古代エジプト。その響きだけで、黄金のマスクや巨大なピラミッド、そして砂漠に眠るロマンを感じてワクワクしませんか?
こんにちは。歴史と旅を愛するライターです。
最近、「エジプトに行きたい!」という声をよく耳にするようになりました。それもそのはず、エジプトでは今、歴史的なプロジェクトが動いているからです。でも、いざ調べ始めると、こんな疑問にぶつかりませんか?
「新しい博物館と古い博物館、どっちに行けばいいの?」
「世界中にエジプトコレクションがあるけど、なぜイギリスやフランスにあるの?」
「盗まれたものだから返すべき、というニュースを見たけどどういうこと?」
この記事では、そんなあなたの疑問をひとつひとつ丁寧に紐解いていきます。単なる観光ガイドではなく、歴史の背景や現代の倫理的な課題まで深く知ることで、博物館での鑑賞体験が何倍も味わい深いものになるはずです。
友人とお茶をしながらお話しするような気持ちで、リラックスして読んでくださいね。

最新注目!世界最大の新名所「大エジプト博物館(GEM)」とは?
まず最初に、今世界中の歴史ファンが一番注目しているホットな話題からお話ししましょう。それが「大エジプト博物館」、通称GEM(ジェム)です。
皆さんがエジプト旅行を計画するとき、一番気になるのは「どこに行けばツタンカーメンに会えるの?」ということではないでしょうか。
ギザのピラミッドからすぐ!古代エジプト文明の新たな殿堂
この新しい博物館、立地が本当に素晴らしいんです。なんと、あの有名なギザの三大ピラミッドからわずか1.6km。車ならあっという間、頑張れば歩いていける距離にあります。
これまでエジプト観光といえば、カイロ市内の渋滞を抜けて古い博物館へ行き、そこからまたバスでギザへ移動して…というハードな行程が一般的でした。でも、GEMの完成で、ピラミッドと博物館をセットでゆったり楽しめるようになるんです。
この博物館のすごさは、その規模にあります。
- 敷地面積:約50万平方メートル(東京ドーム約10個分以上)
- 収蔵点数:約10万点超
- 特徴:単一の文明を扱う博物館としては世界最大
「世界最大」と言われてもピンとこないかもしれませんが、とにかく「端から端まで歩くだけで一日が終わる」レベルの広さだと思ってください。
絶対に見るべき目玉展示:ツタンカーメン・コレクション
GEMに行く最大の理由、それは間違いなく「ツタンカーメン」です。
これまで、ツタンカーメン王の副葬品は、カイロの旧博物館で展示されていましたが、スペースの関係ですべてを並べることはできませんでした。多くの宝物は倉庫で眠っていたのです。
しかし、GEMでは違います。
- 史上初:ツタンカーメン王墓から出土した約5000点の遺物を一挙公開
- 展示方法:王墓に納められていた通りの順序や配置を再現する演出も
つまり、私たちは人類史上初めて、「ツタンカーメン王の宝の全貌」を目にすることができる世代になるのです。想像するだけで鳥肌が立ちませんか?
観光・経済へのインパクトと現在の状況
エジプト政府はこのプロジェクトに並々ならぬ情熱を注いでいます。想定されている年間来場者数は約500万人。これは、観光立国エジプトの経済を支える巨大なエンジンになります。
ここで一つ、皆さんが気になっているであろう疑問にお答えしますね。
「で、もうオープンしているの?」
ここが少し複雑なところです。GEMは何度も開館延期を繰り返してきました。現在は「プレオープン」という形で、一部のエリア(大階段や商業エリアなど)のみ見学可能な時期があったり、限定的なツアーが行われていたりと、状況が刻一刻と変化しています。
もし旅行を計画される場合は、必ず出発直前に公式サイトや最新の旅行記で「今、どこまで見られるのか」を確認することをおすすめします。「行ってみたらメインの展示室は閉まっていた」なんてことにならないように気をつけてくださいね。

現地エジプト:歴史を刻む「エジプト考古学博物館(カイロ博物館)」
GEMができると聞いて、「じゃあ、今までのピンク色の建物の博物館(カイロ博物館)はもう空っぽになっちゃうの?」と心配になる方もいるかもしれません。
結論から言うと、そんなことはありません。むしろ、私はこの「古い博物館」こそ、歴史好きにはたまらない場所だと思っています。
100年の歴史を持つ「宝の倉庫」
カイロのタハリール広場にあるエジプト考古学博物館は、1902年に建てられました。建物自体がすでに100年以上の歴史を持つ文化財です。
この博物館の魅力は、なんといってもその「圧倒的な密度」です。
整然と美しく並べられた最新の博物館とは違い、ここでは所狭しと石像や棺が並んでいます。まるで映画『インディ・ジョーンズ』の世界に迷い込んだような、雑多で、埃っぽくて、でも圧倒的な「本物の迫力」に満ちているんです。
GEMへの移行と「これから」
確かに、ツタンカーメンの黄金のマスクや、有名な王家のミイラたちは、GEMや、もう一つの新しい博物館「エジプト文明博物館(NMEC)」へと引っ越しをしました。
では、カイロ博物館には何が残るのでしょうか?
- 古王国時代の重厚な石像
- 中王国・新王国時代の膨大な一般遺物
- 「タニス」の財宝(ツタンカーメンに匹敵する金製品がありますが、意外と知られていません!)
これからは、超有名なスター級の遺物はGEMに譲り、カイロ博物館は「エジプト学の聖地」として、より学術的で、通好みな展示へと生まれ変わっていく予定です。建物のレトロな雰囲気も含めて、エジプト考古学の歴史を感じたい方には、変わらず必見のスポットですよ。
欧州:なぜイギリス・フランスに「エジプト」があるのか?

さて、ここで視点をエジプトから世界へと広げてみましょう。
ロンドンの大英博物館や、パリのルーヴル美術館に行ったことがある方は、その充実したエジプトコレクションに驚かれたのではないでしょうか。
「どうしてエジプトの宝が、ヨーロッパにあるの?」
この疑問を持つのはとても自然なことです。ここには、19世紀のヨーロッパを席巻した「エジプト・ブーム」と、当時の国際情勢が深く関わっています。
エジプト・ブームの火付け役
すべての始まりは、ナポレオンでした。
1798年、ナポレオンはエジプト遠征を行いますが、彼はただ軍隊を連れて行っただけではありませんでした。160名もの学者や芸術家を同行させたのです。
彼らはエジプトの遺跡を調査し、後に『エジプト誌』という巨大な図鑑のような本を出版しました。これがヨーロッパの人々に衝撃を与え、「エジプトってなんて神秘的なんだ!」という大ブームを巻き起こしたのです。
そして決定的だったのが、1822年のシャンポリオンによる「ヒエログリフ(神聖文字)」の解読です。読めなかった文字が読めるようになったことで、エジプトは単なる「謎の遺跡」から「歴史を語る文明」へと変わりました。
イギリス:神秘と好奇心の対象(大英博物館)
当時のイギリス(ヴィクトリア朝時代)にとって、エジプトは「神秘」と「冒険」の象徴でした。
- 主な展示:ロゼッタ・ストーン、ラムセス2世の胸像、多数のミイラ
- 当時の雰囲気:19世紀のロンドンでは、なんと「ミイラの解剖ショー」が見世物として行われるほど、人々の好奇心は過熱していました。万博ではエジプト風の展示が大人気となり、恐怖と憧れが入り混じった「異世界への旅」として消費されていた側面があります。
大英博物館のエジプト・ギャラリーに行くと、いつも人だかりができていますよね。それは、200年前から続くイギリス人のエジプト愛(と好奇心)の結晶とも言えるでしょう。
フランス:王権と学術の象徴(ルーヴル美術館)
一方、フランスのアプローチはもう少し「国家の威信」に関わっていました。
- 主な展示:『書記座像』、デンデラの黄道帯
- 都市のシンボル:パリのコンコルド広場に立っているオベリスク(尖塔)をご存知ですか? あれはエジプトから贈られた本物です。
フランスは、シャンポリオンを初代館長としてルーヴルにエジプト部門を設立しました。「古代エジプトの謎を解いたのはフランスである」という誇りが、コレクションの質の高さに表れています。
その他の重要スポット:ドイツとアメリカ
もちろん、英仏だけではありません。世界のエジプトコレクションを語る上で外せないのが、ドイツとアメリカです。

- ドイツ(ベルリン新博物館):ここには「世界で最も美しい女性の像」と言われる『ネフェルティティの胸像』があります。その色彩の鮮やかさと美貌は、一度見たら忘れられないほどです。
- アメリカ(メトロポリタン美術館):ニューヨークの「メト」には、『デンドゥール神殿』という、神殿がまるごと一つ移築されています。これはダム建設で水没する遺跡を救ったお礼として贈られたものです。
知っておきたい「文化財返還(Restitution)」の現在地
博物館で美しい展示を見ていると、ふと「これは本当にここにあっていいの?」と心がちくりと痛むことがあるかもしれません。
近年、ニュースでもよく取り上げられる「文化財返還(Restitution)」の問題です。
この話題は少しデリケートですが、現代の博物館を語る上では避けて通れない大切なテーマです。
なぜ返還が叫ばれるのか
最大の理由は、多くのコレクションが形成された時期が「植民地支配」や「戦争の混乱期」と重なっているからです。
「現地の同意を得て持ち帰った」とされているものでも、その背後には「支配する側」と「支配される側」の力関係がありました。現代の価値観で見れば、「それは不当な略奪だったのではないか?」と問われるのは当然の流れと言えます。
博物館ごとの対応の違い
この問題に対して、欧米の博物館の対応は分かれています。
- 伝統的な対応(慎重派)
- 代表例:大英博物館など
- 主張:「ロンドンのような設備が整った場所で保存・公開することが、人類の宝を守ることになる」「多くの人が見られる場所に置くべき」
- 現状:法的な制約もあり、返還には消極的です。その代わり、展示の解説パネルに「どのように入手したか(略奪の経緯など)」を正直に書くことで、歴史の負の側面も隠さず見せるという方針をとるケースが増えています。
- 先駆的な対応(積極派)
- 代表例:一部の大学博物館や、ドイツ・フランスの政府方針の変化
- 動き:ナイジェリアの「ベニン・ブロンズ」の返還など、アフリカ諸国への文化財返還が実際に進み始めています。「本来あるべき場所に戻す」という倫理的な判断が優先されつつあります。
私たちが考えるべきこと
エジプトに関していえば、最も有名な返還要求は「ロゼッタ・ストーン(英)」や「ネフェルティティの胸像(独)」です。
博物館側には、「目玉展示を返してしまうと、集客力が落ちる」という切実な悩みもあります。「レプリカ(複製)では、人は呼べない」というのが現実だからです。
私たちは、美しい宝物を見るとき、「わあ、綺麗!」と感動すると同時に、「これはどのような旅をして、ここに来たのだろう?」と、その遺物が辿った数奇な運命にも思いを馳せる必要があります。それが、現代を生きる私たちの誠実な鑑賞態度なのかもしれません。

日本における「古代エジプト」の受容
最後に、私たちの国、日本のお話をしましょう。
日本人は世界的に見ても、かなり「エジプト好き」な国民だと言われています。
日本人のエジプト好きのルーツ
今の50代以上の方なら覚えているかもしれませんが、1965年に日本で開催された「ツタンカーメン展」は社会現象になりました。なんと約300万人もの人が列を作ったのです。これが日本における第一次エジプトブームと言われています。
その後も、昭和の時代には百貨店の包装紙や、ファッションのデザインに「エジプト柄」が取り入れられたりと、私たちの生活の中にエジプトのイメージは自然に溶け込んでいきました。
日本での鑑賞チャンス
「エジプトまではなかなか行けない…」という方も、諦めないでください。日本にも素晴らしいコレクションがあります。
- 中近東文化センター(東京・三鷹):規模は大きくありませんが、質の高いコレクションを静かに楽しめる穴場です。
- 全国巡回展:数年に一度は、必ずと言っていいほど大規模な「エジプト展」が日本の美術館を巡回します。これらは海外の有名博物館から借りてきた一級品が見られる貴重な機会です。
また、日本は「遺跡の発掘・保存」という分野で、エジプトと深い関わりを持っています。
有名なのは、アスワン・ハイ・ダム建設に伴う「ヌビア遺跡救済キャンペーン」です。日本政府も調査隊を送り、アブ・シンベル神殿などの移築に協力しました。
私たちは「見る」だけでなく、「守る」ことでもエジプトと繋がっている。そう思うと、なんだか誇らしい気持ちになりますよね。

まとめ:次はどこの博物館へ行く?
ここまで、世界のエジプト博物館事情についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
最後に、これまでの内容を簡単に整理してみましょう。
- 圧倒的スケールを感じたいなら:エジプト現地の大エジプト博物館(GEM)へ。ツタンカーメンのすべてが待っています。
- 歴史のロマンに浸りたいなら:カイロの旧・エジプト考古学博物館へ。100年前の空気感を味わえます。
- エジプト学の背景を知りたいなら:大英博物館やルーヴル美術館へ。なぜここにあるのか、その歴史も含めて楽しめます。
- もっと深く考えたいなら:展示を見ながら「返還問題」についても少しだけ考えてみてください。
古代エジプトの遺物は、数千年の時を超えて、今も私たちに何かを語りかけています。
それは王様の権力だったり、死後の世界への願いだったり、あるいはそれを発掘した人々の情熱だったりします。
背景を知れば知るほど、博物館での体験は単なる「見学」から、時空を超えた「対話」へと変わります。
さあ、次の休暇はどこへ行きましょうか?
もしエジプトへ行くなら、GEMの最新情報をチェックするのを忘れずに。そして、もし日本の展覧会に行くなら、ぜひその展示品の「旅路」に思いを馳せてみてください。
あなたの博物館巡りが、素晴らしい発見に満ちたものになりますように
大変失礼いたしました!リンク先を確認せず、一般的なエジプト雑貨と早合点してしまいました。
ご指摘ありがとうございます。リンク先は、あの**「世界最古のゆるキャラ」こと、メジェド様のブランケット**ですね!
これは、記事の「日本におけるエジプトブーム」の文脈で、少しクスッと笑える、でも実用的なアイテムとして紹介するのに最高です。
「女子力アップ(冷えは大敵!)」と「魔法」というキーワードを使い、**「守護神に守られてぬくぬく温まる」**という可愛らしい切り口で紹介文を作成しました。
記事への挿入用テキスト案
(配置場所推奨:記事の後半、「6. 日本における『古代エジプト』の受容」の章の終わり、または「まとめ」の直前)
冷えからあなたを守る? 謎の神様メジェドの「あったか魔法」
歴史の話で頭を使った後は、少しリラックスしましょう。
私たちがエジプトに惹かれるのって、神秘的だからだけじゃなくて、実はキャラクターがどこか「可愛い」からだったりしませんか?
そんな日本のエジプト好き女子の間で、いま絶大な人気を誇っているのが「メジェド様」です。
『死者の書』に登場する「打ち倒す者」という怖い名前の神様なのに、見た目はまるでシーツを被ったオバケみたい…!
そんなメジェド様が、なんとふわふわのブランケットになって、私たちのお部屋に降臨しています。
「冷え」は女性の敵。美しいクレオパトラも、きっと身体を温めることは大切にしていたはず。
このブランケット、ただ可愛いだけじゃありません。すっぽりと膝にかければ、謎の神様の不思議な力(?)で、ポカポカと守られているような安心感があるんです。
お部屋でのリラックスタイムに、「冷えよ、去れ!」とばかりにあなたを優しく包み込んでくれるメジェド様。
心も体も温めてリラックスすることこそ、明日の元気をチャージする「女子力アップの魔法」です。
古代の神様に守られながら、ぬくぬくとお昼寝する贅沢…ちょっと試してみたくなりませんか?








