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投資を始めるのは本当に遅い?「今から」でも大丈夫な理由と後悔しないためのロードマップ

新NISAを今から始めても遅くないことを知り、安心した表情の日本人女性

こんにちは!投資を始めたいけど、「今さら遅いかな…」「株価が高すぎて怖い」って悩んでいる方も多いんじゃないでしょうか?

新NISAが始まって、もうすぐ二年目を迎えますが、周りの友人が「始めたよ!」という話を聞いて、「そろそろ私も…」と思っていた矢先、ニュースでは「日経平均が5万円を超える勢いで高騰中」なんて聞くと、なんだか不安になりますよね。

「こんなに株価が上がった後から始めても、高値掴みになるだけじゃない?」

「新NISAを始めるベストタイミングは、もう過ぎちゃったのかな…」

私もそう思っていました。でも、ある専門家の方の解説動画を見て、すごく納得したことがあったんです。

その結論は、「今から投資を始めるのは、まったく遅くない」という、希望が持てるものでした。

この記事では、私が学んだ「株価が高騰している今から投資を始めても大丈夫な、たった一つの理由」と、これから私たちがどう行動すべきか、具体的なロードマップを、専門用語をなるべく使わずに、分かりやすくお伝えしていきますね。

読み終わる頃には、きっと不安が解消されて、自信を持って一歩踏み出せるようになっているはずです!


目次

1. 「今から」投資を始めても、全く遅くないたった一つの理由/

まず、一番気になる「今から始めて遅くないか?」という疑問の答えからお話しします。結論から言うと、私たちは株価の高さに怯える必要はありません

その理由が、「今の株価の割高さ」と「将来の暴落・弱気相場」の間には、相関性がないというデータがあるからです。

「え、どういうこと?」って思いますよね。詳しく説明しますね。

1-1. 「割高だから暴落が近い」は私たちの”勘違い”だった

最近のニュースを見ると、「日経平均が過去最高値を更新!」とか「S&P 500がまた最高値!」といった言葉をよく耳にします。

まるで、高層ビルの屋上にいるみたいに「もうこれ以上、上に上がったら怖い!」と感じるのが、私たち人間の心理です。これは「高所恐怖症」に似ていますよね。

だから、私たちは直感的にこんな風に考えがちです。

  • 「今、こんなに株価が高いんだから、もうすぐ暴落が来るに違いない」
  • 「絶好調な期間が長いから、次に不調になったら、その期間も長くなるはず」

ですが、専門的な分析データを見ると、この直感は当てにならないことがわかっています。

米国株のデータが示す驚きの事実

アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルの記事では、1900年以降に発生した数十回の株価の低迷期(弱気相場)を分析した結果が紹介されています。

この分析では、低迷期が始まる直前の株価が「割高だったグループ」と「割安だったグループ」で、その後の低迷がどれくらい長く続いたかを比較しています。

その結果は…

弱気相場開始時の状況弱気相場の平均期間
割高だったグループ統計的な差は見られなかった
割安だったグループ統計的な差は見られなかった

つまり、弱気相場が始まる前の株価が、その後の低迷期間の長さに影響を与えることはないという、驚きの結論が出たんです。

「株価が低迷する期間の長さ」と「その前の株価の割高・割安」には関係がないんですね。私たちが長年のイメージで持っていた「高かったら、次は長く低迷する」という考えは、少なくとも米国株においては、当てはまらないんです。

1-2. 暴落のタイミングも「割高感」では予測不可能

次に、「じゃあ、暴落はいつ来るの?」という疑問です。

大手金融機関JPモルガンのレポートにも、現在の株価の割高感を測る指標(予想PERなど)と、その1年後のリターンを比較したデータがあります。

現在のPER(株価の割高感を示す指標)は、過去のデータと比べると高めの水準にあります。この「割高感が高い」ときに投資を始めた場合、1年後のリターンはどうなったのか。

  • リターンは、最低で-20%から、最高で+20%まで、幅広くばらついた

もし、「割高感が強い=すぐに暴落する」という関係が成り立つなら、リターンは-20%といったマイナス圏に集中するはずです。

でも実際はそうではなく、プラスになることもあれば、大きくマイナスになることもあります。つまり、「割高感が強いから、数ヶ月後に暴落が来る!」とは言えないということなんですね。

「いつ暴落が来るか」は、株価の割高感では読めない。これが、私たちが今からでも安心して投資を始められる「たった一つの理由」です。

1-3. 結局、暴落は「みんなの気持ち」で決まる

では、暴落や低迷期の長さは何で決まるんでしょうか?

専門家の意見によると、それは「投資家心理」、つまり市場に参加しているみんなの気持ち(群集心理)に大きく影響されるんだそうです。

たとえば、2020年のコロナショックの時。

  1. みんなの気持ち(パニック): 「世界が終わる!経済は壊滅だ!もう投資なんて儲からない!」→ 株価暴落
  2. 政府の対応(安心材料): 政府が大量の資金を投入し、経済を支える → みんなの気持ち回復:「政府が支えてくれるなら大丈夫かも」→ 株価V字回復

このように、実際に株価を大きく動かすのは、「現実の経済状況」よりも、「将来への期待や不安」といった心理的な要因なんです。

かの有名な物理学者アイザック・ニュートンも、バブル崩壊で大金を失った後に、「私は天体の動きは計算できるが、人々の狂気は計算できない」という言葉を残しています。

誰も「みんながいつパニックになるか」なんて予測できません。だから、私たちは「いつ暴落するか」を予測しようと悩むのは、やめてOKなんです。


2. だけど注意!「将来のリターンがしょっぱくなる」という予測できる未来

「暴落のタイミングは気にしなくていい」と聞くと、ホッとしますよね。

でも、残念ながら、今の株価の割高さが引き起こす、予測できる未来が一つだけあります。それは、「将来の投資リターンが、これまでより低くなる可能性が高い」ということです。

「えっ、結局、儲からないの?」と不安にならないでくださいね。これは「損する」ということではなく、「これまでみたいな派手な儲けは期待しにくいかも」という話です。

2-1. 長期で見ると「高い時に買うとリターンは低め」になるデータ

先ほど、JPモルガンのデータで「割高感があっても、1年後のリターンはバラバラ」という話をしました。

しかし、このデータを「1年後」ではなく、「5年後」のリターンで見てみると、はっきりとした傾向が見えてきます。

投資開始時の割高感(PER)その後の5年間(年利)のリターン
割高感が高い時期リターンは平均して低くなる傾向
割安感が強い時期リターンは平均して高くなる傾向

今の私たちが投資を始める時期は、過去のデータと比較して割高感が高めです。

過去、私たちが今と同じような「割高な時期」に投資を始めた場合、その後の5年間のリターン(年利)は、だいたいマイナス3%からプラス7%程度に収束しているんです。

これって、「米国株は年利7〜10%くらいが平均」と言われてきたことを考えると、ちょっと「しょっぱい」と感じますよね。

2-2. 平均回帰のパワーで「普通」に戻ろうとしている

なぜこんなことが起きるかというと、それは「平均回帰」という現象が働くからです。

  • これまで株価が絶好調で、平均以上の高いリターン(年利10%超えなど)を達成してきた。
  • この高いリターンが続いた分、今後は「本来の平均的なリターン(年利7〜10%)」に戻ろうとする力が働く。
  • その「平均」に戻るためには、一時的に「平均よりも低いリターン(年利1%〜3%など)」の期間を経験する必要がある。

これが、今の好況の後に予測される「残念な未来」です。

私たちに伝えたいのは、「最近のうかれたリターンが、これからもずっと続くと思って、無理な計画を立ててはいけないよ」ということ。

「投資を始めたら、あっという間に資産が倍に!」なんて非現実的な期待をすると、いざリターンが低くなったときに、「もうダメだ…」と挫折して、投資自体をやめてしまうことになりかねません。

地道に、現実的なリターンを期待して続けることこそが、最も大切なことなんです。


3. 【タイプ別】私たちがこれから取るべき具体的な行動ロードマップ

「暴落の心配はしなくていいけど、儲けすぎの期待は禁物」という、一見矛盾した結論が出ましたね。

では、この状況を踏まえて、私たちは具体的にどう行動すべきでしょうか?

あなたの投資スタイルに合わせて、取るべき行動は変わってきます。

3-1. 【インデックス投資家へ】変わらず継続こそ最強の戦略

インデックス投資(S&P 500や全世界株など、市場全体に広く投資する)をしている方は、「これまで通り、毎月決まった額を淡々と積み立て続ける」だけでOKです。

「え?将来リターンが低くなるかもしれないのに、積み立てを続けるの?」って思うかもしれません。

しかし、インデックス投資の基本的な考え方は、「良い銘柄も良い投資タイミングも、私たちにはわからない」という前提に立っています。

だからこそ、株価が高い時も安い時も、とにかく「時間」を味方につけて、長期で分散投資し続けるのが、この戦略の「勝ちパターン」です。

積み立てを辞めてはいけない理由

  • 相関性がないから: 株価の高さと暴落時期は関係ないので、高値だからといって積み立てを止める根拠はありません。
  • 「いつ」が底値かは誰にもわからない: 一度積み立てを止めてしまうと、底値がいつ来るかを予測しなくてはならなくなります。それはプロでも至難の業です。
  • 下手な行動はリターンを下げる: 多くの研究で、投資家が「相場を読もう」として売買を繰り返すと、結果的に淡々と続けている人よりも成績が悪くなることが分かっています。

もしあなたが「今後20〜30年間の世界経済の成長」を信じているなら、途中で立ち止まることなく、信じて積み立てを続けることが、一番理にかなった行動です。

【インデックス投資家のアクションプラン】

  1. 継続: 積立額や頻度は変えず、粛々と継続する。新NISAの枠もフル活用していきましょう。
  2. 確認: 投資の目標(いつまでにいくら貯めるか)と、リスク許容度(どれくらいマイナスになっても耐えられるか)を再確認する。
  3. ブレない: 相場のニュース(特に暴落予言)に惑わされず、「私は長期投資家だ」と心に言い聞かせる。

3-2. 【アクティブ投資家へ】今はじっと「キャッシュ温存」の時期

個別株投資や、市場平均を上回るリターンを目指すアクティブ運用をしている方は、少し戦略を変える必要があります。

アクティブ投資の基本的な考え方は、「良い銘柄や、良い投資タイミングはわかる」という前提に立っています。

この前提で考えると、先ほど説明した「割高な時期に投資すると、将来リターンがしょっぱくなる」というデータは、非常に重要になってきます。

今は「割高で、将来リターンが低くなりそうな時期」です。この時期に無理に資金を投入しても、期待するほどの大きなリターンは得られないかもしれません。

【ウォーレン・バフェットの教え】

世界最高の投資家ウォーレン・バフェットは、お金持ちになるためのルールを2つ挙げています。

  • 絶対に損をしないこと。
  • 一つ目のルールを忘れないこと。

将来的にマイナスになる可能性も想定されるような時期に、無理にバットを振る必要はありません。彼は「投資に見逃し三振はない」とも言っています。つまり、絶好のチャンス(株価が割安になった時)が来るまで、じっと待っていていいんです。

【アクティブ投資家のアクションプラン】

  • 温存: 新規の個別株への資金投入は控え、キャッシュ(現金)を厚めに温存する。
  • 準備: 投資したい銘柄のリストアップや、株価が暴落した際に「どこまで下がったら買うか」という具体的な指値(さしね)の計画を立てておく。
  • 待つ: 資金を準備し、ヒットやホームランを打てる「絶好機」が来るのをじっくりと待つ。

3-3. 【まだ投資を始めていない人へ】少額でいいから「今すぐ」始めよう

「日経平均が上がっている今、始めるのは損?」と不安に思っている、まだ投資を始めていないあなたに、私が一番伝えたいのは「少額でいいから、今すぐ始めて!」ということです。

なぜなら、時間を味方につけることこそが、投資の最大の武器だからです。

新NISAのメリットは、非課税で長期積み立てができること。株価が高いか低いかを気にしているうちに、非課税期間という「時間」を無駄にしてしまう方が、よっぽどもったいないことなんです。

15年以上続ければ「負けなし」という強力なデータ

米国株の過去のデータ分析を見ると、投資期間が15年以上になると、いつ投資を始めても、最終的にマイナスになった時期はほとんどないという統計的事実があります。

投資期間1950年〜2017年のリターン(S&P 500)
15年最悪の15年間でも年利+4.2%、最高で+18.9%
20年ほとんどの期間でプラスリターンを達成

歴史を振り返ると、世界大恐慌、第二次世界大戦、ITバブル崩壊、リーマンショック…と、数々の危機がありました。それでも長期的に見れば、経済は成長し、株価は右肩上がりを続けてきました。

【まだ始めていない人のためのロードマップ】

  • 今すぐスタート: タイミングを読まず、優良なインデックスファンド(全世界株、S&P 500など)に、少額(例えば月100円)から積み立てを始める。まずは慣れることが大事。
  • 守りを固める: 暴落がきても絶対に困らないように、生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)を銀行に確保する。投資と並行して、この現金を貯め続ける。
  • 非課税制度の活用: 新NISA(つみたて投資枠など)のような、運用益に税金がかからないお得な制度を必ず活用する。早く始めれば、それだけ非課税の恩恵を長く受けられます。

「今日が、人生で一番若い日」です。福利の力を最大限に活かすためにも、この一歩を今日踏み出しましょう。


4. 投資の「しょっぱい時期」を乗り切るためのマインドセット

最後に、「じゃあ、本当にリターンが低くなる、しょっぱい時期が来たらどうすればいいの?」という疑問に答えますね。

この時期を乗り越えるマインドセットは、「資産運用を頑張るより、稼ぐ力を磨く」ことです。

4-1. 魚のいない池で釣りをしない

リターンが低い時期のことを「魚のいない池で釣りをしているようなもの。

魚がいない池で、どんなに良い餌を使っても、何時間粘っても、魚は釣れませんよね。釣れないことにイライラして、池に唾を吐くなんて、時間とエネルギーの無駄です。

投資のリターンが期待できない時期は、無理に投資で儲けようとするのをやめて、目を逸らすのが賢明です。

4-2. 稼ぐ力を磨くことが、次なる爆発のエネルギーになる

代わりに、私たちが注力すべきは「自分自身の価値を高めること」です。

  • 本業: 専門性を磨いて、スキルアップし、転職や昇進で年収をアップさせる。
  • 副業: 新しいスキルを学び、副業を始めて収入の柱を増やす
  • 貯める力: 無駄な支出を見直し、貯蓄率を上げる

この「稼ぐ力」や「貯める力」を磨いて、資金をどんどん増やしておくことが、次の暴落や株価が割安になった絶好の投資チャンスで、一気に資産を爆発させるための「エネルギー源」になります。

投資で儲けるのが難しい時期に、他の場所(仕事や貯蓄)で頑張る。これこそが、賢い投資家が実践する、「待つ間の過ごし方」なんです。


5. まとめ:焦らず、ブレずに、地道に続けることが勝利への道

今回の学びをもう一度まとめて、皆さんの背中を押したいと思います。

質問学んだ結論私たちのアクション
Q1. 今から投資は遅い?遅くない。割高感と暴落のタイミングは相関性がない。タイミングを読もうとするのはやめて、すぐに少額から新NISAをスタートする。
Q2. 暴落はいつ来る?予測不可能。暴落は群集心理で起きる。いつ来ても困らないように、生活防衛資金を確保し、守りを固める。
Q3. 今後のリターンは?しょっぱくなる可能性が高い(平均回帰の力)。非現実的なリターンを期待せず、地道な計画を立ててブレずに継続。
Q4. 弱気相場の過ごし方?投資で稼ぐより、自分の腕で稼ぐ。本業・副業でのスキルアップに注力し、次のチャンスのための現金を温存する。

長期(15年〜20年)のスパンで考えれば、いつ始めても負けにくいのがインデックス投資です。

焦らず、相場に一喜一憂せず、ただひたすらに「時間を味方につけて、淡々と積み立てる」こと。これが、私たち女性が目指すべき、最も再現性の高い「勝ちパターン」です。

あなたが一歩踏み出すための、少しでも参考になれば嬉しいです。一緒に豊かな未来を目指して頑張りましょうね!

【最後に大切なことをお伝えします】

この記事は、私自身の学びや過去のデータに基づいて、現在の投資に対する考え方をお伝えしたものです。投資は未来を予測するものではなく、常に価格変動のリスクが伴います。

どんなに統計的に可能性が高くても、資産が減ってしまう可能性はゼロではありません。

最終的な投資の判断、商品の選択、金額の決定については、必ずご自身の判断と責任において行ってくださいね。

投資は、あくまでも自己責任で。

この情報が、あなたの賢明な投資判断の一助となれば幸いです。

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