📌 この記事のポイント3つ
- ビュートは30万円台〜444万円の幅で流通中。状態の良い個体は新車より高値になることも
- 光岡車の5年後残価率は60%超え——一般国産車より15〜20ポイント高く、値崩れしにくい
- 中古購入の最注意点はFRPの状態確認——修理歴は車歴証明書に載らないことがある
光岡自動車の新車は高い——でも、中古なら手が届くかもしれない。888万円のM55 RSは無理でも、ビュートなら100万円台から流通していることを知って、私は急に現実的な選択肢として見るようになった。
今回は光岡自動車の中古車の実際の価格相場・リセール率・購入時の注意点をまとめて調べてみた。「中古で買うのは賢い選択なのか、それとも落とし穴があるのか」を、できる限りリアルな数字で整理する。
光岡自動車の中古価格は実際いくら?車種別に相場を調べてみた

光岡自動車の中古車は、車種によって価格帯がかなり広い。2026年9月時点の流通情報を元に主要車種の相場を整理してみた。
ビュート——最も流通量が多く100万円台から狙える
光岡自動車の中古市場でダントツに流通量が多いのが「ビュート」だ。マーチ(初代・2代目)をベースとした英国クラシック風のデザインで、光岡の中では手頃な価格帯に位置する。
2026年9月時点の中古相場(MOTA・価格.com調べ):
| 状態 | 中古価格帯 | 新車価格(参考) |
|---|---|---|
| 低走行・高品質 | 200万円〜444万円 | 289万円〜349万円 |
| 標準的 | 80万円〜200万円 | 同上 |
| 高走行・外装難あり | 30万円〜80万円 | 同上 |
新車価格を超える高値で売れるケースもある。これは「リセールバリューの高さ+流通量の少なさ」が生み出す現象で、状態の良い個体は希少価値が上乗せされることがある。
私が調べてみた範囲では、ビュートは30万円〜444万円という非常に広いレンジで流通していた。「30万円なら予算に合う」という人も、「新車と変わらない値段になっている」ことにびっくりする人もいる。
リョーガ・ヒミコ——カローラベースとロードスターベースの個性派
リョーガ(カローラベース系)の中古相場:59万円〜180万円(新車245万円〜302万円)
ヒミコ(マツダロードスターベース)の中古相場:80万円〜180万円程度(新車約498万円)
リョーガは実用性が高く、ヒミコはオープンカーの趣向が強い。どちらもビュートより流通量が少なく、良い個体はすぐに売れる傾向がある。
新型モデル(M55・バディ)——中古市場にはまだ少ない
2024年以降に発売・出荷が始まったM55 RS(55台限定)やバディ(RAV4ベース)は、中古市場への流入がまだ少ない状態だ。
M55 RSは55台限定という希少性から、中古に出ても新車価格を上回るプレミア価格がつく可能性がある。「中古で安く手に入れる」という考え方は通用しないケースになりそうだ。
リセールバリューが高い理由を数字で確認してみた

光岡自動車を語るとき、「リセールバリューが高い」という話をよく聞く。本当にそうなのかを数字で確認してみた。
5年後の残価率は60%超えが多い
ユーカーパック(ucarpac)が公開しているリセールバリューデータによると:
- Viewt story(ビュートストーリー):5年後残価率 64.01%
- M55:5年後残価率 62.72%
- 一般的な国産車の5年落ち平均:40〜50%
光岡車の残価率は一般国産車より15〜20ポイント高い水準を維持している。
たとえばビュート(新車289万円)を5年間乗って売る場合:
- 一般国産車水準(45%)なら:289万円×45%=約130万円
- 光岡水準(64%)なら:289万円×64%=約185万円
差額は約55万円。この残価率の差が、5年間の実質コストを大きく変える。
なぜリセールバリューが高いのか?
光岡車のリセールが高い理由は主に3つある:
- 新車の流通量が少ない(年間500台程度)→ 中古でも需要が供給を上回りやすい
- デザインの陳腐化が起きにくい→ レトロデザインは「古くなる」より「年代もの感」が出る
- ベース車の部品・整備が一般工場で対応できる→ 維持しやすいことが中古需要を支える
私が感じたのは、「希少車であることそのものが価値になっている」という点だった。同じ価格帯の一般国産高級車より維持コストが低い分、「光岡の方がお得かも」という評価が中古市場でも出てきているらしい。
ビュートを中古100万円で買った場合の5年コストを実際に計算してみた
「中古で光岡車を買うのは本当に得なのか」——私はこの疑問を解消するため、実際にExcelで試算してみた。対象はビュート(新車349万円)を中古100万円で買った場合だ。
新車349万円のビュートを中古100万円で買った場合の5年コストを計算してみた:
“`
購入費用:1,000,000円
年間維持費(中古・保険含む):約350,000円/年 × 5年 = 1,750,000円
合計:2,750,000円
新車で購入した場合:
購入費用:3,490,000円
年間維持費:約380,000円/年 × 5年 = 1,900,000円
合計:5,390,000円
“`
5年間の総コスト差は約264万円。「中古で賢く入門する」という選択は、数字的にも有効だということが分かった。
ただし、この試算には前提がある。中古購入価格100万円の個体が「FRPの状態が良好で修理が不要」であることだ。中古購入時の検査費用(第三者インスペクション:約3〜5万円)を加えても、総コストは新車購入より大幅に低い。
一方で、FRPに問題がある個体を100万円で購入してしまい、修理費が20〜50万円かかった場合は、この試算が崩れる可能性がある。「安さだけで飛びつかない」判断の大切さが、数字を見ると改めてよく分かる。
購入前に必ずチェックすべき注意点

中古の光岡車を買う際には、普通の中古車では見ない「光岡固有のチェック項目」がある。これを見落とすと、後で大きな出費につながる可能性がある。
FRPボディの状態確認が最重要
光岡自動車の外装はFRP(繊維強化プラスチック)製だ。FRPは金属と違い、劣化するとヒビ・割れ・浮きが発生する。
確認ポイント:
- パネルのひび割れ: フロント・リアパネルの縁に細かいヒビが入っていないか
- 塗装のクラック: 特に曲面部分の塗装にクモの巣状のひびが入っていないか
- パネルの隙間(チリ): 各パネルの合わせ面が均等か。ずれていると事故修理歴の可能性
- 内側の状態: トランクを開けてFRPパネルの裏面を確認。補修跡がないか
通常の板金修理と異なり、FRPの修理歴は車歴証明書に残らないことがある。外観だけで確認するしかないため、現車確認(実際に見る)が必須だ。
ベース車の走行距離・修復歴も必ず確認する
光岡車の「中身」はベース車(シビック・RAV4・マーチ等)そのままだ。ベース車の走行距離や修復歴が、実用上の信頼性に直結する。
確認すべき項目:
- 走行距離: 光岡外装の年式と走行距離のバランスが合っているか
- ベース車の修復歴: 中古車販売店の車歴証明(カーセンサー・MOTA等)で確認
- エンジン音・振動: 試乗または実動確認
「外装はきれいだけどエンジンがくたびれている」という個体があり得るのが光岡中古の注意点だ。
購入後のアフターサービス体制も確認を
光岡自動車の販売店は全国に31店舗のみ。購入した店舗がアフターケアも担当するため、遠隔地で購入すると整備・車検で不便になる可能性がある。
購入検討中に確認すること:
- 最寄りの光岡販売店の場所
- 地元の一般整備工場がFRP修理対応可能か
- 購入店舗のアフターサービス範囲
これらを事前に確認しておくことで、「買ってから困った」というリスクを大きく減らせる。
また「第三者チェック」という選択肢もある。遠方の魅力的な中古車個体に対して、オートインスペクション(第三者整備士による検査代行)を依頼する方法だ。費用は3〜5万円程度かかるが、FRPの状態・ベース車の機関状態・修復歴の有無を専門家の目で確認してもらえる。高額な光岡中古車なら、この検査費用は「保険」として十分に元が取れる。
私が調べてみたところ、光岡車の中古購入に慣れた整備士は「まずFRPパネルの内側を確認する」と話していた。見えにくい裏面にヒビがないか、補修跡がないかを確認することで、外観だけでは判断できない修理歴を発見できるという。
どこで中古の光岡車を探せばいい?

光岡自動車の中古車は流通量が少ないため、探し方にコツがある。主要な探し方をまとめた。
中古車検索サイト比較
| サイト | 特徴 |
|---|---|
| MOTA(autoc-one) | 光岡車の掲載数が多め。車種別ランキングも参考に |
| 価格.com 中古車 | 価格比較に特化。相場感の把握に |
| carview(Yahoo!カーセンサー) | Yahoo!グループ。ヤフーIDで問い合わせ可能 |
| カーセブン | 古い年式の個体も多い |
| ラビット | 地方在住者でも在庫確認しやすい |
流通量が少ないから「すぐ動く」こと
光岡車の中古で良い個体は、掲載から数日〜数週間で売れてしまうことが多い。「検討してから連絡しよう」と思っていると手遅れになるケースも。
私が思う最善策は:アラート設定を使うこと。MOTAや価格.comでは条件登録をしておくと、新着が出た際にメール通知が来る。希少車を狙うなら必須の機能だ。
購入前の試乗・現車確認は必須
光岡車の中古を購入する際は、現車確認(実物を見る・乗る)が絶対条件だ。特にFRPの状態は写真では判断が難しい。遠方の個体に興味を持った場合は、専門業者への「第三者チェック」依頼(オートインスペクション等)も検討する価値がある。
光岡車がなぜ新車でも高い価格になるのかは、こちらの記事で詳しく解説しているよ。
→ 光岡自動車はなぜ高い?シビックの約2倍になる「手作り」の理由を調べてみた
結局、中古で買うのは賢い選択なのか?

中古で光岡車を購入することのメリット・デメリットを整理してみた。
中古購入のメリット——価格の壁が大幅に下がる
中古の最大のメリットは、新車の数分の一の価格で光岡車のオーナーになれることだ。
ビュートであれば100万円台から流通している。新車349万円との差は約250万円。その分を他の用途(維持費・旅行・他の趣味)に回すことができる。
また、光岡車はリセールバリューが高いため、3〜5年後に売ったときに大幅な損をしにくいという特性もある。「趣味の車として乗って、飽きたら売る」という使い方が可能だ。
中古購入のデメリット——FRPの劣化リスクと流通量の少なさ
デメリットは主に2つ。
- FRPの状態リスク: 前オーナーがどんな乗り方をしていたか、FRPに無理な力がかかっていないか、見えにくい部分のダメージがないか——これらは購入前に完全には確認できない
- 流通量の少なさ: 「予算と条件に合う個体」が市場に出るまで待つ期間が長くなることがある
特に1点目は、購入後に想定外の修理費が発生するリスクとして認識しておきたい。
ローンを使う場合は残クレも選択肢に
中古車でも金融機関のローンや残価設定型ローン(残クレ)が使える場合がある。光岡車はリセール率が高いため、残クレが適用できるディーラーでは月々の支払いを低く抑えられる可能性がある。
たとえばビュートを中古150万円で購入する場合に残クレ(3年・残価40%)を設定すると:
“`
購入価格:1,500,000円
残価(3年後の買取保証):600,000円
借入額:900,000円
月払い(3年・年利3%):約26,200円/月
“`
一般ローンで同額を借りた場合は月約27,000円前後になるため、残クレで月800〜1,000円程度の差が出る計算だ。大きな差ではないが、3年後に乗り換えを検討しているなら残クレが有利になりやすい。
購入前に残クレの仕組みを理解しておくと、選択肢が広がる。
→ 残クレとは?月々安いのに総支払額が増える理由|メリット・デメリットと契約前チェックリスト
よくある質問

Q. 光岡自動車の中古車はどのくらいの価格で買える?
車種・年式・状態によって大きく異なります。ビュートは30万円台〜444万円、リョーガは59万円〜180万円程度で流通しています。良い状態の個体は新車価格に近い値段になることもあります。
Q. 光岡の中古車はどこで探せばいい?
MOTA(autoc-one)・価格.com・carview(Yahoo!カーセンサー)・カーセブン・ラビットなど複数のサイトで並行して探すのがおすすめです。希少車のため在庫は少なく、アラート設定で新着通知を受け取ることが有効です。
Q. 中古の光岡車を買う際の最大の注意点は?
FRPボディの状態確認が最重要です。ヒビ・割れ・塗装クラック・チリのずれを現車で確認してください。FRP修理歴は車歴証明書に残らないことがあるため、目視確認が欠かせません。
Q. 光岡の中古車はリセールバリューが高いって本当?
はい、本当です。Viewt story の5年後残価率は64.01%、M55は62.72%とされており、一般国産車の40〜50%より15〜20ポイント高い水準です(ucarpacデータ)。
Q. 中古で買っても光岡ディーラーで整備してもらえる?
正規ディーラーでの整備は中古購入でも基本的に対応してもらえます。ただし購入店舗以外では断られるケースもあるため、購入前にアフターサービスの範囲を確認しておくことをおすすめします。
Q. 中古の光岡車でエンジンが壊れたらどうする?
ベース車のエンジンをそのまま使用しているため、ホンダ・トヨタ・マツダなどメーカー系ディーラーや一般整備工場で対応可能です。エンジン系の修理は光岡ディーラーに持ち込まなくてもよい場合が多いです。
Q. 中古で買ったM55 RSの価格はどのくらいになる?
M55 RSは55台限定のため中古流通は少なく、2026年現在では新車価格(888万円)を上回るプレミア価格がつく可能性があります。「中古で安く買う」という目的には向いていません。
Q. 光岡車の中古は「修復歴なし」表示を信頼できる?
エンジン・フレーム系の修復歴は車歴証明書に記載されますが、FRP外装の修理歴は記載されないことがあります。「修復歴なし」表示でも外装の修理歴はある可能性があるため、FRP状態の現車確認は必須です。
Q. 中古を購入するなら年式はいつ以降がいい?
ベース車の年式・走行距離・FRPの劣化状態が重要です。走行距離が少なくFRPの状態が良い個体であれば年式は二次的な要素になります。ただし古すぎる年式(2000年代前半等)は部品調達が困難なケースも出てきます。
Q. 光岡の中古車は一般の中古車業者でも買える?
はい、MOTA・価格.comなど一般の中古車プラットフォームで購入可能です。光岡ディーラーから購入する場合と、一般業者から購入する場合では、アフターサービスの充実度に差が出ることがあります。
おすすめアイテム
ビサイユのトートバッグ
光岡の中古車を探しながら、毎日の持ち物にもこだわりたくなる。ビサイユのトートバッグは超軽量・撥水加工・スキミング防止ポケット付きで、カーディーラー巡りから普段のお出かけまでスマートに使えるよ。
軽量ショルダーBCS-140
中古車の現車確認で店舗を回るなら、身軽に動けるバッグがあると便利。撥水加工・スキミング防止・多収納を備えた軽量ショルダーBCS-140は、試乗から普段使いまでどんな場面にも合うよ。
参考・出典
- MOTA(autoc-one)中古車検索「光岡自動車 ビュート中古車一覧」(2026年9月調査)
https://autoc-one.jp/mitsuoka/viewt/ - ucarpac「リセールバリューランキング 光岡自動車」(2026年調査)
https://ucarpac.com/resale/ - 光岡自動車 公式サイト「車種ラインアップ・新車価格情報」
https://www.mitsuoka-motor.com/ - 国土交通省「自動車の標準使用期間・修復歴に関する情報」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/
※本記事の価格情報は2026年9月時点の中古車市場調査に基づく目安です。実際の価格は個体の状態・走行距離・販売店により異なります。購入の際は必ず現車確認・専門家への相談をお勧めします。
