短期的視点1位にもビリにも絶対にならない

そう、オルカンは「絶対王者」ではないんです。常に真ん中あたりの、地味な成績になりがちなのが宿命です。

誘惑の正体!「あの時乗り換えていれば…」の後悔

オルカンは「絶対に1位がとれない投資」です。だからこそ、オルカン投資家は必ず、次のような「誘惑」と戦うことになります。

  • 「去年も今年も、米国株(S&P500)が圧倒的に強かった。やっぱりオルカンじゃなくて米国株だけに投資しておけば、今頃資産がもっと増えていたのに…」
  • 「AI関連株ファンドはオルカンよりリターンが10%も高かった!今からでも乗り換えるべきなのでは?」

オルカンは世界平均を買うため、その年に最も成績が良かった特定の国や分野のファンドには、必ずリターンで負けてしまいます。

もしあなたがオルカンを選んだとしたら、隣で「特定のファンド」に賭けて大儲けした人を見て、「もっと成績の良いファンドに乗り換えたくなる気持ち」が必ず湧いてきます。

これが、オルカン投資家にとって、長期の成功を阻む最大の「誘惑」なんです!


結論:オルカンから乗り換える必要はまったくない

「やっぱりオルカンは不安…」と感じたかもしれませんが、安心してください。

結論は変わりません。オルカンから、他の成績の良いファンドに乗り換える必要は一切ありません。

オルカンは、地味な平均点でも、長期で続ければ結果として最強になるという、データに基づいた確かな根拠があるからです。

短期の1位を当てるのはプロでも至難の業

新NISAの最大のメリットは、「時間を味方につける」こと。短期的なリターンの高さを追いかける必要はありません。

アメリカの金融市場のデータを見ると、そのことがよく分かります。

20年という長期の期間で見て、「市場平均(S&P500)」の成績に勝てたプロのファンドマネージャーは、ざっくり5%程度しかいない。

(参考:「ウォール街のランダム・ウォーカー」より)

残りの95%のプロは、「平均」に負けたということです。

つまり、「来年も再来年も、成績が良いファンド」を見極めて投資し続けることは、プロでもほぼ不可能なんです。

投資スタンス短期的な結果長期的な結果(20年など)
1位を狙う(成績の良いファンドに乗り換える)一時的に大勝ちする可能性はある「大勝ち」と「大負け」を繰り返し、最終的に市場平均に負ける人が大多数
オルカン(市場平均を買う)1位には絶対にならない(地味)着実に資産が増え、「1位を狙った人たち」よりも順位が相対的に上がる

乗り換えが資産を減らす4つの原因

誘惑に負けて、ファンドを売買・乗り換えを繰り返すたびに、あなたの大切なリターンは確実に削られていきます。

乗り換えに伴って発生する、リターンを削る主な原因は次の4つです。

  • 税金(非NISA口座の場合):利益が出ているファンドを売却すると、その利益に約20%の税金がかかり、その時点で資産が目減りします。
  • 手数料(乗り換え先による):ファンドによっては、購入時に手数料(販売手数料)がかかり、コストが発生します。
  • 高値掴み:成績が良いファンドは、すでに価格が高くなっている状態です。乗り換えは、多くの場合、価格が上がったところで買う「高値掴み」になってしまうリスクが高いです。
  • 底値売り:成績の悪いファンドから逃げるように乗り換える場合、その後の回復前に売却する「底値売り」になり、損失を確定してしまうことになります。

誘惑に負けず、ひたすら「世界平均」を買い続けることこそが、無駄なコストを抑え、最もリターンを最大化する道なんです。


誘惑に負けない!オルカン投資を続けるための具体的な心構え

では、この「誘惑」とどう戦い、オルカン投資を淡々と続けていけば良いのでしょうか?

大切なことは、「自分の意志力に頼らない仕組み」を作ってしまうことです。

心構え1:長期投資の「勝利条件」を再確認する

長期投資の勝利は、「その年1位になること」ではありません。

  • ゴールまでの道筋:「大勝ちしないけど大負けもしない」という安定したペースを維持すること。
  • 最大の敵:他の人が大儲けしているのを見て、羨ましくなり、売買を繰り返してしまう自分自身の「スケベ心」。

あなたの目標は、「一発逆転」ではありません。「着実に目標を達成する」ことですよね。

心構え2:SNSやニュースで「大勝ち」の話題を見ない工夫

2024年の新NISA開始以降、SNSやYouTubeで「今年〇〇で大儲け!」という派手なタイトルが増えました。これが、オルカン投資家にとって一番の毒になります。

  • 見る頻度を減らす:積立設定が完了したら、証券口座の残高や、他の人の投資結果を毎日のようにチェックするのをやめる。
  • 情報を遮断する:「今年のトップリターン」といったニュースは、基本的に長期投資家には不要な情報だと割り切る。

あなたが目指しているのは、「小金持ち山の頂上」への登頂です。隣の人がロープウェイに乗って先に進んでも、あなたは自分のペースで一歩一歩、着実に登り続けることが大切です。

心構え3:新NISAの「自動積立」を徹底活用する

誘惑に打ち勝つ最強の仕組みが、新NISAの「自動積立」です。

新NISAの「つみたて投資枠」なら、一度設定すれば、あとは自動で毎月、決まった日にオルカンが買い付けされます。

  • 自動積立の力:自分の意志とは関係なく、淡々と買い続けることができるため、「今買おうか、来月まで待とうか」という迷いから解放されます。
  • ドルコスト平均法の恩恵:価格が高いときは少なく、安いときは多く購入することになり、結果的に平均購入単価を抑えることができます。

積立設定をしたら、あとは忘れてしまうくらいがちょうどいいんです。

心構え4:「〇〇ショック」でも絶対に売らない!

オルカン投資家が最も試されるのは、経済が好調なときではなく、世界的な暴落(〇〇ショック)が起きたときです。

〇〇ショック後の回復事例下落率(例)回復にかかった期間(例)
コロナショック(2020年)約34%約6ヶ月~1年程度で回復
リーマンショック(2008年)約50%以上約4~5年程度で回復

(※下落率や期間は市場や指数により異なります)

暴落は、「オルカンを安く買えるバーゲンセール」だと捉えましょう。「世界中の企業が立ち直る力に賭けているんだ」と信じて、絶対に売らないこと。これが、小金持ちになるための、最も重要な心構えです。


【現実】オルカンで2年続けた実績!毎月5万円積立ていたら今いくら?

「口で言うのは簡単だけど、本当にオルカンで資産って増えるの?」

そう思っているあなたのために、新NISA開始から約2年が経過した時点での、リアルなシミュレーション結果をお見せします。

もしあなたが2024年1月から新NISAでオルカンを始め、無理のない毎月5万円の積立を続けていたとしたら、今(2025年11月時点)どれくらいの資産になっているでしょうか?

オルカン積立22ヶ月間の実績(概算)

項目結果
積立期間2024年1月~2025年10月(22ヶ月)
総投資元本110万円(5万円 × 22ヶ月)
推定利益額約16.5万円
2025年11月時点の推定資産総額約126.5万円
推定利益率約15%

※このシミュレーションは過去の基準価額の変動から推定した概算であり、実際の投資結果とは異なります。

これが、誘惑に負けずに続ける「確かな動機」になります

どうですか?たった2年弱、無理のない毎月5万円の積立でも、資産は110万円から約126.5万円にまで確実に成長しているんです。

  • 利益16.5万円が非課税:この利益がまるごとあなたのものになるのが、新NISAの最大の魅力です。
  • 複利のエンジン始動:この16.5万円の利益が、次の積立分と合算されて、これからさらに大きな利益を生み出す「複利のエンジン」として働き始めます。

もし途中で「成績の良いファンド」に乗り換えようとしていたら、この16.5万円の利益を確定する(売却する)際に、税金や手数料が発生していたかもしれません。

オルカンの地道な積立は、結果として、最も効率的で着実な資産形成につながります。


まとめ:誘惑に打ち勝ち、オルカンで小金持ち山へ登頂しよう

新NISAが開始して2年が経ち、乗り遅れたと感じている方もいるかもしれませんが、長期投資において「遅すぎる」ということはありません。

オルカンという王道ファンドを選んだあなたは、すでに成功への扉を開いています。あとは、ただ誘惑に負けずに続けるだけです。

  • オルカンは「1位にはなれない」が、「ビリにもならない」最強の安定性を持つ。
  • 最大の敵は、成績の良いファンドに乗り換えたくなる「誘惑」。
  • 誘惑に打ち勝つためには、自動積立の設定をし、投資を「習慣化」してしまうこと。

オルカンは、「1位を狙わない」からこそ、無駄なコストが発生せず、長期的には「1位を狙った人達」よりも結果的に資産を増やせる、再現性の高い投資法です。

あなたの目標達成に、オルカンは十分すぎるほどの力を発揮してくれます。

さあ、私たちも「小金持ち山の頂上」を目指して、淡々と、コツコツと登山を続けましょう!

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ここまで読んで、「よし、私もさっそくオルカン積立を始めよう!」と思ってくださったなら、次は証券会社選びです。

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  • サポート体制が充実:初心者向けの動画やマニュアルが豊富で、困った時も安心です。

誘惑に負けずに積立を続けるには「始めるハードルを下げる」ことが何より大切です。松井証券なら、その一歩を優しくサポートしてくれますよ。

【最後に大切なことをお伝えします】

この記事は、私自身の学びや過去のデータに基づいて、現在の投資に対する考え方をお伝えしたものです。投資は未来を予測するものではなく、常に価格変動のリスクが伴います。

どんなに統計的に可能性が高くても、資産が減ってしまう可能性はゼロではありません。

最終的な投資の判断、商品の選択、金額の決定については、必ずご自身の判断と責任において行ってくださいね。

投資は、あくまでも自己責任で。

この情報が、あなたの賢明な投資判断の一助となれば幸いです。

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