📌 この記事が30秒でわかる!3行まとめ
- 2027年共通テスト英語はリーディング・リスニング各100点。文法単独問題はなく、複数資料を読み解く力が問われる。
- リーディングは「情報抽出」へ切り替え、リスニングは毎日の耳トレと先読み習慣で着実に点数が伸びる。
- 高2から単語・文法を固め、高3夏に多読移行、秋以降は時間制限つきの過去問演習で仕上げるのが王道ルート。
「英語だけでなんと200点分!」と気づいたとき、少し背筋が伸びませんでしたか?
2027年(令和9年度)の共通テスト英語は、リーディング100点・リスニング100点の合計200点。全教科の中でも最大の配点を持つ教科のひとつです。
「読む量が多くて時間が全然足りない」「リスニングが聞き取れなくて焦る」……そんな声は毎年受験生から上がります。でも、対策の方向さえ正しければ、英語は着実に点数が伸びる教科でもあります。
この記事では、2027年共通テストの英語に特化して、リーディング・リスニングそれぞれの具体的な勉強法と、時期ごとの学習ロードマップをまとめました。
なお、2027年共通テスト全体の日程・科目・出願手続きについては、こちらの記事でくわしく解説しています。 → 2027年共通テストの要項はもう出た?日程・科目・現役生と浪人生の対策をわかりやすく解説

2027年共通テスト英語の特徴をまず整理しよう

リーディングは「読む量」が勝負
2027年共通テスト英語のリーディングは、試験時間80分で約6000〜7000語という大量の英文を処理します。
昔のセンター試験では「1問に1つの短い文章」というイメージでしたが、今の共通テストは違います。メール・SNS投稿・雑誌記事・レポートなど、複数の文書を組み合わせた「マルチテキスト」形式が主流です。
「1文ずつ丁寧に全訳する」という読み方では、時間が絶対に足りません。必要な情報をすばやくピックアップする読み方に切り替えることが、リーディング攻略の第一歩です。
リスニングの配点がリーディングと同じ100点に
以前のセンター試験ではリスニングは50点、筆記が200点と大きな差がありました。でも、共通テストではリーディング100点・リスニング100点の完全な1対1です。
「リスニングが苦手だからリーディングでカバーすればいい」という考え方は、もう通用しません。両方をバランスよく鍛えることが不可欠です。
文法・アクセント問題はもう出ない
かつてのセンター試験には「発音・アクセント問題」「語句整序(並べ替え)」など、文法知識を単体で問う問題がありました。でも共通テストではそれらは廃止されています。
その代わりに、長い読解問題・複数資料を比較する問題・会話の流れを読み取る問題が増えています。「文法を暗記して解く」よりも「文章全体の流れを読む力」が問われます。
リーディングで点を落とさないための読み方

「全訳」をやめて「情報抽出」に切り替える
リーディングの最大の敵は「時間切れ」です。
対策として最初に身につけたいのが、「全部を読もうとしない」マインドセットです。設問が何を聞いているかを確認したうえで、本文のどこに答えが書いてあるかを素早く探す「スキャニング」という読み方を練習しましょう。
たとえば、「この筆者が一番伝えたいことは何か」という設問なら、段落の先頭・末尾・接続詞の直後を重点的に読めば答えが見つかることが多いです。
一文一文を丁寧に訳す「精読」は基礎力をつけるために必要ですが、試験本番では「情報を取りに行く」読み方に変えることが重要です。
設問から先に読む?本文から読む?正しい順番
よく「設問を先に読んでから本文を読むべきか」と迷う受験生がいます。正解は「設問のポイントだけ先に確認し、本文を読む」です。
設問全文を先読みすると頭に残らず時間だけ使います。設問のキーワード(人名・場所・数字など)だけを先に把握しておき、本文を読みながらそれに引っかかったら立ち止まる、という方法が実践的です。
ただし、これは練習が必要なコツです。過去問や予想問題を使って、意識的に反復しましょう。
図表・メールなど「非線形テキスト」への対応
共通テストのリーディングには、純粋な長文だけでなく、図表・グラフ・メール・ウェブサイトのスクリーンショットなど「読む順番が決まっていないテキスト」が多く登場します。
これらは「情報をどう組み合わせるか」が問われています。たとえば、「メール本文」と「添付のスケジュール表」を照らし合わせて矛盾を見つける、という設問です。
対策は、普段の練習から「複数の情報をひとつの問いに結びつける」訓練をすること。本文1つに設問が対応する練習だけでは足りません。
リスニング対策|毎日できる耳の作り方

公式問題集だけじゃ足りない!日常耳トレの方法
リスニングは「耳慣れ」が9割です。公式問題集だけで練習するのは大切ですが、週に2〜3回程度では耳は育ちません。
おすすめは「毎日10〜15分の英語音声インプット」を習慣にすること。通学時間・夕食後・就寝前など、ルーティンに組み込むのがコツです。
素材は本物の英語が話されているものが効果的です。NHK Worldのニュース・英語の映画予告(字幕オフ)・英語Podcastなど、自分が少しでも「聞き取れた!」と感じられるレベルのものを選ぶと継続しやすいです。
「先読み」が命|選択肢を読む時間の使い方
共通テストのリスニングは、音声が始まる前に選択肢を読む時間があります。この「先読み」ができるかどうかで得点が大きく変わります。
先読みのポイントは、選択肢に共通して出てくるキーワードを把握しておくこと。「どんな情報が問われるか」を予測してから聴くと、聞き逃しが格段に減ります。
練習方法は、問題を解くときに必ず先読み時間を計測すること。本番と同じ条件で繰り返すことで、先読みのスピードが上がります。
字幕なし動画・英語Podcastの活用法
「英語が聞き取れない」という受験生の多くは、音声を聞きながら日本語字幕に頼る習慣がついています。これを今すぐやめましょう。
まず字幕なしで聴いて、聞き取れなかった部分をスクリプトで確認する、という「多聴→精聴」のサイクルが理想です。
おすすめの素材は「NHK World Radio Japan」(英語ニュース・無料)・「6 Minute English(BBC)」(短くて入りやすい)など。毎日少しずつ続けることで、3か月後には確実に耳が変わります。
時期別・学習ロードマップ(高2〜直前期)

英語は「積み上げ型」の教科です。高3の秋になってから慌てても、土台がなければ点数は伸びません。時期ごとにやるべきことを整理しておきましょう。
高2〜高3春:単語・文法の土台を固める
この時期に最優先すべきなのは、単語と文法の基礎固めです。
単語は「システム英単語」や「ターゲット1900」など定番の単語帳を1冊選び、最低でも2000〜2500語を確実に覚えることが目標です。
文法は丸暗記ではなく「なぜそうなるか」を理解することが大切。「Vintageシリーズ」「Next Stage」などの文法書を1周しておくと、長文読解でも文の意味が取りやすくなります。
ここをサボると、高3になってどんなに過去問を解いても成績が上がりません。基礎は退屈でも、いまが一番大事な時期です。
高3夏:精読から多読へシフト
単語・文法の土台ができたら、いよいよ長文読解の訓練に移ります。
夏休みは「精読力の仕上げ」と「多読への移行」を同時に進める時期。まず1日1本、難度が高めの英文を辞書を使わずに読み解く精読練習をします。
並行して、速読練習も開始。「毎分100〜120語」を目安に、タイマーを使いながらどんどん英文を読み進める習慣をつけましょう。
リスニングもこの時期から本格化。週3回以上、先読みを意識した問題演習を積み上げてください。
2026年の共通テスト英語でも、速読・情報処理力が明暗を分けた年がありました。参考として、こちらも読んでみてください。 → 【2026年度版】大学入学共通テスト完全ガイド|日程・出願変更点から教科別対策、トラブル対応まで徹底解説(前日のチェックリスト付き)
高3秋〜直前:過去問+時間制限トレーニング
11月以降は、共通テスト形式の問題演習に集中します。
過去問は「実際の試験と同じ時間・同じ条件で解く」ことが鉄則。リーディング80分・リスニング解答30分をきちんと守って解いてください。
さらに効果的なのが、「8割の時間」で解く練習。リーディングなら80分を64分に設定して解くことで、本番の緊張で処理速度が落ちても対応できる余力が生まれます。
解いたあとは、時間を食った問題の種類を分析すること。「マルチテキスト問題に時間がかかる」「選択肢を絞り込めない」など、自分の弱点を特定して集中的につぶしましょう。
現役生・浪人生別のポイント

現役生:学校の授業を最大限に活かす
現役生の最大の強みは「学校のカリキュラムが進んでいること」です。英語の授業で扱う長文は、共通テストの素材に近いレベルのものが多い。
授業で出てきた英文を「自力で全文和訳してみる」「知らない単語を単語帳に追加する」など、授業を受動的に受けるだけでなく能動的に活用すると効率が一気に上がります。
また、定期テストで出てくる文法事項は共通テストの読解に直結します。「定期テストは共通テスト対策の練習」と意識することで、勉強のモチベーションも保ちやすくなります。
浪人生:共通テスト特有の処理速度を落とさない
浪人生は二次試験(記述式)対策に時間を使いやすく、共通テスト特有の「大量の情報を素早く処理する力」が鈍りがちです。
二次対策と並行して、週に最低1〜2回は共通テスト形式の演習を続けることが大切です。特にリスニングは間隔が空くと耳が鈍ります。
昨年の結果を踏まえて対策を練り直している浪人生は、こちらの記事も参考にどうぞ。 → 【2026共通テスト】平均点・ボーダー変動まとめ|物理47点・情報I難化と出願戦略
Q&A

Q. 共通テスト英語のリーディングは何分で解くのが理想ですか?
A. 試験時間は80分ですが、目安として「第1問〜第3問で25分、第4問〜第6問で50分、見直し5分」という時間配分が多く使われます。ただし、自分が得意な大問・苦手な大問によって調整してください。本番前に過去問で自分の時間配分パターンを作っておくことが大切です。
Q. リスニングの音声は何回流れますか?
A. 大問によって異なります。第1問・第2問は2回読まれますが、第3問以降は1回のみが基本です。特に後半の問題は1回勝負なので、先読みと集中力がより重要になります。
Q. 英語が苦手でも共通テストに間に合いますか?
A. 間に合わせるためには「何から始めるか」の優先順位が大切です。まず単語帳を1冊終わらせ、次に短めの長文から読み解く練習へ。「全部まんべんなく」ではなく、「単語→読解→演習」の順番を守ることで効率よく底上げできます。
Q. リスニング対策にスタディサプリや動画授業は使えますか?
A. 十分に使えます。特に「スタディサプリ」は共通テスト対策の解説が丁寧で、リスニングのポイント解説も充実しています。ただし、動画を見るだけで満足せず、必ず問題演習とセットで使うことが条件です。
Q. 単語帳は何冊やればいいですか?
A. 共通テストレベルなら1冊をしっかり仕上げることが最優先です。「システム英単語」「ターゲット1900」など定番の1冊を、覚えたかどうかを確認しながら3周以上回しましょう。2冊目に手を出すよりも、1冊の完成度を上げるほうが実力になります。
まとめ
2027年共通テスト英語で点を取るために大切なことを、最後にまとめます。
- リーディングは「全訳」をやめ、情報を取りに行く読み方に切り替える
- リスニングはリーディングと同点数。毎日少しずつ耳を育てる習慣が重要
- 文法・アクセント問題はなくなり、読解・情報処理力が問われる傾向
- 高2〜高3夏は基礎固め・多読移行、秋以降は時間制限ありの過去問演習
- 現役生は授業を活かし、浪人生はマーク演習の習慣を維持する
英語は「毎日続ける」ことが一番の特効薬です。大きな成果はすぐには見えないけれど、続けた分だけ確実に力になります。
焦らず、でも油断せず。自分のペースで積み上げていきましょう。
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