📌 この記事が30秒でわかる!3行まとめ
- 「麦茶は体を冷やす」は俗説で、大学研究では焙煎麦茶の成分が冷房環境でも血流低下を緩和することが実証されている
- 胃粘膜保護の可能性・糖尿病合併症予防への期待・尿路結石リスクの低さなど科学的エビデンスが豊富
- 「深煎り」を選ぶほど有効成分が豊富で、就寝前の水分補給にも最適な飲み物

暑い夏なのに、なぜかオフィスでは毎日ガタガタ震えている——。
そんな経験、一度はありませんか?
外は35度超えなのに、冷房がきいた室内ではカーディガンが手放せない。そして手元にあるのは、キンキンに冷えたペットボトルの麦茶。「体を冷やしてどうするんだろう」と思いながら、なんとなく飲み続けている人、意外と多いと思います。
実はそれ、案外間違いじゃないかもしれないんです。
東京大学のリポジトリに収録された研究によると、焙煎された麦茶に含まれる成分には、冷房環境下で「末梢の血流低下を緩和する」、つまり体の冷えを防ぐ効果が実証されているんです。
「麦茶は体を冷やす」という俗説とは真逆の話。知っている人はまだほとんどいない、麦茶の本当のすごさをまとめてみました。
「麦茶は体を冷やす」って本当のこと?

東洋医学のイメージと科学的事実のズレ
「麦茶は陰性食品だから体を冷やす」というのは、東洋医学の陰陽論に基づいた考え方です。
夏が旬の大麦や野菜は「体を冷やす性質がある」とされることが多く、このイメージが日本ではかなり広く定着しています。「夏に飲む麦茶=涼をとるもの」という感覚、なんとなくわかる気がしますよね。
でも、西洋医学や栄養科学の観点から見ると、話はちょっと変わってきます。
体が「温まるかどうか」は、飲み物の温度や成分が血流や体温調節にどう働くかで決まります。東洋医学的な「陰陽の性質」と、科学的なメカニズムは、必ずしも同じことを指しているわけではないんです。
焙煎度が上がるほど「温め成分」が増える理由
麦茶のカギを握るのが「焙煎度」です。
麦茶は大麦を高温で焙煎して作られていますが、この焙煎の工程で特有の成分が生まれることがわかっています。
東京大学の足海洋史氏による研究では、ラットを使った実験で「焙煎度が高いほど皮膚血流量の低下緩和効果が強くなる」ことが確認されました。つまり、しっかり煎った麦茶ほど、体を冷えにくくする成分が多く含まれているということ。
スーパーで見かける「深煎り」や「濃い麦茶」と書かれた商品は、実は機能性の観点からも理にかなった選択なんです。
cyclo(D-Phe-L-Pro)って何?血流を守る仕組み
少し難しい名前が出てきますが、要点だけ説明します。
焙煎麦茶の有効成分として特定されているのが、2-Ethylpyrazine(ピラジン系の香り成分)と、cyclo(D-Phe-L-Pro)(ジケトピペラジンという呈味成分)の2つ。
とくに「cyclo(D-Phe-L-Pro)」は、大麦の焙煎度が高くなるほど含有量が増えることが確認されています。
この成分は、血管の内側にある細胞から「NO(一酸化窒素)」を産生させる経路を介して、末梢の血管を広げる働きをする可能性が示されています。末梢の血管が広がれば、手足の先まで血液が届きやすくなる——つまり「冷え」が緩和されるわけです。
体を温める仕組みが、焙煎麦茶の中にしっかり備わっていたんですね。
大学研究で判明!麦茶に隠れた3つの健康効能

効能① 胃粘膜を守る力があるかもしれない
1998年、全国麦茶工業協同組合の依頼を受けて、静岡大学農学部と京都薬科大学が共同研究を実施しました。
麦茶のメタノール抽出物を使った生物活性のスクリーニング試験では、麦茶に「胃粘膜保護作用」がある可能性が示されました。
夏は冷たいものをつい飲みすぎて、胃が疲れやすい季節です。朝ごはんも食べられないような「夏バテ状態」のとき、体がしんどいのは実は胃腸が弱っているからということも多い。
毎日の水分補給として麦茶を選ぶことが、胃へのやさしさにもつながる可能性があるのは、地味ながらとても心強いことだと思います。
効能② 冷房環境での皮膚温低下を和らげる(実験で確認済み)
さきほどの東京大学の研究では、ラットだけでなくヒトを対象にした臨床研究も行われています。
冷え性の自覚症状がある女性を対象に、手足を冷水に浸す「冷水負荷」を与えた実験で、麦茶を摂取したグループは皮膚血流量と皮膚温の低下が緩和されることが確認されました。
さらに注目したいのが、「冷房環境下にいる健常な成人男女」に対しても同様の効果が確認されたという点。
冷房オフィスでの日常的な体の冷えに対して、麦茶がアプローチできるという話は、夏をオフィスで過ごすビジネスパーソンや在宅ワーカーにとってかなり実用的です。皮膚温の低下は頭痛や肩こりを引き起こす原因にもなるので、日常のQOLを守る観点でも見逃せないポイントです。
夏の冷え対策として「温かいコーヒーを飲む」という人も多いですが、コーヒーにはカフェインやシュウ酸という別の問題があります。そのあたりは次のセクションで詳しく触れます。
効能③ 糖尿病の合併症予防の可能性も(アルドース還元酵素の話)
同じ共同研究の中で、麦茶の成分に「アルドース還元酵素阻害活性」が確認されています。
アルドース還元酵素というのは、体内で余分なブドウ糖を「ソルビトール」という物質に変換する酵素です。このソルビトールが細胞にたまると、糖尿病の合併症(神経障害・網膜症・腎症など)を引き起こす一因になると考えられています。
麦茶にはその酵素の働きを抑える活性が認められた、ということ。「麦茶を飲めば血糖値が下がる」という話ではありませんが、合併症のリスクを和らげる可能性として研究者たちが注目した事実は、十分に価値のあるエビデンスだと言えます。
血糖値や生活習慣が気になる方の日常的な水分補給として、麦茶を選ぶ根拠のひとつになりますね。
緑茶・コーヒーと比べると麦茶の優位性がわかる

シュウ酸の量でいうと…尿路結石リスクの差
お茶には「シュウ酸」という成分が含まれているものがあります。
シュウ酸は植物が自然に作り出す有機酸の一種で、体内に吸収されて血液中のカルシウムと結びつくと、腎臓で「シュウ酸カルシウム結石」を形成する原因になります。夏は大量の汗をかいて尿が濃縮されるため、結石リスクが特に高まる季節でもあります。
お茶の種類とシュウ酸の含有量の目安を比べると、こんな感じです。
| 飲料 | シュウ酸含有量 | 結石リスク |
|---|---|---|
| 麦茶 | 非常に少ない | 低い |
| ほうじ茶・番茶 | 比較的少ない | 低め |
| 緑茶(煎茶) | 多い | やや高い |
| 玉露・抹茶 | 非常に多い | 高い |
| コーヒー・紅茶 | 多い | やや高い |
「緑茶は健康にいい」と毎日ゴクゴク飲んでいる人、特に玉露や抹茶好きの方は、ちょっと注意が必要かもしれません。
麦茶は大麦を焙煎して作るため、シュウ酸がほとんど含まれないのが大きなアドバンテージ。夏に水代わりに大量消費する飲み物として、結石リスクを気にしなくて良いのはかなり安心できるポイントです。
→ 体への影響という観点では、季節によっていろんなリスクが変わります。こちらの記事もあわせてどうぞ。 → 黄砂2026はいつまで?洗濯・車・喉の痛み対策をわかりやすく解説
カフェインの利尿作用と「水分補給」の矛盾
緑茶やコーヒーで水分補給をしようとすると、カフェインの利尿作用によって、摂取した以上の水分が体外に排出されてしまう可能性があります。
「お茶を飲んでいるから大丈夫」と思っていても、カフェインを多く含む飲み物では水分補給の効率が落ちることがあるんです。
夏の脱水症状予防という観点で見ると、カフェインゼロの麦茶は純粋に体に水分を届けられる飲み物。就寝前や子どもへの水分補給でも、余計な心配をせずに使えるのは大きな強みです。
「お茶ならなんでもOK」がちょっと危険な理由
「お茶だから安心」という認識は、飲む量と種類によっては注意が必要です。
たとえば、玉露は緑茶の中でもカフェインとシュウ酸の含有量がとくに多い。毎日大量に飲み続けると、尿路結石のリスクを高める可能性があります。抹茶ラテや緑茶を何杯も飲む習慣がある方は、ちょっと頭に入れておくといいかもしれません。
麦茶はその点、カフェインなし・シュウ酸も少なく・カロリーゼロと、日常の水分補給に求めたい条件をほぼ全部クリアしている飲み物。あらためて見直すと、すごくよくできた飲み物だなと思います。
スナック菓子の話が出ましたが、飲み物えらびと同じで、食べ物も素材の成分を知ると意外な発見があるものですよね。 → きのこたけのこ 合体はどこで買える?コンビニ限定の新商品
結局、夏はどう飲むのが正解?

激しい運動時だけは麦茶だけでは不十分
麦茶の良いところをたくさん伝えてきましたが、ひとつだけ正直にお伝えしたいことがあります。
激しい運動や屋外での長時間作業など、大量に発汗した状況では、麦茶だけの水分補給には限界があります。
汗の中にはナトリウム(塩分)が含まれていますが、麦茶にはナトリウムがほとんど含まれていません。大量の発汗後に麦茶だけで補給すると、血中のナトリウム濃度が薄まって「自発的脱水」や筋肉の痙攣が起こる危険があります。
このシーンでは、塩タブレットや梅干しと組み合わせるか、スポーツドリンク・経口補水液を使うのが正解。麦茶は「日常の水分補給」として優秀ですが、激しいスポーツ中の唯一の水分源にはなれないということを、覚えておいてください。
水出し vs 煮出し、衛生的に安全なのはどっち?
夏場の麦茶の悩みといえば、「腐りやすい」問題。
どちらが安全かというと、菌の繁殖という観点では「水出し」のほうが比較的安全です。煮出しの場合、熱湯で抽出したあとに常温でゆっくり冷ます過程(30〜40度)で雑菌が急繁殖するリスクがあります。
ただし、香気成分(あの香ばしい香りや血流に関わるピラジン化合物)をしっかり引き出したいなら煮出しのほうが優れています。
それぞれの使い分けポイントはこちら。
水出しを選ぶなら
- 必ず清潔な容器を使う
- 2〜3日で飲み切る
- 冷蔵庫で保管する
煮出しを選ぶなら
- 抽出後は氷水で急冷する(常温でゆっくり冷ますのはNG)
- 清潔な容器に移して冷蔵保存
どちらを選んでも、常温での長時間放置だけは避けるようにしましょう。
就寝前の「宝水」に麦茶が最適な理由
「宝水」という言葉を聞いたことがありますか?
睡眠中は気づかないうちに汗をかいて、血液が凝縮されます。これが脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることから、就寝前にコップ1杯の水を飲む習慣を「宝水」と呼ぶことがあります。
この就寝前の水分補給に、麦茶はとても向いています。
カフェインがないので睡眠の質を下げない。シュウ酸が少ないから腎臓への負担を気にしなくて良い。利尿作用がないから夜中にトイレに起きるリスクも低い。
「就寝前の1杯」という習慣を麦茶で始めてみると、心もカラダもととのう感覚が得られるかもしれません。✨
焙煎度と成分の話——どの麦茶を選ぶか

スーパーで選ぶなら「深煎り」を目印に
血流維持に関わる成分(cyclo(D-Phe-L-Pro)など)は、焙煎度が高いほど麦茶に多く含まれることが研究で示されています。
スーパーやコンビニで麦茶パックや市販の麦茶を選ぶとき、「深煎り」「濃い焙煎」「香ばしい」といった表示を目印にすると、機能性を重視した選び方ができます。
また、乳幼児に飲ませる場合や農薬が気になる方は、国産・有機栽培の麦茶パックを選ぶのがおすすめ。少し値段は上がりますが、毎日飲むものだからこそ、素材にこだわる価値はあると思います。
感染症対策や体調管理で気になることが多い季節ですが、日常の飲み物から整えていくのも大切なことですよね。 → ニパウイルスは空気感染する?致死率・症状・日本のリスクと今できる備え
温かい麦茶 vs 冷たい麦茶、効果の差はある?
冷え対策として麦茶を飲むなら、「温かい麦茶」のほうが体への効果は感じやすいと言われています。
ただ、前述した研究では「冷房環境下の健常な成人」に対しても麦茶の皮膚温低下緩和効果が確認されています。つまり、冷たい麦茶であっても、成分が体内で働くことで血流低下を防ぐ効果は期待できるということ。
夏場は冷たくても大丈夫。でも「最近なんか体が冷えているな」と感じるときや、オフィスで凍えているときは、あえて常温か温かい麦茶にしてみると体が喜ぶかもしれませんよ。
よくある質問 Q&A

Q. 麦茶は毎日何杯飲んでもいいですか?
A. 特別な制限はなく、水代わりとして飲んでいただけます。ただし激しい運動時は塩分も失われるため、麦茶のみでの補給は避け、塩分を補うものと組み合わせてください。
Q. 麦茶アレルギーってありますか?
A. 麦茶の原料は大麦で、小麦とは異なるタンパク質構造を持ちます。小麦アレルギーの方が必ずしもアウトではありませんが、大麦アレルギーの方は注意が必要です。重度のアレルギー体質の方は医師に確認してから飲んでください。
Q. 子どもや赤ちゃんに麦茶を飲ませてもいいですか?
A. カフェインを含まないため、離乳食開始以降(生後5〜6か月頃から)の水分補給として使いやすい飲み物です。薄めて少量から始めると安心です。
Q. 麦茶を飲んでいれば熱中症にならないですか?
A. 麦茶だけでは塩分(ナトリウム)が補えないため、熱中症の完全な予防には不十分です。屋外での活動時や大量発汗時は塩分の補給も必ず行ってください。
Q. 市販の麦茶とパックで作る麦茶、どちらがいいですか?
A. 成分的な差はそれほど大きくありませんが、パックから煮出した麦茶のほうが香気成分をしっかり引き出せる傾向があります。焙煎度の高い商品を選ぶと機能性成分も豊富です。
まとめ
「麦茶は体を冷やす」というイメージは、東洋医学的な陰陽論からきている話で、科学的な研究が示す事実とは少し違っていました。
焙煎された麦茶には血流の低下を緩和する成分が含まれていて、冷房環境でも実際に体を守る効果が実証されている。胃粘膜を保護する可能性もあり、シュウ酸が少ないから尿路結石リスクも低い。カフェインなし、カロリーゼロで就寝前にも飲める——。
あらためて整理すると、日本の夏に麦茶が選ばれてきた理由には、ちゃんとした科学的な裏付けがあったんですよね。
毎日なんとなく飲んでいた麦茶が、少し違って見えてきませんか?
今年の夏は、「深煎り」を選んで、冷えが気になる日はあえて常温で飲んでみてください。💕
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