📌 この記事が30秒でわかる!3行まとめ
- アメリカのオークションで1枚のポケモンカードが約25億円で落札され、世界中が驚いた
- 30周年・コロナ禍需要・TikTok拡散が重なり、ポケカ市場は過去最高水準に迫っている
- 家に眠っているカードの価値をチェックしてみる価値アリ!ただし投資にはリスクも
「えっ、カード1枚に25億円?」
2026年2月、そんなニュースがSNSを駆け巡った。
アメリカで開催されたオークションで、1枚のポケモンカードが史上最高額となる約25億円で落札されたのだ。
しかもそのカード、もともとは1998年に日本のコロコロコミックが開催したイラストコンテストで、入賞した子どもたちに配られた賞品だった。
「そういえば昔のポケカ、実家の引き出しにしまってあったかも…」
そんなことを思った人、絶対にいるはず。
今回は、いったいなぜポケモンカードにそこまでの価値がついているのか、その背景をじっくり読み解いていこうと思う。

たった1枚のカードに、なぜ25億円の値がつくのか
コロコロコミックの入賞賞品が、なぜ今になって?
25億円の値がついたのは「ポケモンイラストレーター」というカード。
1997年〜1998年にかけて、コロコロコミック誌上で開催されたイラストコンテストで入賞した子どもたちに配られたもので、配布枚数はわずか約39枚と言われている。
通常のポケモンカードに書かれている「トレーナー」という表記が、このカードにだけ「ILLUSTRATOR(イラストレーター)」と特別に記載されていて、右下にはペンのアイコンが描かれている。一般に販売されたことは一度もない、”コンテストの賞品”だ。
配布から25年以上が経ち、紛失や破損したものも多いため、現存する個体はさらに限られる。
希少性という意味では、美術品の世界でも滅多にお目にかかれないレベルと言っていい。
ローガン・ポールという人物と「有名人効果」
今回25億円で売却したのは、アメリカの人気YouTuber兼プロレスラーのローガン・ポール氏。
彼は2021年にこのカードを約6〜7億円で購入し、当時すでにギネス世界記録として認定されていた。さらに「世界最大のプロレスイベント」と呼ばれるレッスルマニア38に、ダイヤモンドがちりばめられたカスタムネックレスにこのカードを入れて入場したことで、世界中のメディアに大きく取り上げられた。
カード自体が珍しい。 さらに、世界的なエンターテイナーが所有し、歴史的な場面で使用した。
この2つが重なったことで、カードの価値は”コレクション品”を超えて”伝説のアイテム”へと昇華した。これが25億円という価格の背景にある。
今回のオークションは42日間で97回の入札が行われ、最終的には金融家の息子であるA.J.スカラムーチ氏が落札。ローガン・ポール氏は直接手渡しする約束も果たした。
PSA鑑定とは?カードに”お墨付き”をつける仕組み
今回落札されたカードには「PSA10」という評価がついていた。
PSA(Professional Sports Authenticator)は、1991年にアメリカで設立された世界最大級のトレーディングカード鑑定機関だ。専門家がカードの真贋(本物かどうか)と保存状態を1〜10の10段階で評価し、スコアとともに特殊なプラスチックケースに封入して返却する。
最高評価の「PSA10(Gem Mint)」は”ほぼ完璧な状態”を意味していて、同じカードでもPSA10と未鑑定品では価格が2〜3倍、場合によってはそれ以上の差がつく。
今回の「ポケモンイラストレーター」については、約39枚が存在するとされるなかで、PSA10の評価を受けているのはローガン・ポール氏のカードただ1枚だけ。
“世界に1枚しかないPSA10″という事実が、25億円という価格を支えた最大の要因のひとつだ。

20年で60倍!ポケカ価格はなぜ上がり続けているのか
コロナ禍とTikTokが火をつけたコレクター需要
ポケモンカードは1996年の発売以来、何度かのブームを経てきた。
大きなターニングポイントのひとつが2018年。GXスタートデッキという500円のスターターデッキを、人気YouTuberのはじめしゃちょーさんが動画で取り上げたことで、「ポケモンカード」の検索数が一時5倍に急増したと言われている。
さらに後押しをしたのが、2020年からのコロナ禍だ。外出できない時間が増え、家で楽しめる収集品への関心が世界的に高まった。ポケモンカードも同様で、需要が一気に膨らんだ。
そしていまでは、TikTokのハッシュタグ「#PokemonTCG」の投稿数は310万件を超えている。カードの開封動画が次々バズり、見ていた人が「自分もやってみたい」とコレクターに加わっていく流れが続いている。
価格指数を分析しているウェブサイトによると、ポケモンカード全体の価格指数は過去20年で60倍以上に上昇。2026年に入ってからだけでも、1月比で52%も上がっている。
30周年という大きな節目が動かす市場
2026年は、ポケモンカードゲームが1996年10月20日に発売されてからちょうど30年を迎える年だ。
過去の周年を振り返ると、25周年のときは「25th ANNIVERSARY GOLDEN BOX」などの限定商品が発売され、リザードン・ピカチュウ・ブラッキーなどの人気カードが一斉に急騰した。
30周年では、それ以上の盛り上がりになるという声も多い。記念パックや限定イラストカードへの期待が高まるにつれ、過去の人気カードにも再注目が集まり、価格を押し上げている。
「懐かしくて集め直したい大人層」と「初めて知って参入する新規層」が同時に市場に流入するのが、周年イベントの特徴だ。
日本IP(知的財産)の強さが支えるブランド力
そもそも、なぜポケモンのカードがここまでの価値を持つのか。
それはポケモン自体が「世界最大の収益を持つメディアフランチャイズ」だからだ。ゲーム・アニメ・グッズ・映画と複数の分野にまたがるコンテンツは、ディズニーやスター・ウォーズさえも超えるほどの経済規模を誇るとされている。
世界中に熱狂的なファンがいる。プレイヤーとして遊ぶ人も、コレクターとして集める人も、どちらにとっても欠かせないアイテムであり続けることが、価格の土台を支えている。
ポケモンに限らず、日本アニメ由来のコンテンツは海外での評価が高い。遊戯王カードも2026年初頭の新弾発売をきっかけに、旧カードの需要が急増し、価格指数が1月比60%以上も上昇した。
日本のキャラクターが世界の市場で価値を持つ、という現象は今後もしばらく続きそうだ。
サンリオのキャラクターが毎年世界中で票を集めるのと同じように、日本IPのコンテンツは”文化”として根付いている。サンリオの人気キャラクターたちが国内外でどれほどの支持を集めているかは、こちらの記事で詳しくまとめている。 → 【2026年最新】サンリオキャラクター大賞の投票方法!日程・フェス・応援のコツ
投資対象としてのポケカ、その現実と注意点

株や不動産とは違う「配当なし」の収集品投資
「ポケカは投資になる」という声も増えている。
実際に、一部の投資家はポケモンカードを株式市場と異なる値動きをする”分散投資先”として注目している。株が下がっているときも、人気カードの価格は独自に動くケースがあるためだ。
ただ、株とカードには決定的な違いがある。
株には配当金があり、企業の業績という”価格の裏付け”がある。一方でポケモンカードには配当も業績もない。価格を支えるのは、人気・希少性・話題性という、非常に流動的な要素だけだ。
ノースイースタン大学の金融学准教授も「こうした収集品は分散効果をもたらす場合があるが、価格の根拠が脆弱」と指摘している。
「25億円になった」というニュースの裏に、こうした構造的なリスクがあることは知っておきたい。
野球カードが辿った”大量生産・暴落”の教訓
実は、同じような収集品バブルは過去にも起きている。
1980年代のアメリカで、野球カードが大人気になったことがあった。ブームに乗って大量生産が始まり、市場に溢れかえったとたん、価格が一気に暴落した。
ポケモンカードでも、近年に発売されたカードは封入枚数が多く、高額な「SAR(スペシャルアートレア)」でもあまり高い価格がつかないケースが増えている。大量流通したカードは希少性が薄れ、コレクターが欲しがらないからだ。
高値がつきやすいのは、発行枚数が少なく、現存数が限られ、しかも保存状態が良好な旧カードだということを覚えておきたい。
本当に価値が上がるカードの条件3つ
コレクターや市場の専門家たちが口をそろえて言う、”価値が上がりやすいカード”の条件はこの3つだ。
まず希少性。配布枚数が少なく、市場に出回っている枚数が極めて限られていること。プロモカードや限定配布品はここに当てはまりやすい。
次にキャラクター人気。ピカチュウやリザードン、人気トレーナーキャラクターなど、長年にわたってファンが多いキャラクターのカードは下落しにくい。
そして保存状態。同じカードでも、PSA鑑定で10を取れるような美品と、傷やヨレがあるものでは価格が大きく変わる。これは次のセクションで詳しく解説する。
もしかして家にもある?高額カードを見分けるポイント
旧カードが意外と狙い目な理由
「昔のポケカ、どこかにあったかも」という人は、一度探してみる価値があるかもしれない。
旧カードが価格を持ちやすい理由のひとつは「再録されにくい」こと。プロモカードや過去の限定配布品は、再び同じデザインで発行される可能性が極めて低い。流通量が増えないから、希少性が保たれる。
特に注目されがちなのは、初代ポケモンカードが発売された1996〜2000年頃のカードたち。リザードンやピカチュウ、ブラッキーなど、初期から人気の高いポケモンのカードは、30周年の節目に向けてさらに注目が集まっている。
「古くて捨てようと思っていた」という人は、ちょっと待って。まずは状態を確認してみよう。
保存状態がそのまま価格に直結する

ポケモンカードの世界では、同じカードでも保存状態によって価格が2〜3倍以上変わることが珍しくない。
高く評価されやすい状態の目安はこんな感じだ。
- 四隅に白欠け(スレ傷)がない
- 表面に目立つキズがない
- カードの印刷位置がセンター寄りにある(センタリング)
- ホイル部分に欠けや汚れがない
- 紙が反っていない
これらすべてが揃った「美品」だとPSA高評価を狙えるが、一箇所でも気になる点があれば評価は下がる。
昔のカードをアルバムに入れてそのままにしていた場合、思いのほか状態が良いケースもある。一枚一枚、丁寧に確認してみてほしい。
PSA鑑定に出す前に自分でできるチェック方法

実際にPSA鑑定に出すかどうかを判断する前に、まず自分でできることがある。
スマホのカメラを使って、カードを白い紙の上に置き、明るい場所で拡大撮影してみよう。ズームにすると、肉眼では気づかなかった細かいキズや白欠けが見えることがある。
気になるカードが見つかったら、フリマアプリで同じカードの取引相場を確認してみるのもおすすめ。同じカードのPSA10評価品と未鑑定品の価格差を比べれば、鑑定に出す価値があるかどうかのヒントになる。
PSA鑑定の費用は1枚あたり3,300円〜(バリュープラン)で、日本でも国内支社を通じてオンラインから申し込める。ただし鑑定完了まで通常65日程度かかることは頭に入れておこう。
「すぐに現金化したい」よりも「長期で価値を高めたい」と考える人向けのサービスだと思えばいい。
ちなみに、2025年には日本が世界に誇るスーパー戦隊シリーズが半世紀の歴史を迎えた。ポケモン同様、日本の長寿IPが世界でいかに根強い人気を持つかを改めて感じさせてくれるニュースだった。 → スーパー戦隊シリーズ 半世紀の歴史と未来~日経「春秋」が問いかけるヒーローの力
ブームの熱狂に乗る前に知っておきたいこと
相場は「話題性」で動く不安定な世界
ポケモンカードの価格が上がるとき、そこには必ず「きっかけ」がある。
ローガン・ポール氏の25億円落札ニュース、マクドナルドとのコラボ発表、新弾パックの登場。こうした話題が出るたびに、関連する旧カードの価格が連動して動く。
逆に言えば、話題が薄れれば価格も下がりやすい。
株式市場とは違い、「業績が良いから価値がある」という安定した根拠が薄い分、価格の振れ幅が大きくなりがちだ。実際、2023年以降に発売された新しいカードの相場は全体的に下落傾向にある時期もあった。
「バブル」という言葉はこうした市場に使われる。参加するなら、熱狂に飲み込まれず、自分が楽しめる範囲で関わるのが一番だと思う。
盗難リスクも急増中、保管の注意点
価格高騰には、残念ながらリスクも伴う。
アメリカでは高額トレーディングカードを狙った盗難事件が各地で相次いでいる。価値が上がれば上がるほど、それを狙う犯罪も増えるのは避けられない。
自宅に高額カードを保管している場合は、いくつかの点に気をつけたい。
- 直射日光・湿気のあたらない場所に保管する
- カードスリーブ(保護フィルム)に入れて保護する
- 人目につく場所で見せびらかさない
- 高額コレクションはできれば保険の対象にする
「昔のポケカ、あるかも」と気軽に考えていたのが、急に現実的な”資産”の話になってきた感じがするかもしれない。でも、それが今のポケモンカード市場の実態だ。
「遊ぶ」と「集める」、どちらのポケカを楽しむ?
ここまで読んで、「なんか難しそう」と感じた人もいるかもしれない。
ひとつ伝えたいのは、ポケモンカードは今も世界中で現役の対戦ゲームとして遊ばれているということ。「チャンピオンズリーグ」などの大型大会は以前より何倍も大きな規模に成長し、子どもから大人まで、プレイヤーの数はバブル以前より増えているそうだ。
投資としてカードを持つ人と、純粋にゲームを楽しむ人。集めることに喜びを感じる人と、好きなキャラクターのカードを手元に置いておきたいだけの人。
それぞれに違う楽しみ方があっていい。
「25億円のカード」というニュースに驚くのと同じくらい、「あのピカチュウのカード、かわいいな」という気持ちも大切にしてほしい。
世界中を動かしているのは、結局そういうシンプルな”好き”という気持ちなのだと思う。
2025年もポケモンカードをはじめ、日本を揺るがすさまざまなニュースが生まれた。振り返ってみると、世界のトレンドはいつも日本の文化と深くつながっている。 → 2025年 10大ニュース|昭和100年の節目を振り返る。大阪万博、初女性首相、トランプ関税、チャットGPTの進化など

Q&A
Q. 25億円のポケモンカードは何というカードですか?
A. 「ポケモンイラストレーター」というカードで、1997〜1998年にコロコロコミックで開催されたイラストコンテストの入賞者に配られた賞品です。約39枚しか存在せず、今回落札されたのはPSA鑑定で最高評価10点を取得した世界で唯一の個体でした。
Q. ポケモンカードの価格が上がっている主な理由は何ですか?
A. 大きく3つあります。①コロナ禍以降にコレクター需要が世界的に拡大したこと、②2026年のポケカ30周年が市場の注目を集めていること、③YouTuberやSNSを通じて新規ファンが継続的に流入していることです。
Q. 家に眠っているポケカを高く売るにはどうすればいいですか?
A. まず状態を確認し、傷や白欠けが少ない美品であればPSA鑑定に出すことで価値が上がる可能性があります。鑑定費用は1枚3,300円〜(バリュープラン)で日本でも申し込み可能。売却先はカード専門の買取店やフリマアプリが一般的です。
Q. PSA鑑定とは何ですか?難しいですか?
A. アメリカの世界最大級のカード鑑定機関が行うサービスで、カードの真贋と状態を10段階で評価し、専用ケースに封入してくれます。公式サイトからオンライン申し込みができ、慣れれば個人でも手続き可能です。ただし返却まで通常65日程度かかります。
Q. ポケモンカード投資はおすすめですか?
A. 一部の投資家が注目しているのは事実ですが、株や不動産と違って「配当や業績による価格の裏付け」がなく、価格は話題性・希少性・人気で変動します。大きく上がることもあれば、急落するリスクもあります。まずは自分が純粋に楽しめる範囲で関わるのが一番です。
まとめ
たった1枚のカードが25億円になる時代。
その背景には、30年分のポケモン愛と、コロナ禍以降のコレクター文化の広がり、そして「希少性+有名人効果+PSA鑑定」という価値の積み重ねがあった。
- ポケモンカードの価格指数は過去20年で60倍以上に上昇している
- 2026年の30周年がさらなる需要拡大の節目になる可能性が高い
- 価値が上がりやすいのは「希少性・人気キャラ・美品」の3条件が揃ったカード
- 投資として見るなら、価格の裏付けが薄いリスクも理解した上で
家に眠っている旧ポケカがあれば、一度状態を確認してみることをおすすめする。もしかしたら、思いがけない発見があるかもしれないよ。
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