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懐かしいのに新しい!「昭和レトロ」だけじゃない、今の熱海が女子旅・カップルに愛される理由

日本経済新聞 2025年8月19日(火曜日)朝刊春秋の要約と熱海の観光魅力再発見

なんだか無性に懐かしい気分に浸りたくなること、ありませんか?今年の夏は特に、「昭和の夏」を恋しく思う方が多かったかもしれませんね。畳の上でうたた寝したり、風鈴の音に耳を澄ませたり…。そんなノスタルジックな気分を満たしてくれる場所が、実は東京からすぐ近くにあるんです。

そう、それが熱海。

かつては社員旅行のイメージが強かった熱海ですが、今、驚くべき変貌を遂げ、若い世代から絶大な支持を集めています。今回は、日本経済新聞のコラム「春秋」をきっかけに、今の熱海の魅力、そしてなぜ若者たちが惹きつけられるのか、その秘密をたっぷりとお届けします。

この記事を読み終わる頃には、あなたもきっと「そうだ 熱海、行こう」と思わずつぶやいてしまうはずですよ♡


目次

なぜ今、熱海がアツいのか?コラムから見えるヒント

まずは、今回の記事のきっかけとなった日本経済新聞のコラム「春秋」を読んでみましょう。今の熱海を象徴するような、興味深い視点が詰まっています。

100年目にあたる暦の巡りのせいか。今年の盆休みは無性に「昭和の夏」が恋しかった。い草香る畳でうたた寝すれば蚊やりがくゆり、潮騒の低音に風鈴の高音が混じる――。「そうだ熱海、行こう」。新幹線に飛び乗れば、東京から40分ちょっと。日帰りも十分楽しめる。

▼いにしえに源頼朝や徳川家康もつかった名湯だけに、訪(おとな)う人々の変遷も歴史だ。明治の元勲に実業家に文豪。新婚旅行ブームがあり、昭和勢が懐かしむのは団体旅行や社員研修、広間を貸し切っての宴会か。バブル崩壊後は「オワコン」扱いもされたが、近年すっかり復活。原動力はインバウンド、と思いきやさにあらず。

有料版日経新聞より引用

このコラムが指摘するように、熱海は一度「オワコン」とまで言われた時代を乗り越え、見事な復活を遂げました。その原動力が、海外からの観光客(インバウンド)ではなく、日本の若者たちだという点がとても面白いですよね。

では、なぜ若者たちは熱海を目指すのでしょうか?その答えは、「懐かしさ」と「新しさ」が絶妙にミックスされた、唯一無二の魅力にありました。


熱海V字回復の秘密は「昭和レトロ×最新トレンド」の融合

熱海が再注目されるようになった背景には、いくつかの理由が考えられます。

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昔ながらの温泉街だけじゃない!若者が惹かれる理由

今の熱海は、ただの古い温泉街ではありません。古き良き昭和の雰囲気を残しつつ、若者の心をくすぐる新しいスポットが次々と生まれているんです。

  • レトロな街並みそのものが「エモい」昔ながらの商店街や、ちょっと寂れた路地裏。そんな風景が、今の若者には新鮮で「エモい(感情が揺さぶられるような、趣のある様子)」と映ります。まるで映画のセットのような街並みは、どこを切り取っても写真映えすると大人気なんです。
  • SNS映えするスポットの充実熱海には、思わず写真を撮って誰かにシェアしたくなるような場所がたくさんあります。可愛いスイーツ、絶景が望めるカフェ、アートな美術館など、SNS時代のニーズに見事に応えています。
  • 「体験」できる楽しさただ観光するだけでなく、食べ歩きをしたり、顔はめパネルで面白い写真を撮ったり、浴衣で街を散策したり…。能動的に楽しめる「体験型」のコンテンツが豊富なのも、若者に支持される理由の一つです。

データで見る熱海のV字回復

言葉だけでなく、実際のデータも熱海の人気ぶりを物語っています。

一時は観光客数が落ち込んだ熱海市ですが、市や地元企業の努力により、宿泊客数はV字回復を遂げました。

宿泊客数備考
1990年代約500万人超バブル期のピーク
2011年約246万人東日本大震災の影響もあり過去最低に
2017年以降300万人台を回復V字回復を達成

この回復を支えたのが、まさに国内の若者を中心とした新しい客層だったのです。熱海は、時代に合わせてその姿を変え、見事に新しいファンを獲得した成功例と言えるでしょう。


女子旅&カップルにおすすめ!よくばり熱海満喫プラン

「熱海に行ってみたいけど、どう回ったらいいかわからない…」そんなあなたのために、とっておきのモデルコースをご提案します!日帰りでも、お泊まりでも楽しめるプランです。

日帰りでも大満足!王道モデルコース

東京から新幹線で約40分というアクセスの良さは、日帰り旅の強い味方。時間を有効に使って、熱海の魅力をぎゅっと凝縮して楽しみましょう!

時間アクティビティポイント♡
10:00熱海駅到着まずは駅前の商店街をチェック!活気があってわくわくします。
10:30平和通り商店街・仲見世通り商店街で食べ歩き揚げかまぼこ、温泉まんじゅう、串ぬれおかき…。誘惑がいっぱいです!
12:30海の見えるカフェでランチ熱海ならではの絶景を楽しみながら、おしゃれなランチタイムを。
14:00熱海の絶景&アートスポット巡りMOA美術館やACAO FORESTなど、見どころがたくさん!
16:00日帰り温泉でリラックス旅の疲れを名湯で癒しましょう。海が見える露天風呂もおすすめです。
17:30熱海サンビーチを散策夕暮れの海岸はとってもロマンチック。ライトアップも綺麗です。
18:30熱海駅でお土産探し最後にもう一度お土産をチェックして、帰りの新幹線へ。

絶対外せない!きらめきSNS映えスポット5選

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熱海に来たら、ここは絶対におさえておきたい!というスポットを厳選してご紹介します。素敵な写真をたくさん撮って、旅の思い出を残してくださいね。

  1. お宮の松(貫一お宮の像)コラムにも登場した、あの有名な顔はめパネルがある場所です!尾崎紅葉の小説『金色夜叉』のワンシーンを再現したもので、お宮になりきって貫一に蹴られる(ふりをする)のがお決まりのポーズ。ユーモアあふれる一枚が撮れること間違いなしです。
  2. MOA美術館高台から相模灘を一望できる、絶景の美術館。メインロビーからの景色は、まさに息をのむ美しさです。展示内容はさることながら、その建築美やカフェからの眺めも素晴らしく、アートに興味がない人でも十分に楽しめます。万華鏡をイメージしたエスカレーターは、幻想的で人気の撮影スポットです。
  3. ACAO FOREST個性豊かな13のテーマガーデンが点在する、花の楽園。季節ごとにさまざまな花が咲き誇り、いつ訪れても美しい景色に出会えます。相模灘を見下ろす高台にある「空飛ぶブランコ」は、まるで空に飛び出していくかのようなスリルと爽快感が味わえる、大人気の絶叫(?)アトラクションです。
  4. 來宮神社(きのみやじんじゃ)樹齢2000年を超える大楠が有名な、パワースポットとして知られる神社。幹の周りを一周すると寿命が一年延びる、願い事を心に秘めながら一周すると願いが叶う、という言い伝えがあります。緑に囲まれた静謐な空間で、心穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。夜はライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気に包まれます。
  5. 熱海プリンレトロで可愛いカバさんのロゴが目印の、言わずと知れた熱海の大人気スイーツ。とろりとなめらかな食感のプリンは、一度食べたら忘れられない美味しさです。瓶のデザインも可愛く、食べ終わった後も小物入れとして使いたくなりますね。

舌も心も満たされる♡熱海の絶品スイーツ巡り

熱海といえば、スイーツも絶対に外せません!昔ながらの温泉まんじゅうから、最新のおしゃれスイーツまで、甘いものが大好きな女子にはたまらない街なんです。ここでは、特におすすめのスイーツ店をいくつかご紹介します。

行列必至!定番&最新スイーツリスト

お店の名前特徴おすすめメニュー
熱海プリンレトロ可愛い瓶と、とろける食感が大人気。カフェスペース「ドライブイン 熱海プリン食堂」もおすすめ。熱海プリン(特製カラメルシロップ付)、いちごプリン、温泉まんじゅうプリン
いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.「いちごスイーツの夢のアトリエ」がコンセプト。店内はどこを見てもいちご尽くしで可愛い!ボンボンソフト、温泉まんじゅういちご串、いちごのババロア
熱海フルーツキングフルーツサンドやゼリーなど、新鮮なフルーツをたっぷり使ったスイーツが人気。断面の美しさは芸術的!フルーツサンド(季節のフルーツ)、まるごとフルーツゼリー
和菓子処 一楽仲見世通り商店街にある老舗の和菓子屋さん。手作りの優しい味わいが楽しめます。熱海温泉 むしの栗蒸しようかん、きび餅
KICHI+(キチプラス)静岡の抹茶やみかんを使ったスイーツが楽しめるカフェ。見た目も美しい和モダンなスイーツが揃います。みかん最中、静岡抹茶ティラミス

これらのお店はどこも人気なので、休日などは行列ができることも。時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。スイーツ片手に商店街を散策するのも、熱海ならではの楽しみ方ですね。



コラムの深掘り① なぜ熱海は外国人観光客が少ないの?

日経新聞のコラムで「訪日客比率は5%ほど」と指摘されていたように、日本の他の有名観光地と比べると、熱海で外国人観光客を見かける機会は確かに少ないかもしれません。その理由としてコラムでは「富士山見えないからね」というタクシー運転手さんの分析が紹介されていました。

「富士山が見えない」は弱点じゃなかった?

外国人観光客、特に欧米からの方は、日本と聞いて「富士山」「京都」「東京」といった象徴的なイメージを強く持っていることが多いです。その点、熱海は伊豆半島に位置するため、箱根などと違って雄大な富士山の姿を望むことが難しい立地にあります。

これが、海外向けのプロモーションにおいて一つの「弱点」と見なされてきたのは事実かもしれません。

弱点を強みに変えた、独自の観光戦略

しかし、熱海はこの「弱点」を逆手にとり、独自の強みを磨き上げてきました。

  • ターゲットを国内の若者にシフト海外からの観光客誘致に大きく舵を切るのではなく、「日本の若者にもう一度熱海の魅力を伝えよう」とターゲットを明確に絞りました。SNSでの情報発信に力を入れ、若者向けの情報誌やウェブメディアで積極的に取り上げられるようプロモーションを展開したのです。
  • 「コト消費」への対応モノを買う「モノ消費」から、体験を重視する「コト消費」へと人々の価値観が変化していることにいち早く着目。ただ温泉に入るだけでなく、「可愛いスイーツを食べ歩く」「レトロな街並みで写真を撮る」「絶景スポットで感動する」といった、そこでしかできない「体験」を数多く用意しました。

その結果、熱海は「富士山は見えないけれど、ここだけの特別な楽しみ方がある街」という独自のポジションを確立。国内の女子旅やカップル旅行のデスティネーションとして、確固たる地位を築くことに成功したのです。


コラムの深掘り② もしも熱海に「富士山」があったなら?

コラムの最後で触れられていた、坪内逍遥(つぼうち しょうよう)による「擬造(ぎぞう)富士」計画。これは一体どんな計画だったのでしょうか?もし実現していたら、今の熱海は全く違う姿になっていたかもしれません。

文豪・坪内逍遥の壮大な夢「擬造富士」計画

  • 坪内逍遥ってどんな人?坪内逍遥は、明治から昭和にかけて活躍した、日本の近代文学に大きな影響を与えた人物です。小説家、評論家、翻訳家、劇作家として知られ、シェイクスピアの全作品を翻訳したことでも有名です。晩年は熱海に居を構え、この地をこよなく愛しました。
  • 計画の背景にあった「丹那トンネル」この計画が生まれた背景には、JR東海道本線の「丹那トンネル」の建設工事が深く関わっています。丹那トンネルは、熱海と函南(かんなみ)を結ぶ長大なトンネルで、1918年から1934年にかけて、実に16年もの歳月をかけて完成した難工事でした。この工事では、膨大な量の土や石(「ズリ」と呼ばれます)が出ました。そのズリを捨てる場所として使われたのが、熱海市内の山だったのです。長年の間にズリはうず高く積まれ、まるで新しい山のように見えました。
  • 「この山を富士山に!」という大構想坪内逍遥は、このズリの山を見て、「雪を戴(いただ)ける富嶽(ふがく)に似たり(雪をかぶった富士山のようだ)」と感じ、素晴らしいアイデアを思いつきます。「このズリの山を本物の富士山そっくりに造成し、その周りに一大レジャーランドを建設してはどうだろうか?」これが「擬造富士」計画です。トンネル工事で出た土砂を再利用して、熱海に新たなシンボルを作り、大衆のための遊園地を建設しようという、非常にユニークで壮大な計画でした。

もし実現していたら…?熱海の今はどうなっていた?

残念ながら、この壮大な計画は実現には至りませんでした。しかし、もしこの「熱海富士」が完成していたら、今の熱海はどんな街になっていたでしょうか?

もしかしたら、外国人観光客にも「Mt.Fujiが見えるリゾート」として大人気になっていたかもしれません。あるいは、巨大なアミューズメントパークとして、今とは全く違う形で発展していた可能性もあります。

実現はしませんでしたが、文学の大家が夢見たロマンあふれる計画があったという事実は、熱海という街の奥深さを感じさせてくれる素敵なエピソードですよね。


もっと知りたい!熱海の歴史と豆知識

今の熱海の魅力だけでなく、その深い歴史を知ると、旅がもっと楽しくなりますよ。

徳川家康も愛した名湯の歴史

熱海の温泉の歴史は非常に古く、約1500年前に海中から熱湯が噴き出したことが始まりとされています。その名は「熱い海」から「熱海」となったという説もあるほど。

戦国時代には、天下統一を果たした徳川家康がこの地を訪れ、湯治(とうじ)を行ったことで、その名は全国に知れ渡りました。家康は熱海の湯を大変気に入り、江戸城までお湯を運ばせた「御汲湯(おくみゆ)」は、その後200年以上も続く恒例行事となったそうです。江戸の将軍様がわざわざ運ばせてまで入りたかったお湯…そう思うと、なんだかありがたみが増しますよね。

文豪たちに愛された街・熱海

坪内逍遥だけでなく、熱海は多くの文豪たちに愛された場所でもありました。

  • 尾崎紅葉(『金色夜叉』)
  • 谷崎潤一郎(『細雪』)
  • 太宰治(『人間失格』)
  • 志賀直哉(『暗夜行路』)
  • 三島由紀夫(『仮面の告白』)

など、日本文学史に名を刻む多くの作家たちが、執筆や静養のために熱海を訪れました。温暖な気候と、都会の喧騒から離れた静かな環境が、創作活動に集中するのに最適だったのかもしれません。彼らが滞在した旅館や散策したであろう道を歩いてみると、また違った熱海の顔が見えてくるかもしれませんね。


まとめ

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かつての「昭和の温泉地」というイメージから、見事に「若者が集まる最旬の観光地」へと生まれ変わった熱海。その魅力は、決して表面的なものではなく、深い歴史に裏打ちされた懐かしさと、時代のニーズを的確に捉えた新しさが、見事に融合している点にあります。

  • レトロでエモい街並み
  • SNS映えするグルメやスポット
  • 日帰りでも満喫できるアクセスの良さ
  • 弱点を強みに変えた独自の戦略

これらが組み合わさって、今の熱海の人気を形作っています。

この記事を読んで、「次の休みは熱海に行ってみようかな」と思っていただけたら、とても嬉しいです。昔ながらの温泉で癒されるもよし、最新のスイーツを求めて街を歩くもよし。あなただけの素敵な熱海の楽しみ方を見つけに、ぜひ足を運んでみてくださいね。



とても軽いショルダーバッグが 熱海の街歩きに便利です

熱海散策を120%楽しむためには、実はバッグ選びも意外と重要なポイントですよね。

スイーツの食べ歩きをしたいから両手は空けておきたいし、スマートフォンの出し入れもスムーズにしたい。でも、ハンカチや除菌シート、買ったお土産など、荷物は意外とかさばるもの。

そんなアクティブな熱海散歩に、まるで”旅の相棒”になってくれるのが「ビサイユ」のショルダーバッグなんです。

なぜ熱海の街歩きにおすすめなのか、その理由をご紹介しますね。

  • とにかく軽い!坂道の多い熱海でも疲れにくい熱海の街は意外と坂道が多いので、バッグが重いと夕方には肩が凝ってしまうことも。ビサイユのバッグは、驚くほど軽量なのが特徴です。まるで何も持っていないかのような軽やかさで、一日中歩き回っても疲れにくいのが嬉しいポイントです。
  • 魔法みたいな収納力!ポケットがたくさんコンパクトに見えるのに、中にはたくさんのポケットが。スマートフォンやICカード、リップクリームなどの小物も迷子になりません。買ったばかりの温泉まんじゅうや、観光案内所でもらったマップもさっと収納できるので、バッグの中がすっきり整理できます。
  • 急な雨でも安心の撥水加工海に近い熱海は、天気が変わりやすいこともしばしば。ビサイユのバッグは多くが撥水加工されているので、少しの雨なら慌てる必要もありません。大切な持ち物をしっかり守ってくれます。
  • 旅のおしゃれを邪魔しない、上品なデザイン機能的でありながら、デザインはシンプルでとっても上品。レトロな商店街を散策するときも、海が見えるおしゃれなカフェで休憩するときも、どんなファッションにもすっと馴染んでくれます。

旅先での「あったらいいな」が詰まったビサイユのショルダーバッグ。

素敵なバッグと一緒なら、熱海の旅がもっと快適で、もっと心に残るものになるはずです。お気に入りのデザインを探してみてはいかがでしょうか。


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