📌 この記事が30秒でわかる!3行まとめ
- 説明が伝わらないのは話し方ではなく「ベクトルの向き」の問題。「自分がうまく話すこと」から「相手に伝わること」へ切り替えが鍵。
- 脳が一度に扱える情報は約4つまで。「全部伝えよう」より「何を話さないか」を決めることが説明力の核心。
- AI時代でも代替できない「感情と熱量」こそ人間の説明力の真価。相手の頭の中を想像する習慣が、今日から使える一番の近道。
ねえ、こんな経験ない?
「今日の会議、ちゃんと説明したのに……なんで伝わらなかったんだろう」
一生懸命話してる。言葉も選んでる。それなのに、なんか相手の表情が曇ってたり、「つまりどういうこと?」って聞き返されたり。
じつはわたしも、何度もそういう経験をしてきた。
で、最近ね、犬塚壮志さんの『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』って本を読んで、「あ、そういうことか!」ってすごく腑に落ちたの。
説明が伝わらないのは、話し方が悪いからじゃなかった。もっと根っこにある「考え方」の問題だったんだよね。
今日は、そこをわたしなりに解きほぐしてみるね。

伝わらないのは、話し方のせいじゃなかった

ずっと「自分がどう見えるか」を気にしてた
説明が苦手だなって感じてた頃のわたし、何をしてたか覚えてるかな。
「うまく話せるかな」「かっこよくプレゼンできるかな」って、ずっと自分のことを考えてたんだよね。
この本の著者さんも、講師になりたての頃、スティーブ・ジョブズの話し方を真似たり、身振り手振りを練習したりしたそうで。でも全然うまくいかなかったって。
そのとき気づいたのが「ベクトルが自分に向いてた」ってこと。
説明のベクトルが逆だったって気づいたとき
考えてみれば当たり前なんだけど、説明って「自分が話すもの」じゃなくて「相手に伝わるもの」だよね。
ベクトルが「自分がどう見えるか」に向いてる限り、どれだけ練習しても伝わらない。
なぜなら、聞いてる人は自分の話をちゃんと受け取ろうとしてるのに、こちらは「うまく話すこと」に気を取られてるから。完全にすれ違いが起きてるんだよね。
「相手が何を求めているか」に切り替えたら変わった
この発想を180度変えた瞬間から、説明って変わり始める。
「この人は今、何を知りたいんだろう?」
「どんな状態で聞いてるんだろう?」
「どんな言葉なら受け取りやすいかな?」
相手の頭の中を想像する。それだけで、言葉の選び方も、伝える順番も、全部変わってくるんだよね。
脳のキャパには限界があるって、知ってた?

人間の脳が一度に受け取れる情報は「4つまで」
これ、知ったとき結構びっくりしたんだけど。
人間の脳って、一度にたくさんの情報を処理するのが苦手なんだって。認知科学の研究によると、頭の中で同時に扱える情報のかたまりは「4つ前後」が限界なんだそう。
これが「ワーキングメモリ」って呼ばれる機能で、いわば脳の作業デスク。このデスクがごちゃごちゃしてると、情報がうまく処理できなくなる。
「なんかあの説明、頭に入ってこなかった」って感覚、実はこれが理由だったりするんだよね。
「全部伝えよう」が逆効果になる理由
知ってること全部伝えたい、という気持ち、すごくわかる。
でも相手の脳のキャパを無視して情報を詰め込むと、かえって何も伝わらないという結果になってしまう。
脳のデスクがパンクしちゃうイメージ。デスクがいっぱいだと、新しい情報が乗せられないよね。
だから説明力が高い人ほど、情報を削ることが上手なんだよ。
「何を話さないか」を決めることの大切さ
これがね、意外と難しいんだよね。
「捨てる情報を決める」って、どれが本質でどれがノイズかを見極める作業だから。
でも実際に試してみると、「あ、これ言わなくてもいいんだ」って気づく瞬間がたくさんある。
説明の準備って、「何を話すか」より「何を話さないか」を決めることなのかもしれないな、って思った。
「知ってるからこそ」罠にはまってた

専門家ほど話が難しくなるのはなぜ?
仕事で詳しい人の説明を聞いて、「全然わからなかった……」ってなること、ない?
これ、その人が意地悪なんじゃなくて、「知識の呪い」って呼ばれる心理的なバイアスが関係してるんだって。
知識を持ってしまうと、「この言葉は誰でも知ってるはず」「この前提は共有されてるはず」って無意識に思い込んでしまう。知る前の自分に戻れなくなるイメージ。
わたしも自分の得意なことを話すとき、知らず知らず同じことをやってた気がする。
「知識の呪い」から抜け出す方法
じゃあどうするかというと、「相手は何を知らないか」を意識的に考える練習をすること。
「もし自分がこのことを全く知らない状態だったら、何がわからないだろう?」って問いかけてみる。
これを繰り返すことで、知識の呪いから少しずつ解放されていくんだって。
知人を想像して説明を考えるのも効果的で、「○○ちゃんならわかるかな?」って視点で作ると、余計な専門用語が自然と消えていくんだよね。
仕事での伝え方って、付加価値にも直結してると感じることがある。こちらの記事も参考になるよ。
→ 毎日頑張っても評価されない理由|「付加価値のつくりかた」で収入と時間を変える方法
頭のなかにもう一人の自分を置く「メタ認知」って?
「メタ認知」って言葉、聞いたことある?
簡単に言うと、「自分が何をしているかを、もう一人の自分が外から観察する」ちからのこと。
説明しながら「今、相手の顔が曇った。伝わってないかも」って気づいて、「じゃあ別の言い方で試してみよう」って切り替える。これがメタ認知を使った説明の調整なんだよ。
説明が上手い人って、話しながら常にこれをやってるんだって。すごいな〜!
「結論から話す」が裏目に出ることもある

PREP法が通じないシーンって実はたくさんある
「結論ファースト」って、ビジネスの基本みたいに言われてるよね。
でも実は、結論から話すと逆効果になる場面って、けっこうあるんだって。
たとえば、相手が前提知識を持っていないとき。文脈を共有せずに結論だけ言っても、相手の頭のなかには受け取るための枠組みがないから、素通りしてしまう。
それから、反論や異論を伝えたいとき。いきなり「それは違います」から始めると、相手は自己防衛本能で心を閉じてしまう。どんなに正しいことを言っても、聞いてもらえない状態になっちゃうんだよね。
感情を無視した説明が反発を生む理由
人は、論理だけでは動かない。これ、昔から言われてることなんだけど、実感したことある?
いくら正確なデータを並べても、相手の感情が「受け取る準備」になっていないと、説明は届かない。
古代ギリシャの哲学者・アリストテレスが「信頼、論理、感情の三つが揃って初めて説得できる」って言ってたそうで。これ、数千年経った今もぜんぜん変わってないんだよね。
信頼→論理→感情の順番が黄金律
まず「この人の話なら聞いてみよう」という信頼。
次に「なるほど、確かに理にかなってる」という論理的な納得。
そして「よし、やってみよう」と背中を押す感情。
この順番で積み上げていくと、相手の心がひらいていく。
説明力って、実は日ごろの人間関係の積み重ねでもあるんだよね。
AI時代こそ、伝える力が輝く

AIへのプロンプトと、部下への指示は同じだった
生成AIって、指示が曖昧だと全然意図した答えが返ってこないよね。
「何のために」「誰に向けて」「どんな雰囲気で」「どんな制約で」って明確に伝えないと、凡庸な回答しか出てこない。
これって、部下や後輩への仕事の指示と全く同じ構造なんだよね。
AIへのプロンプトを考えることが、そのまま説明力のトレーニングになってるなんて、なんか面白いよね。
「常識を疑って視点を変えると全く違う景色が見えてくる」という話でいうと、こちらの記事もすごく好きだったな。
機械に代替できない「ラストワンマイル」の熱量
AIが情報の整理や要約を瞬時にやってくれるようになった今、説明の人間的な価値はどこにあるんだろう、って考えてみた。
それが「感情と熱量」だと思う。
「あなたのことを考えて伝えてるよ」という誠意。「本当にそうだと信じてる」という熱。AIにはまだ再現できない、この部分こそが、人の心を動かす最後の一押しになる。
これからの時代は、AIがやれることをやったあとの「最後の数分」に、どれだけ人間的な温かみを込められるかが問われるんだろうな。
今日から使える「相手の頭の中を想像する」練習
難しく考えなくていいんだよね。
「この人は今、どんな気持ちで聞いてるかな?」
「どんな言葉なら、すっと届くかな?」
そう問いかける習慣を持つだけで、少しずつ変わっていく。
こちらの記事でも「自分で考える力」の大切さに触れてて、今の時代にすごく必要なことだなって感じたよ。
→ 2026年、世界はどう変わる?「10大リスク」から読み解く私たちの未来
伝えることの本質って、相手への想像力なんだなって、改めて思った。
よくある質問

説明力って、生まれ持った才能なんですか?
才能ではなく、考え方の問題です。「自分がうまく話すこと」から「相手に伝わること」へベクトルを切り替えるだけで、誰でも変わり始めます。
「知識の呪い」ってどうやって気づけますか?
「もし自分がこのことを全く知らない状態だったら、何がわからないだろう?」と自問してみましょう。特定の知人を想定して話すのも効果的です。
PREP法(結論から話す)は使わないほうがいいですか?
場面によります。前提知識が共有されていない、感情的な対立がある、交渉の場面などでは逆効果になることも。状況を見極めて使い分けましょう。
「ワーキングメモリ」って何ですか?
脳の作業デスクのことです。一度に処理できる情報量に限界があり(約4つまで)、詰め込みすぎると理解が止まります。説明では情報を削ることが大切です。
メタ認知は鍛えられますか?
鍛えられます。説明した後に「相手の反応はどうだったか」「どこで伝わらなかったか」を振り返る習慣をつけることがトレーニングになります。
AIへの指示と人への説明は本当に同じですか?
構造は同じです。「何のために」「誰に向けて」「どんなトーンで」を整理して渡す、という基本は変わりません。AIのプロンプト設計は、説明力を鍛えるトレーニングにもなります。
ハイコンテクスト文化ってどんな意味ですか?
言葉よりも「空気」「文脈」「暗黙の了解」に頼るコミュニケーションスタイルのことです。日本はこれが強い文化で、グローバルな場面では障壁になることがあります。
結論から話すべきでない場面を簡単に教えてください。
相手が前提知識を持っていないとき、反論を伝えるとき、交渉の場面、知的好奇心を引き出したいとき、などが挙げられます。
「認知負荷」を減らすにはどうしたらいいですか?
専門用語をやさしい言葉に換える、情報を段階的に提示する、不要な背景情報は省くことで、脳への無駄な負担を減らせます。
説明力を高める一番の近道は何ですか?
「相手の頭の中を想像すること」です。説明する前に「この人は今何を知っていて、何を知りたいのか」を考える習慣をつけるだけで、言葉の選び方が劇的に変わります。
まとめ
説明力の本質は、「自分が上手く話すこと」じゃなくて「相手の頭の中を想像して、その人に合った形で届けること」。
脳のキャパを考えて情報を選び、知識の呪いに気づいてメタ認知で調整し、感情も含めた関係性の中で言葉を渡していく。
AIが得意なこととそうでないことが分かれてきた今だからこそ、人間が持つ「相手への温かい想像力」がいちばんの武器になるんじゃないかな。
うまく話せなくてもいい。相手のことを考えてる、その気持ちが伝わることが、説明力の一番大切なところだと思う。
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