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モバイルバッテリーが「燃える」ってホント?安全な選び方、知らないと後悔するかも

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家電量販店でモバイルバッテリーを見る女性

📌 この記事が30秒でわかる!3行まとめ

  • リチウムイオン電池の火災は2025年に1297件と急増、モバイルバッテリーの発火リスクが注目されている
  • 半固体系・ナトリウムイオン電池など燃えにくい新素材バッテリーが登場、5割高くても指名買いされている
  • 2026年4月24日から飛行機内でのモバイルバッテリー使用が禁止に。買い替えのタイミングかも

毎日カバンに入れているモバイルバッテリー、実は「燃えるリスク」があるって知っていましたか?

最近、モバイルバッテリーの発火事故がじわじわと増えていて、安全性の高い新素材を使った製品が注目を集めています。 価格が5割以上高くても「それでも買いたい!」という人が増えているというのだから、なかなか気になる話ですよね。

モバイルバッテリーが「燃える」ってホント?安全な選び方、知らないと後悔するかも インフォグラフ

目次

モバイルバッテリーの火災、こんなに増えてたの?

消防庁が発表した衝撃データ

2025年のリチウムイオン電池による火災件数は、なんと1297件。 2024年に比べて32%増えているというデータが消防庁から発表されています。

1年で約3割増…これ、けっこうな増加ペースですよね。 しかも、製品別で見るとモバイルバッテリーが特に多いとされているというから、他人事ではありません。

出火の「意外な原因」とは

発火の原因として上位に挙げられているのが、「外部衝撃」と「高温下での使用」。

夏場の車内にうっかり置きっぱなしにしてしまったり、カバンの中でぶつけてしまったり。 日常のちょっとした行動が、思わぬリスクにつながっていたんです。

「いつも使っているだけなのに?」と思うかもしれないけれど、リチウムイオン電池はもともと熱や衝撃にあまり強くない素材でできています。

普通に使っていても危ない?

実は、外から衝撃を受けなくても、通常の使用を繰り返す中で電池の内部素材が少しずつ劣化していくことがあります。

そしてある日、電池の内部がショート(内部短絡)を起こして発火する——というのが、よくあるパターン。 「何もしていないのに突然…」というケースの多くは、こうした見えない劣化が積み重なった結果なんです。

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リチウムイオン電池って、なぜ燃えやすいの?

熱と衝撃に弱いという弱点

一般的なモバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、高いエネルギー密度を持つ反面、熱と衝撃への耐性が低いという弱点があります。

スマホやPCにも広く使われているメジャーな電池ですが、「扱いやすさ」という点では正直、繊細な素材といえます。 使用環境の目安は0〜40度とされており、それを超えると劣化が一気に進みやすくなります。

夏の車内・カバンの中…日常に潜むリスク

夏場、直射日光が当たる車内の温度は60〜80度に達することも珍しくありません。

「ちょっとコンビニに行ってくる間だけ」と車内に置いたまま外出——これだけで、バッテリーには大きなダメージが蓄積されることがあります。

また、重いものと一緒にカバンに詰め込んだり、うっかり落としてしまったりといった「衝撃」も見逃せません。 表面上はなんともなさそうに見えても、内部では確実にダメージが進んでいることがあるんです。

気づかないうちに進む「内部劣化」

電池の劣化は目に見えないのが厄介なところ。

「まだ普通に使えているし大丈夫でしょ」と思っていても、内部では少しずつ材料の劣化が進んでいることがあります。 特に購入から2〜3年経ったバッテリーは、外側は問題なさそうに見えても要注意かもしれません。

バッテリーが膨張してきたり、以前より充電の持ちが悪くなってきたりしたら、そろそろ替えどきのサインです。


注目の「燃えにくいバッテリー」、何が違うの?

半固体系バッテリーとは何か

最近注目されているのが「半固体系バッテリー」と呼ばれる新素材の電池です。

従来のリチウムイオン電池は電解液という液体を使っていますが、半固体系はその液体を固体に近い素材に置き換えることで、熱や衝撃への耐性を大幅に高めています。 液体が少ないぶん、引火のリスクが下がるというわけですね。

「全固体電池」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、半固体系はその中間的な存在。 コストを抑えながら安全性を高められる素材として、モバイルバッテリー業界で注目が集まっています。

ナトリウムイオン電池の特長

もうひとつ注目されているのが「ナトリウムイオン電池」。

リチウムイオン電池の使用環境の目安が0〜40度なのに対し、ナトリウムイオン電池はマイナス50度でも劣化しにくいとされています。 スキーやキャンプなど、冬の屋外アクティビティでも安心して使えるのが大きな魅力です。

北海道や東北など、寒冷地に住んでいる方や、冬のアウトドアが好きな方にはとくに響く特長ではないでしょうか。

国内メーカーが先行している理由

実は、こうした新素材バッテリーへの切り替えを積極的に進めているのは、主に日本の国内メーカーです。

大手の中国系ブランドは「小型・大容量」を重視するスタンスを取っており、現時点では新素材を採用した製品を販売していないところが多い。 安全性を訴求できる国内メーカーにとっては、ここが差別化できるポイントになっています。



安全性重視の新製品、使ってみてどうなの?

CIOの「SMARTCOBY Pro SLIM SS」

モバイル周辺機器ブランドのCIO(大阪府守口市)は、2026年9月までに全製品を半固体系バッテリーへ切り替える方針を打ち出しています。

2025年3月に発売した半固体系の新製品「SMARTCOBY Pro SLIM SS」は6280円。 中国系大手アンカーの同等製品と比べると5割ほど高い価格設定ですが、ビックカメラ新宿東口店では販売が好調だといいます。

「燃えにくいバッテリーを求めるお客様は確実に増えてきた」と現場の販売員も話しているほどで、安全性への意識が購買行動に直結し始めているようです。

エレコムのナトリウムイオン電池バッテリー

IT周辺機器大手のエレコムが2025年に発売した「ナトリウムイオン電池」搭載のモバイルバッテリーも、売れ筋商品のひとつになっています。

前述のとおり、マイナス50度でも劣化しにくいという特長を持ち、寒冷地や冬のアウトドアでも安心して使えることをアピールしています。 エレコムという知名度の高いブランドが安全性重視の製品を出してきたのは、市場全体へのメッセージになっているように感じます。

価格は高め…でも「指名買い」される理由

「安さで選ぶ」から「安全性で選ぶ」へ。

モバイルバッテリーの購買基準が、少しずつ変わってきているようです。 毎日カバンに入れて持ち歩くもの、カフェや電車の中で充電するもの——そう考えると、多少高くても「燃えにくい」ものを選びたくなる気持ち、わかります。

旅行の荷物を準備するとき、モバイルバッテリーが持ち物リストの必需品になっているという方も多いはず。 安全性の高いものに替えるだけで、旅先での小さな不安がひとつ減るかもしれません。

こちらの記事では旅行の持ち物を丸ごとまとめています。次の旅行前にバッテリーの見直しと一緒にチェックしてみてください。
2泊3日女子旅の持ち物完全版!忘れ物ゼロで最高に楽しむ準備ガイド


アンカーはなぜ新素材を採用しないの?

小型・大容量路線を貫くアンカーの判断

モバイルバッテリーといえば、アンカー(Anker)を思い浮かべる人も多いと思います。 価格・性能・デザインのバランスが良く、長年にわたって人気を集めているブランドです。

そのアンカーは現時点で、燃えにくい新素材を採用したモバイルバッテリーを販売していません。 理由は明快で、「モバイルバッテリーは小型・大容量が重視される」という考え方があるからです。

新素材の課題「エネルギー密度が低い」問題

半固体系やナトリウムイオン電池には、安全性が高い反面、エネルギー密度が低いという課題があります。

エネルギー密度が低いということは、同じ容量を確保しようとすると電池が大きくなってしまうということ。 つまり、小型・薄型で大容量というモバイルバッテリーの理想を実現しにくいわけです。

「安全性は大事だけど、ぶ厚くて重いバッテリーはちょっと…」という声も当然あるわけで、ここはユーザーの優先順位次第といえます。

2つの安全戦略、どちらを選ぶ?

アンカーは新素材への切り替えは行わない代わりに、従来型のリチウムイオン電池で安全性を高めた新製品を準備しているといいます。

新素材で根本的な安全性を高める方向と、従来素材のまま品質管理・設計で安全性を追求する方向——どちらが正解というわけではなく、ユーザーが何を重視するかによって選択肢が変わってきます。

「少し大きくなっても安全性が高いものがいい」なら新素材系、「コンパクトさ・コスパを優先したい」なら従来型の安全強化版、という判断軸で選んでみるといいかもしれません。


国のルールも変わる!旅行前に要チェック

4月24日から飛行機内での使用が禁止に

発火事故の増加を受けて、日本政府もモバイルバッテリーの規制に動いています。

国土交通省は2026年4月24日から、モバイルバッテリーの旅客機内での使用を禁止する安全基準を適用します。 これまでは機内への持ち込みは認められつつも使用のルールが曖昧でしたが、より明確な規制が設けられることになります。

飛行機を使う旅行を計画している方は、事前にルールを確認しておくと安心ですね。

旅行やアウトドアでの選び方ポイント

飛行機に乗る予定がある場合、モバイルバッテリーの容量制限(一般的に100Wh以下)にも注意が必要です。

容量の記載がある製品を選ぶ、購入時に航空機への持ち込みが可能かをチェックする、といった基本的な確認が大切になります。 夏のフェスや登山など、高温・振動が多い環境で使う機会が多い人は、新素材系のバッテリーへの切り替えを検討してみる価値があると思います。

旅行や外出をさらに快適にするアイテムについては、こちらの記事でもまとめています。パッキングの参考に、ぜひあわせてご覧ください。
【MURA】トラベル圧縮ポーチで、もうパッキングに悩まない!旅行の荷物が劇的にスッキリする魔法のアイテムを徹底レビュー


よくある質問(Q&A)

Q. モバイルバッテリーはどのくらいの頻度で買い替えるべきですか?
A. 一般的には2〜3年が目安とされています。充電の持ちが悪くなってきたり、本体が膨らんできたりしたら、それ以前でも買い替えを検討しましょう。外見上は問題なくても、内部の劣化が進んでいる場合があります。

Q. 半固体系バッテリーは従来品と使い方が違いますか?
A. 基本的な使い方は同じです。充電・放電の操作に変わりはなく、使い慣れた感覚でそのまま使えます。安全性が高まっているぶん、扱いやすくなっているといえます。

Q. ナトリウムイオン電池は寒い場所でも普通に使えますか?
A. はい。リチウムイオン電池が0度以下で急激に性能が低下しやすいのに対し、ナトリウムイオン電池はマイナス50度でも劣化しにくいとされています。スキーやスノーボードなど冬のアウトドアシーンでの使用に向いています。

Q. 飛行機にモバイルバッテリーは持ち込めますか?
A. 預け入れ荷物には入れられず、機内持ち込みのみ対応しています。また2026年4月24日からは機内での使用も禁止になりました。容量100Wh以下のものが持ち込みの目安ですが、航空会社によってルールが異なるため事前に確認してください。

Q. 安価な中国ブランドのモバイルバッテリーは危険ですか?
A. 必ずしも危険というわけではありませんが、安全基準が異なる製品が混在しているのも事実です。PSEマーク(日本の安全基準適合マーク)がついているかどうかを確認するのが基本的な判断軸になります。


まとめ

モバイルバッテリーの発火リスクは、決して他人事ではありませんでした。

消防庁のデータが示すとおり、リチウムイオン電池による火災は年々増加しており、そのなかでもモバイルバッテリーが占める割合は無視できません。 夏の車内への放置、カバンの中での衝撃、そして日常的な使用による内部劣化——どれも「よくあること」ばかりです。

一方で、半固体系バッテリーやナトリウムイオン電池といった新素材を使った製品が登場し、「燃えにくさ」を求めて指名買いする消費者も増えてきました。

価格は少し上がりますが、毎日持ち歩くものだからこそ、安全性に投資する価値はあるかもしれません。 4月24日からは飛行機内での使用ルールも変わります。この機会に、手持ちのバッテリーを見直してみてはいかがでしょうか。


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📌 この記事が30秒でわかる!3行まとめ

  • リチウムイオン電池の火災は2025年に1297件と急増、モバイルバッテリーの発火リスクが注目されている
  • 半固体系・ナトリウムイオン電池など燃えにくい新素材バッテリーが登場、5割高くても指名買いされている
  • 2026年4月24日から飛行機内でのモバイルバッテリー使用が禁止に。買い替えのタイミングかも
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