📌 この記事が30秒でわかる!3行まとめ
- 原油高で燃料・輸送・資材コストが急増し、春のシラス漁港が最盛期に異例の休漁を決断
- 農業でもコメ価格下落×燃料高騰のダブルパンチで「生産をやめる」検討が始まっている
- 食料自給率38%の日本は、国内生産の縮小が食料安全保障に直結する深刻なリスクを抱える
ゴールデンウィーク、生シラス丼を楽しみにしていた方も多いんじゃないでしょうか。
ところが今年は、名産地の漁港が春の最盛期にもかかわらず休漁を決めています。
遠い国の情勢が、スーパーの鮮魚コーナーや、食卓のごはんの値段にじわじわと影響を与え始めているんです。今回は、原油高が日本の漁業・農業にどんな打撃を与えているのかをわかりやすく整理してみますね。

春なのに、なぜ生シラスが消えた?
大井川港が春の最盛期に休漁を決断した
静岡県焼津市の大井川港漁業協同組合といえば、生シラスの一大産地として知られています。
毎年ゴールデンウィークには観光客でにぎわい、とれたての生シラスを求めて遠くから訪れる人も多い場所。
ところが今年4月以降、この漁港では休漁が続いています。最盛期であるはずの大型連休中も、生シラスの販売は中止に。その背景にあるのが、燃料費の急騰です。
漁師さんを苦しめる「三重高」とは
漁に出るには、当然ながら燃料が必要です。
ところが今、その燃料費が前年比で1日あたり1万5000円以上も上昇しているケースがあります。さらに、魚を漁港から市場へ運ぶ輸送費も値上がりし、魚の鮮度を保つ発泡スチロールの箱まで近々3割ほど値上げされる予定だといいます。
燃油・物流・資材の三つがそろって高騰するという、まさに「三重苦」。出漁しても利益が出ない状況になってしまっているんです。
値段を自分で決められない漁師の苦境
農家や製造業と違って、漁業の魚の値段は卸売市場の競りで決まることがほとんどです。
つまり、どれだけコストが上がっても、漁師さん自身が「これだけかかったから、この値段にします」と決めることができません。
サクラエビやマグロ、アジなどの産地価格はほぼ前年並みのまま。消費者の節約意識が強く、値段が上がった魚は売れにくいという現実も重なり、若い漁師ほど廃業への不安を強めているといいます。
農業もギリギリの戦い——田植えシーズンの本音

トラクターが動くたびにお金が溶けていく
4月後半から全国各地で田植えが始まっています。
田植えシーズンは、トラクターや田植え機をフル稼働させる農業の繁忙期。大規模農家になれば稼働する機械の数も多く、燃料消費量も膨大です。秋には稲を乾燥させるための灯油もたくさん使います。
春から秋にかけて、燃料費が家計の穴のようにじわじわと広がっていく——農業従事者にとって、今年の繁忙期はいつもとは違う緊張感があるようです。
コメの値段は下がっているのに、コストが上がるジレンマ
2024年夏の「令和のコメ騒動」を覚えていますか?
品薄で一時は棚が空になるほど高騰したお米の値段。でも今は一転、コメ余りの状況になっていて、市場価格は下落しています。
コストだけが上がり、売値は下がる。これは農家にとって非常に厳しい状況です。燃料費の上昇分をお米の価格に転嫁しようとしても、消費者に受け入れてもらえるかどうかわからない。JA(農業協同組合)からも、「価格転嫁できるか心配」という声が上がっています。
「作るのをやめる」という選択肢
コストが増え続ける中で、作付面積を減らしたり、生産をやめることを検討する農家も出始めているといいます。
一方で、北海道では土壌を耕さずに肥料の使用を抑える「リジェネラティブ農業」という新しい手法に取り組む農家も。従来の延長線上ではなく、発想を変えて乗り越えようとする動きも生まれています。
いくらや海産物の価格高騰については、以前にもこちらでまとめています。
→ 【2025年最新】いくら高騰はなぜ?原因と値段の推移、うになど海産物の値上げ事情を総まとめ
そもそも、なぜここまで原油が高い?
中東情勢が私たちの食卓に届くまで
今回の原油高の背景には、中東情勢の悪化があります。
アメリカとイランの対立が泥沼化し、原油の輸送ルートとなる重要な海峡への影響が懸念されています。日本は輸入原油の多くを中東に頼っているため、その価格変動はダイレクトに国内に伝わってきます。
中東情勢と私たちの生活費との関係については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→ 【2026年最新】イラン攻撃で何が値上がりする?ガソリン・電気代・日用品への影響と家計防衛策
輸送費・資材費・燃油費がそろって上昇
原油が高くなると、まず燃料代が上がります。
その影響は漁船の燃料だけにとどまりません。農業機械の燃料、作物を運ぶトラックのガソリン、農業資材の製造コスト——あらゆる場所でコストが増えていきます。
「生産にかかるコストが上がる → でも売値には転嫁しにくい → 採算が合わなくなる」という悪循環が、農業・漁業の現場を直撃しているんです。
私たちには見えにくい食料基盤のひび割れ
スーパーで野菜や魚を手に取るとき、その価格の裏側でどれほどの労力とコストがかかっているか、普段はなかなか意識しませんよね。
でも今、長年にわたって日本の食を支えてきた生産現場が、少しずつひびが入り始めています。高齢化や気候変動でもともと縮小傾向にあった国内の食料生産基盤が、採算悪化によってさらに弱体化しかねないと専門家も警鐘を鳴らしています。
日本の食料自給率38%という現実

国内生産が縮めば、海外頼みが加速する
日本の食料自給率はカロリーベースで38%。つまり、食べているものの半分以上はすでに海外からの輸入に頼っています。
国内の農家・漁師が減り、生産量が落ちれば、その分だけ輸入に頼る割合が増えます。でも海外でも干ばつや異常気象、地政学的なリスクによって生産が不安定になる可能性があり、「外から買えばいい」という考えにはリスクが伴います。
「効率化」が今後のカギになる理由
こうした状況への対策として注目されているのが、農地の大規模化や共同輸送といった効率化の取り組みです。
小規模な農家や漁師が個々に燃料を調達・使用するのではなく、まとめて動かすことでコストを下げていく考え方。即効性はないかもしれませんが、長期的に食料基盤を守っていくためには欠かせない視点です。
物価高への備えとして、国や自治体の支援制度を確認しておくことも大切です。
→ 【2026年最新】物価高対策の給付金まとめ|10万円給付・光熱費支援・住宅補助金を完全解説
わたしたちの食卓、これからどうなる?

値上がりが続くとしたら、何から影響が出る?
原油高の影響が長引くと、家計への影響はじわじわと広がっていきます。
まず影響が出やすいのは、生鮮魚介類や野菜など、輸送コストが価格に直結しやすいもの。加えて、農家や漁師が生産量を減らしたり廃業したりすることで、将来的には特定の食材が手に入りにくくなる可能性も考えられます。
「今のうちに買っておこう」という備蓄の考え方とあわせて、食材の使い切り・旬のものを優先するという意識が、これからの家計管理にも役立ちそうです。
「旬のものを食べる」ことが難しくなる時代
「春といえば生シラス」「秋といえばサンマ」——そんな季節ごとの食の楽しみが、当たり前ではなくなっていくかもしれません。
漁師が出漁を控え、農家が作付けを減らしていくと、旬の食材が市場に出回りにくくなる場面が増えてきます。「食べたいときに食べたいものが食べられる」という豊かさは、たくさんの人の努力の上に成り立っているんだなと、改めて気づかされます。
今あるものに感謝しながら、旬のものをおいしく食べる。そんなシンプルなことが、生産者への応援にもつながるかもしれませんね。
Q&A

Q. 生シラスはいつから食べられるようになりますか?
A. 採算が見合う状況になれば出漁・販売は再開されますが、現時点では原油高が続く限り不安定な状況が続く見込みです。漁港や漁協の公式情報をこまめにチェックするのがおすすめです。
Q. お米の値段は今後どうなりますか?
A. 現在はコメ余りで下落傾向ですが、農家のコスト増が続けば生産量が減り、将来的に再び値上がりする可能性もあります。家計の見通しとして念頭に置いておくといいでしょう。
Q. 食料自給率を上げるにはどうしたらいいですか?
A. 農地の大規模化や生産効率の改善が有効とされています。個人としては、国産食材を選ぶ・フードロスを減らす・地産地消を意識するといった行動が積み重なると、間接的に国内生産を支えることにつながります。
Q. 漁業や農業への支援制度はありますか?
A. 国や自治体がエネルギーコスト対策の補助金・給付金を設けているケースがあります。地域の農業委員会や漁協、自治体の窓口に問い合わせてみるのが確実です。
まとめ

中東情勢による原油高が、日本の漁業と農業に深刻な打撃を与えています。静岡のシラス漁港が春の最盛期に休漁を決めたのは、燃料・輸送・資材の三重のコスト高が採算を壊してしまったから。農業でも、コメの値段が下がる中でコストだけが上がるというジレンマが生まれています。
食料自給率38%という現実の中で、国内の食料基盤はじわじわと揺らいでいます。旬の食材が当たり前に食べられる豊かさを守るために、生産者への理解と応援の気持ちを持ち続けたいですね。
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