「最近、なんだか同じようなお店ばかり行っているな…」
「せっかくの外食なら、ただ美味しいだけじゃなくて、何か特別な体験ができる場所がいいな」
東麻布という洗練された街で、そんな風に感じているあなたに、ぜひ知ってほしいお店があります。
その名も「KAMIKATZ TAPROOM an(カミカツ タップルーム アン)」。
ここは、ただのビアバーではありません。徳島県の山あいにある、世界が注目する「ゼロ・ウェイスト」の町からやってきたブルワリーの直営店。主役級のクラフトビールはもちろん、そのビールとの相性を考え抜かれた絶品料理が楽しめる、本格的な「ビアレストラン」なんです。
この記事では、そんな「KAMIKATZ TAPROOM an」の魅力を、隅から隅まで徹底的にご紹介します。
気になるメニューやお店の雰囲気、デートや女子会で使えるのか、予約は必要なのか…。あなたが知りたい情報をすべて詰め込みました。
この記事を読み終える頃には、きっとあなたも大切な誰かを誘って、この素敵なレストランの扉を開けてみたくなっているはずですよ。
はじめに:東麻布「KAMIKATZ TAPROOM」とは?
お店の魅力を知る前に、まずは「KAMIKATZ」がどんなルーツを持つのか、少しだけお話しさせてください。この背景を知ると、ここで過ごす時間が何倍も豊かになりますから。
徳島のゼロ・ウェイストブルワリーが手がける直営店
このお店の故郷は、徳島県のほぼ中央に位置する上勝(かみかつ)町。人口約1400人の、緑豊かな美しい町です。
この町が世界中から注目されている理由、それは「ごみをゼロにする」ことを目指す「ゼロ・ウェイスト」という取り組み。なんと、2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った町なんです。
町の人々はごみを45種類以上に細かく分別し、リサイクル率は80%以上を達成しているのだとか。すごいことですよね。
そんな、自然を敬い、モノを大切にする心から生まれたのが、ブルワリー「RISE & WIN Brewing Co.」。そして、その哲学とできたてのビールを東京の人々にも届けたい、という想いから、ここ東麻布に「KAMIKATZ TAPROOM an」が誕生しました。
つまり、ここで味わう一杯のビールや一皿の料理には、地球の未来を想う人々の温かい心と、上勝町の美しい自然の恵みが、ぎゅっと詰まっているんです。
コンセプトは「Public House」。人々が集う、地域の新たな拠点
店名の最後についている「an」という言葉。これは「庵」を意味しています。茶室のような、人々が集い語らう小さな空間。素敵ですよね。
このお店が目指しているのは、イギリスの「Public House(パブリックハウス)」のような存在。単に飲食を提供する場所ではなく、年齢や職業に関わらず、様々な人が自然と集まり、コミュニケーションが生まれる地域の社交場です。
美味しいビールと料理を囲みながら、新しい出会いや会話が生まれる。そんな温かい空間が、ここ東麻-布の「KAMIKATZ TAPROOM an」なんです。
まずは基本情報をチェック!アクセス・営業時間
「なんだか素敵な場所みたい!行ってみたい!」と思ってくれたあなたのために、まずは基本的な情報を分かりやすく整理しました。都心にありながらも、少し隠れ家的な雰囲気もあるので、アクセスをしっかり確認しておきましょう。
迷わないためのアクセスガイド
お店は、麻布通りから一本入った、落ち着いた場所にあります。最寄り駅は2つあり、どちらからも歩いてすぐなのが嬉しいポイントです。
都営大江戸線「赤羽橋駅」から
中之橋口(A5出口)から出るのが一番近いです。出口を出て、桜田通りを東京タワーとは反対の麻布十番方面へ。一つ目の信号「中之橋」を渡ってすぐ右折し、少し歩くと左手にお店の看板が見えてきます。だいたい徒歩5分ほどの距離です。
東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」から
6番出口から地上に出て、麻布通りを赤羽橋方面へ。大きな交差点「二之橋」を渡り、そのまま直進します。右手に「まいばすけっと」が見えたら、その先の角を左折。静かな通りを進むと、右手に温かい光が灯るお店が見つかります。こちらは徒歩7分ほどです。
どちらの駅からもアクセスしやすく、仕事帰りにも立ち寄りやすいロケーションですね。
店舗情報まとめ
お店の情報を一覧表にまとめました。ディナータイムは特に混み合うことがあるので、訪れる前に営業時間などをチェックしておくとスマートですよ。
項目 | 詳細 |
店名 | KAMIKATZ TAPROOM an (カミカツ タップルーム アン) |
住所 | 東京都港区東麻布2-22-3 ACN東麻布ビル 1F |
電話番号 | 03-6277-8623 |
営業時間 | 火~金:17:00~23:00 (L.O. 22:00)<br>土:12:00~23:00 (L.O. 22:00)<br>日・祝:12:00~22:00 (L.O. 21:00) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日が振替休日) |
支払い方法 | 現金、クレジットカード各種、電子マネー、QRコード決済 |
公式サイト | https://www.kamikatz.jp/ja/an/ |
※最新の情報は公式サイトや予約サイトでご確認いただくことをおすすめします。
どんな雰囲気?利用シーン別・店内の楽しみ方
お店選びで気になるのが、やっぱりその「雰囲気」。せっかくなら、一緒にいる人や目的にぴったりの空間で過ごしたいですよね。KAMIKATZ TAPROOM anは、様々なシーンに寄り添ってくれる、懐の深いお店です。
洗練された和モダンな空間。気になる店内の様子は?
お店の内装はこちらから→こちら
お店の扉を開けると、そこはコンクリート打ちっぱなしの壁と、温かみのある木の質感が融合した、洗練された空間が広がっています。
「ビアバーって、もっとカジュアルで賑やかなイメージだったけど…」
そう思う方もいるかもしれません。でも、ここは良い意味で裏切られます。照明は少し暗めでムーディー。ジャズが心地よく流れる店内は、まさに大人のための隠れ家といった雰囲気です。
席のタイプは大きく分けて2つ。
ライブ感あふれるカウンター席
お店に入ってまず目に付くのが、ずらりと並んだビアタップが美しいカウンター席。一人や二人で訪れるなら、断然ここがおすすめです。
スタッフの方がビールを注ぐ様子を眺めたり、気さくにビールの話を聞いたり。料理が作られる音や香りも感じられて、五感で食事を楽しめます。
ゆったり過ごせるテーブル席
奥には、グループでゆっくり会話を楽しめるテーブル席が用意されています。口コミを見ると、「席の間隔が広めに取られているので、周りを気にせず話せるのが良い」という声も。これ、女子会や大切な人との食事では、かなり重要なポイントですよね。
こんな時に使いたい!おすすめ利用シーン
この素敵なお店、あなたは誰と、どんな風に訪れたいですか?シーン別におすすめの楽しみ方をご提案します。
デートや記念日に
「センスいいね!」って、きっと褒められるはず。美味しいクラフトビールと、シェフが腕を振るう本格的な料理。そして、お店の背景にある「ゼロ・ウェイスト」という語れるストーリー。会話が弾む要素が満載なので、初デートでも緊張せずに楽しめるかもしれません。記念日には、予約時に相談すればデザートプレートを用意してくれることもあるみたいですよ。
友人とのディナー・女子会に
「いつもの居酒屋もいいけど、たまにはちょっとお洒落なお店で集まりたい!」そんな時にぴったりです。徳島の珍しい食材を使った料理や、彩り豊かなクラフトビールは、みんなのテンションも上がるはず。コース料理を頼めば、お会計もスムーズで幹事さんも楽ちんです。
仕事帰りの一杯や一人飲みに
一日の終わりに、美味しいビールで自分を労いたい。そんな夜には、ふらりとカウンターへ。スタッフさんとの何気ない会話を楽しみながら、じっくりとビールと向き合う時間は、最高の贅沢です。美味しいおつまみも一皿から頼めるので、気軽に立ち寄れます。
ドリンクメニュー:徳島から直送!常時10種以上のクラフトビール
さあ、お待たせしました!このお店の主役、クラフトビールの登場です。徳島・上勝町のブルワリーから、常に最高の状態で直送されてくる樽生ビールが、常時10種類以上も楽しめます。

まずはコレを飲みたい!定番ビール紹介
豊富なラインナップに迷ったら、まずはブルワリーの顔とも言える定番ビールから試してみてはいかがでしょうか。
KAMIKATZ PALE ALE (ペールエール)
KAMIKATZの看板商品。グラスに注がれた美しい琥珀色と、ふわっと広がる柑橘系の爽やかな香りがたまりません。すっきりとした飲み口の後に、ホップの心地よい苦みが追いかけてくる、まさに王道の味わいです。どんな料理にも合わせやすいので、最初の一杯にぴったり。
(アルコール度数:5.5% / 苦味の単位 IBU:40)
KAMIKATZ PORTER STOUT (ポーター・スタウト)
「黒ビールが好き」という方には、ぜひ試してほしい一杯。見た目は真っ黒ですが、口に含むと驚くほど滑らか。まるで上質なコーヒーやビターチョコレートのような、香ばしくて豊かな風味が口いっぱいに広がります。濃厚な肉料理と合わせたり、食後にデザート感覚でゆっくり味わうのもおすすめです。
(アルコール度数:5.5% / 苦味の単位 IBU:29)
一期一会の味!季節限定・東麻布店限定ビール
KAMIKATZのもう一つの楽しみが、その時にしか出会えない限定ビールです。
上勝町で採れた旬の果物やハーブを使ったものや、この東麻布店でしか飲めない特別な一杯も。黒板メニューに「限定」や「LIMITED」の文字を見つけたら、それは一期一会のサイン。迷わず注文してみることをおすすめします!どんなビールに出会えるかは、お店を訪れてからのお楽しみです。
迷ったらコレ!ビアフライト(3種飲み比べセット)で好みを見つけよう
「どれも美味しそうで選べない!」「少しずつ色々な種類を試したい!」
そんな欲張りな願いを叶えてくれるのが、この「ビアフライト」です。
3種類のビールを少しずつ楽しめる飲み比べセットで、価格も1,500円前後とリーズナブル。自分の好みを伝えれば、スタッフさんがおすすめの組み合わせを選んでくれます。
カラフルなビールが並んだ様子は写真映えも抜群。友達とシェアして、「私はこれが好き!」「これは意外な味だね!」なんて感想を言い合うのも、最高に楽しい時間ですよね。
フードメニュー:徳島の恵みを味わう絶品“サステナブル・ガストロノミー”
「ビアレストラン」と名乗るだけあって、KAMIKATZ TAPROOM anは料理も本物。シェフが腕を振るうのは、ただの「ビールのおつまみ」ではありません。徳島の豊かな自然が育んだ旬の食材を主役にした、一皿一皿が感動を呼ぶ本格的な料理です。
シェフのこだわり!徳島の旬の食材を活かした料理の数々
このお店の料理の根底にあるのは、ビールの哲学と同じ「サステナビリティ」。シェフ自ら徳島の生産者を訪ね、その想いやこだわりを深く理解した上で、食材を仕入れているそうです。
例えば、ストレスの少ない環境で育った「阿波すだち鶏」や、豊かな旨みを持つ「阿波牛」、鳴門海峡の荒波にもまれて身が引き締まった鮮魚など、メニューには徳島が誇る食材の名前がずらり。
その食材が持つ本来の美味しさを最大限に引き出す、丁寧でクリエイティブな料理を味わえます。
必ず食べたい!名物・おすすめメニュー
アラカルトメニューも豊富で、どれも魅力的ですが、ここでは「これだけは食べてほしい!」という必食メニューをいくつかご紹介します。
阿波牛や阿波すだち鶏を使った肉料理
お店を訪れた多くの人が絶賛するのが、やはりお肉料理。特に「阿波牛のグリル」は、その代表格です。丁寧に火入れされた阿波牛は、ナイフを入れると美しいロゼ色の断面が現れ、口に入れると赤身の凝縮された旨みと上品な脂の甘みがじゅわっと広がります。濃厚なポーター・スタウトと合わせれば、まさに至福のペアリングです。
鳴門海峡の鮮魚を使った逸品
その日の朝に獲れた新鮮な魚介を使ったカルパッチョやポワレも人気。鳴門鯛やスズキなど、季節によって内容は変わりますが、ぷりぷりとした食感と魚本来の甘みは格別です。爽やかなペールエールや白ビールと合わせると、魚の繊細な味わいを引き立ててくれますよ。
スペシャリテ「KAMIKATZ ビアフリット」
ビール衣で揚げた、いわゆる「フィッシュアンドチップス」ですが、ここのは一味も二味も違います。衣に使っているのは、もちろんKAMIKATZのビール。外は驚くほどサックサクで軽く、中の白身魚はふわっふわ。自家製のタルタルソースも絶品で、手が止まらなくなる美味しさです。これはもう、ビールを飲むための最高の相棒と言っても過言ではありません。
ディナーコースの有無と内容
「アラカルトで色々頼むのもいいけど、記念日や会食ではコースがあると嬉しいな」
そんな声にも、もちろん応えてくれます。KAMIKATZ TAPROOM anでは、徳島の旬を存分に楽しめるディナーコースが用意されています。
内容は季節によって変わりますが、一例として以下のような構成です。
- コース料金: 6,000円~8,000円程度
- 内容例:
- アミューズ(最初の一皿)
- 前菜の盛り合わせ
- 本日の魚料理
- 阿波牛のグリル
- 〆の一皿(パスタやリゾットなど)
- デザート
これだけの充実した内容で、この価格帯はかなり魅力的ですよね。それぞれの料理に合わせたビールのペアリングコース(+3,000円程度)も用意されているので、ビール好きにはたまりません。コースを予約すれば、料理選びに迷うことなく、シェフが組み立てた最高の食体験に身を委ねることができます。
予約は必須?スマートな予約方法と混雑状況
「こんな素敵なお店、人気で入れないんじゃない?」
はい、その通りです。特に週末のディナータイム(19時~21時頃)は、満席になっていることがほとんど。大切な人との食事で「満席で入れなかった…」なんて事態は避けたいですよね。
結論として、ディナータイムに訪れるなら、予約は必須と考えましょう。
平日の早い時間や、土日のランチタイムなどは比較的空いていることもありますが、確実に席を確保したいなら、事前の予約をおすすめします。
予約方法は、主に以下の2つです。
- 電話予約: お店の番号(03-6277-8623)に直接電話する方法です。コースの相談や、アレルギーの有無などを細かく伝えたい場合に便利です。
- ネット予約: 公式サイトや、食べログ、一休.comレストランなどのグルメサイトから24時間いつでも予約が可能です。空席状況も一目でわかるので、一番スマートで便利な方法かもしれません。サイトによってはポイントが貯まったり、限定プランがあったりするので、チェックしてみてください。
まとめ
東麻布の閑静な街並みに佇む、ビアレストラン「KAMIKATZ TAPROOM an」。
いかがでしたか?
ここは、ただ美味しいビールと料理が味わえる場所ではありませんでしたね。
徳島・上勝町の豊かな自然と、地球の未来を想う人々の哲学に触れられる場所。
シェフの情熱が込められた一皿一皿と、ブルワーの魂が宿る一杯一杯が、私たちの心と身体を満たしてくれる場所。
そして、洗練された空間でありながら、人々が自然と集う「パブリックハウス」としての温かさを感じられる場所。
日常の喧騒から少しだけ離れて、ゆっくりと自分や大切な人と向き合いたい。そんな夜に、これほどふさわしいレストランは、そう多くはないはずです。
次のディナーは、ぜひ大切な人を誘って、「KAMIKATZ TAPROOM an」を訪れてみてください。
きっと、忘れられない素敵な時間が、あなたを待っていますよ。