この記事の要点(3行まとめ)
- 2027年度からエアコンの新しい省エネ目標基準が始まるが、今使っている機種はそのまま使え、安い機種が一斉に販売禁止になるわけでもない。
- ただし低価格モデルの縮小・値上がり・工事の混雑はあり得るので、10年以上使っている人や真夏の故障が困る家庭は2026年中から検討する価値がある。
- 省エネモデルで電気代の元が取れるかは使い方しだい。本体価格ではなく工事・処分を含めた設置総額と、補助金の最新条件を購入前に確認しよう。
「2027年になると、安いエアコンが買えなくなるらしいよ」——最近こういう話、SNSやニュースでよく見かけるよね。「今のうちに買わないと損する」「今使ってるエアコンも使えなくなる」なんて言葉まで飛び交っていて、正直ちょっと不安になった人も多いんじゃないかな。私も最初に見たときは「え、うちのエアコンまだ7年目なのに買い替えなきゃダメなの?」って焦っちゃった。
先に結論をいうね。2027年になった瞬間に、今使っているエアコンが使えなくなったり、安い機種が一斉に販売禁止になったりするわけではありません。 対象になるのは主にメーカーで、私たち消費者に「買い替えなさい」と義務づける制度ではないんだ。
ただ、「じゃあ完全にスルーでいい話か」というと、それも違う。低価格モデルの数が減ったり、実売価格がじわじわ上がったりする可能性はあるし、10年以上使っている家庭なら早めに動く価値はある。この記事では、どこまでが事実で、どこからが言い過ぎなのかを切り分けて、あなたが「2026年中に買う」「2027年基準の機種を選ぶ」「今のまま使う」のどれを選べばいいか判断できるところまで一緒に整理していくね。
(この記事の情報は2026年9月時点のものです。価格・工事費・補助金の制度は変わることがあるので、実際に動くときは各公式サイトで最新情報を確認してね。)
エアコン2027年問題とは?まず結論を簡単に整理
「2027年問題」という言葉だけが独り歩きしているけど、中身はシンプル。2027年度から、家庭用の壁掛けエアコンに求められる「省エネ性能の目標基準」が引き上げられる、という話だよ。
変わること・変わらないこと
まず、この表をぱっと見てほしいな。
| 内容 | |
|---|---|
| 変わること | メーカーが新しく作る壁掛けエアコンの省エネ目標基準が厳しくなる/低価格モデルの出荷数が絞られる可能性/実売価格が上がる可能性/新基準対応で室外機が大型化する傾向 |
| 変わらないこと | 今使っているエアコンはそのまま使える/古い機種が違法になったり罰則がついたりはしない/2027年4月に旧型在庫が一斉に売れなくなるわけではない/消費者に買い替え義務はない |
経済産業省・資源エネルギー庁の公式Q&Aでも「現在使用しているエアコンを買い替える必要はありません。引き続きご使用になれます」とはっきり書かれているんだ。だからまず、「今のエアコンが2027年に使えなくなる」は誤解、と覚えておいてね。
なぜ「安い機種が消える」と言われるの?
理由は、新基準を満たすには部品のコストが上がるから。高効率のコンプレッサーや大きな熱交換器が必要になって、そのぶん本体価格が上がりやすい。加えて、メーカーが「安いモデル」の生産数を減らして「省エネ性能の高いモデル」を増やす方向に動くと予想されている。だから「安いのが減る・値上がりする」という話につながっているんだね。「禁止」ではなく「減るかもしれない・高くなるかもしれない」が正確なところだよ。
この記事で答える5つの疑問
読者のあなたが一番知りたいのって、たぶんこのあたりだよね。
- 2027年になると安いエアコンは本当に買えなくなるの?
- 今使っているエアコンは禁止されるの?
- 2026年中に買い替えたほうがいいの?
- 高い省エネ機種は電気代で元が取れるの?
- 結局、自分の場合はどう判断すればいいの?
ひとつずつ見ていくね。
2027年から何が変わる?新しい省エネ基準の仕組み

ここは制度の話。難しく感じるかもしれないけど、キーワードは3つだけ押さえれば大丈夫。「トップランナー制度」「APF」「省エネ基準達成率」だよ。
トップランナー制度ってなに?
トップランナー制度は、省エネ法という法律にもとづく仕組み。今市場に出ている製品の中で、いちばん省エネ性能が優れている機種(=トップランナー)を基準にして、「数年後にはみんなここまで頑張ってね」という目標値を決めるやり方なんだ。
大事なのは、この目標を守る義務があるのはエアコンを作る・輸入するメーカーだということ。しかも「1台ずつ全部が基準をクリアしなさい」ではなくて、そのメーカーが1年間に出荷したエアコン全体の平均値で基準を満たせばOKというルール。だから、すごく省エネな高級機と、基準に届かない安い機を混ぜて売って、平均で達成できていれば、安いモデルの販売も続けられる。ここが「一斉禁止じゃない」の根っこだよ。
対象になるのは、一般的な壁掛けタイプの家庭用エアコンで、目標年度は2027年度以降。天井埋め込みタイプやマルチエアコンなどは2029年度以降で、少し先になっているよ。
APF(通年エネルギー消費効率)ってなに?
APFは、エアコンの省エネ性能をあらわす数字。1年間に必要な冷暖房の能力を、1年間に使う電力量で割った値で、数字が大きいほど「少ない電気でよく効く」=省エネ、という意味になる。
冷房2.8kW以下(だいたい10畳以下向け)の一般地仕様だと、2027年度の目標はAPF6.6が代表的な値。区分によっては、今より最大で約35%も効率を上げる必要があるとされているんだ。ちなみに今売られている普及価格帯モデルの多くはAPF5.8前後で、この新基準には届いていない。「売れ筋の約8割が未達成」と分析されているのは、こういう背景があるからだよ。
省エネ基準達成率と統一省エネラベル
お店で見かける「統一省エネラベル」には、「省エネ基準達成率◯%」という数字が書かれている。これは目標年度(今は2027年度)の基準値に対して、その製品がどれだけ達成できているかを示すもの。100%以上なら新基準クリアの優秀なモデル、100%未満ならまだ届いていない、と読めばいい。緑のマークかオレンジのマークかでもひと目でわかるようになっているよ。「2027年基準の機種はどこを見れば?」の答えは、このラベルの達成率とマークの色、と覚えておいてね。
2027年に安いエアコンは販売禁止になる?

ここがこの記事の中心。結論から言うと、「全部禁止」は正確ではない。でも「まったく影響なし」でもない。順番に切り分けるね。
「一斉販売禁止」ではない理由
さっきの「メーカーの出荷平均で判断する」ルールを思い出してほしいな。基準に届かない安いモデルでも、メーカーが全体の平均でクリアしていれば、作り続けても売り続けてもいい。2027年4月になった瞬間に旧型在庫が違法品になるわけでもないし、2027年度・2028年度には一部の区分で経過措置(全体の平均でカバーする特例)も用意されている。だから「2027年から安い機種が完全消滅する」と断定するのは言い過ぎなんだ。
でも「価格が上がる圧力」は本当にある
一方で、値上がりの方向に働く要因はいくつも重なっている。
- 高効率コンプレッサーや大型熱交換器など、部品そのもののコスト増
- 銅・アルミといった原材料費の上昇
- 本体が大きくなることによる物流費の増加
- 2026年後半に予想される「安いうちに買っておこう」という駆け込み需要
- 工事業者の人手不足による設置待ちの発生
こういう理由で、エアコン全体の最低価格ラインが上がる可能性は指摘されている。ただ、「3割増」「2倍になる」といった数字は、今のところ確定情報ではない。主要メーカーが「安いモデルを完全にやめます」と公式発表したわけでもない。だから私としては「値上がりする可能性はあるから頭に入れておく」くらいの受け止めがちょうどいいと思う。
「デマ」と言い切るのも違う
ネットでは「2027年問題はデマ」「煽りだ」という声もあるよね。でも、それも極端。「今のエアコンが使えなくなる」「一斉に販売禁止」はデマ寄りだけど、「低価格帯が減って値上がりする可能性がある」は根拠のある話。white or blackで判断せず、事実の部分だけを冷静に受け取るのが賢いやり方だと思うな。
今使っている古いエアコンは2027年以降も使える?

これはもう一度はっきり言うね。今使っているエアコンは、2027年以降もそのまま使えます。 制度はメーカーの製造・出荷に向けたルールで、私たちの「使用」を止めるものじゃない。冷媒(エアコンの中を循環するガス)が旧タイプでも、機器が正常に動いている限り、罰則がついたりはしないよ。
本当のリスクは「法律」じゃなくて「部品」
じゃあ古いエアコンをいつまでも使っていいかというと、そこは別の問題がある。それが補修用性能部品の保有期間。
エアコンの心臓部にあたる基板やコンプレッサーなどの部品は、各メーカーが「製造を打ち切ってから9〜10年」を目安に在庫を持っている。つまり、製造から10年を超えたエアコンが故障すると、「部品がもうないので修理できません」と言われる可能性が高くなるんだ。旧タイプの冷媒も生産量が絞られてきていて、ガス漏れ時の補充費用が高くつく傾向もある。
「法律で禁止されるから買い替える」んじゃなくて、「故障したときに直せなくて、真夏に困るから早めに考える」——これが正しい理由づけだよ。
製造年の調べ方
自分のエアコンが何年ものか、意外とわからないよね。室内機の側面や底面にある型番シールを見ると、製造年が書かれていることが多い。リモコンの品番から調べる方法もあるよ。「なんとなく古い気がする」で不安になるより、まず製造年を確認するのがおすすめ。10年未満で正常に動いているなら、慌てなくて大丈夫。
真夏の故障が命に関わる家庭は「予防」で動く
高齢の家族がいる、赤ちゃんがいる、ペットを留守番させることが多い——こういう家庭は、エアコンが真夏に止まると健康や命に直結する。工事業者が混み合うピーク時に故障すると、復旧まで数週間かかることもある。だから「壊れてから」じゃなくて、春や秋の落ち着いた時期に「壊れる前に」交換しておくのが安心だよ。猛暑と体を守る備えについては、こちらの記事も参考にしてみてね。
→ 熱中症対策の「カナリヤ」って何?2025年6月に職場の対策が罰則付きで義務化
エアコンは2026年中に買うべき?待っていい人との違い

ここが一番知りたいところだよね。全員に「2026年中に買って」とは言わないよ。あなたの状況で分かれるから、表で整理するね。
2026年中の買い替えを検討したい人・急がなくてよい人
| 2026年中の買い替えを検討したい人 | 急がなくてよい人 |
|---|---|
| 設置から10年以上たっている | 購入から5年以内 |
| 異音・水漏れ・焦げ臭さ・冷えにくさがある | 問題なく正常に動いている |
| 高齢者・乳幼児・ペットがいる(真夏の故障が命に関わる) | 使用頻度が低い(来客時や短期間だけ等) |
| とにかく低価格を最優先したい | 今の機種が部屋の広さに合っている |
| 室外機が屋根置き・壁面置き・天吊りになっている | 「制度が変わるから」だけが買い替えの理由 |
左側にいくつも当てはまるなら、2026年のうちに情報を集めて比較を始める価値がある。右側にしっかり当てはまるなら、制度の変更だけを理由に慌てて買い替える必要はないよ。
「10年以上使っている人」が早めがいい理由
さっきの部品の話に戻るけど、10年を超えると「壊れたら直せない」リスクが一気に上がる。しかも2026年後半は駆け込み需要で工事が混み合いそう。真夏に壊れて、「工事は3週間後です」と言われたら、その間どうやって過ごす?ということになる。だから、まだ動いているうちに計画的に動けるのが理想なんだ。
「5年以内の人」が待っていい理由
今のエアコンが5年以内で正常に動いているなら、2027年以降もふつうに使い続けられる。製品寿命もまだたっぷり残っているのに、今買い替えても初期費用がもったいないだけ。「みんなが焦っているから」で流されないでね。
高い省エネエアコンは電気代で元が取れる?
「省エネモデルは高いけど、電気代で元が取れるなら買う価値ある」って思うよね。ここは使い方によって答えがまったく変わるから、決めつけないで見てほしい。
6畳の寝室と14畳のリビングでは価値が全然違う
資源エネルギー庁の試算(電力料金は1kWhあたり約31.75円で計算)だと、10年前くらいの旧型(APF約5.8)から2027年度基準の機種(APF6.6)に買い替えた場合の電気代の削減は、こんなイメージ。
- 6畳用:年間およそ2,760円の削減
- 14畳用:年間およそ12,600円の削減
同じ「省エネ性能アップ」でも、広い部屋で冷暖房を長時間使うほど、差額が大きくなるのがわかるよね。逆に、6畳の寝室で夏だけ・1日8時間くらいしか使わない場合、実際の消費電力はカタログ値の3分の1〜4分の1くらいになる。そうすると省エネ機との差額は年に数百円〜1,000円程度まで縮んでしまうんだ。
実際に「元が取れるか」を計算してみた
数字だけ並べてもピンとこないから、私が試しに計算してみたよ。前提は「省エネモデルが普及モデルより本体で3万円高い」「電気代の差額は資源エネルギー庁の試算値を使う」「エアコンの寿命は10年」とするね。
- 6畳・夏だけ使用のケース:カタログ値の3分の1で実際の差額を見積もると、年間の電気代削減は約920円(2,760円 ÷ 3)。10年使っても 920円 × 10年 = 9,200円。本体差額3万円には全然届かない。
- 6畳・年間フル使用のケース:年間2,760円 × 10年 = 27,600円。ようやく本体差額に近づくくらい。
- 14畳・年間フル使用のケース:年間12,600円 × 10年 = 126,000円。本体差額3万円を大きく上回って、しっかり元が取れる。
つまり、「省エネ性能が高い=誰でも得」ではない。長時間・広い部屋・冷暖房どちらも使う、という条件がそろうほど省エネモデルの価値が出る。寝室で夏だけなら、無理に高いモデルを選ばず、本体価格を抑える判断も十分アリだよ。(この試算は前提を置いたざっくり計算だから、実際は電気料金の単価・お住まいの気候・設定温度・断熱性能で変わる。あくまで目安としてね。)
電気代以外に「快適さ」の価値もある
ちなみに、高いモデルは電気代だけじゃなく、除湿のきめ細かさ・センサーの賢さ・風あたりのやわらかさでも差がある。「電気代で元が取れるか」だけじゃなく、「毎日の心地よさにお金を払う価値があるか」で考えてもいいと思う。エアコンが付けられない部屋の暑さ対策を探している人は、冷風機との比較記事もどうぞ。
→ エアコン設置不可の部屋に】冷風機の効果は?使い方と電気代をエアコン・扇風機と徹底比較
本体価格だけでは分からないエアコン設置総額

エアコン選びで見落としがちなのが、本体価格=支払い総額じゃないこと。工事や処分にけっこうお金がかかるんだよ。
本体以外にかかる主な費用
| 費用の種類 | 目安(2026年9月時点・条件で変動) |
|---|---|
| 標準取付工事費 | 店舗により14,000〜19,000円程度(本体価格に含む店もある) |
| 既存エアコンの取り外し工事費 | 6,600〜7,700円程度 |
| リサイクル料金 | 550〜1,034円程度(廃棄する機種のメーカーで異なる) |
| 収集運搬料金 | 550〜2,750円程度(小売店ごと) |
| 配管延長 | 1mあたり3,300円〜 |
| 化粧カバー | 1か所8,800円〜 |
| 専用回路(コンセント)増設 | 22,000円〜 |
| 100V⇔200Vの電圧切替 | 3,300円〜 |
| 室外機の特殊設置(屋根置き・壁面・天吊り) | 14,000円〜 |
家電リサイクル料金は2026年に動きがあって、ダイキンやパナソニックなどは990円から550円に引き下げた一方、一部のメーカーは990円から1,034円に引き上げている。廃棄するエアコンがどのメーカーかで負担額が変わるようになったんだ。
「工事費込み」でも中身は店によって違う
通販の「工事費込み」表示も、含まれる範囲が店によってバラバラ。配管の穴あけが別料金だったり、標準の配管の長さが違ったり。私が調べた範囲だと、ある量販店は標準工事費を本体価格に含めていて、別の量販店は16,000〜19,000円くらい別途かかる。だから「本体が安い店=総額も安い」とは限らない。購入時点で、その店の追加工事の料金表が公開されているかを必ず確認してね。
新基準機は「室外機の置き直し」が要注意
ここはニッチだけど役立つ話。新基準に対応したモデルは、熱交換器を大きくするために室外機が大型化・重量化する傾向がある。そうすると、今使っている屋根置き台や壁面の金具の寸法・耐荷重に合わなくて、古い金具を撤去して新しい金具を買い直す費用が二重にかかることがある。室外機が特殊な場所に置かれている家は、見積もりのときにこの点を業者さんに確認しておくと安心だよ。店ごとの金額は改定されやすいから、必ず購入時点の公式料金をチェックしてね。
エアコンの畳数表示には意外な落とし穴がある
「冷房6〜9畳」って書いてあると、「6畳から9畳まで対応できるんだな」って思うよね。でも、これは違うんだ。
「6〜9畳」は木造か鉄筋かの目安
正しくは、「木造の和室なら6畳、鉄筋のマンションなら9畳」という、建物の構造による目安。断熱性の低い木造の9畳の部屋にこの表示のエアコンを付けると、能力不足で「全然冷えない」「電気代だけ跳ね上がる」ということになりかねない。
さらに、次のような条件があると熱の負荷が増えるから、余裕を持った能力を考えたほうがいい場合がある。
- 最上階の部屋(屋根からの熱で室温が下がりにくい)
- 西日が強く入る・大きな窓がある
- 吹き抜けやリビング階段でつながっている
- 寒冷地・断熱性能が低い住宅
ただし「だから必ずワンサイズ上」と決めつけるのも危険。住宅の性能や部屋の使い方で最適な能力は変わるから、販売店や施工業者に部屋の条件を伝えて相談するのが確実だよ。
大きすぎるエアコンのデメリット
「大は小を兼ねる」で大きめを選ぶと、逆に困ることがある。能力が過剰だと、部屋があっという間に設定温度に達して、室外機が運転を止める(サーモオフ)。この状態になると除湿がストップして、熱交換器にたまっていた水分が部屋に戻ってしまう。結果、「温度は下がっているのに、なんだかジメジメして不快」という状態になりやすいんだ。
小さすぎるエアコンのデメリット
逆に小さすぎると、いつまでも設定温度に届かなくて、フルパワー運転が続く。省エネ運転に切り替わらないから、かえって電気代が高くなるし、機械にも負担がかかって寿命が縮む。畳数だけで決めず、住宅の条件も含めて選ぶのが正解だよ。
2027年問題で使えるエアコン補助金はある?
買い替えるなら、補助金が使えないかチェックしておきたいよね。ただ、制度は地域・時期・対象機種で条件がバラバラだから、ここでは「どんな種類があるか」と「必ず確認すること」を整理するね。
東京都の「東京ゼロエミポイント」
東京都には「東京ゼロエミポイント」という制度がある。2024年10月にリニューアルされて、登録された家電販売店で買うときに、その場でポイント分が値引きされる方式になった(以前の郵送・Web申請より手間が減ったよ)。2027年3月末までの予定だけど、予算がなくなり次第終了。
- 製造から15年を超えた機種からの買い替えなら、省エネ性能に応じて最大7万円の値引き
- 15年未満の買い替えでも9,000〜23,000円程度の値引き
- 購入日に65歳以上の人、または障害者手帳を持つ人がいる世帯は、一定以上の省エネ性能の機種で一律8万円引きという手厚い特例あり
15年超の買い替えの場合、事前に販売店が古いエアコンの製造年や設置状況を確認するステップが必要なことがある。申請は登録販売店が代行する仕組みだから、未登録の通販や業者で買うと対象外になる点に注意してね。
自治体独自の買い替え支援
各市区町村でも、省エネ家電の買い替えを支援する事業をやっているところがある。よくある条件はこんな感じ。
- 対象は「省エネ基準達成率100%」などの高効率機種に限る
- 市内の登録店舗で購入すること
- 古い家電をリサイクル処分すること(新規購入だけは対象外のことが多い)
- 交付決定の前に買った・契約したものは対象外(事前申請が必須)
- 年度予算に達したら先着で終了
「事前申請が必須」というのが本当に大事。買ってから「補助金あったんだ」と気づいても、後から申請できないケースがほとんどなんだ。
国の住宅省エネ支援は「エアコン単体」だと厳しい
国の住宅省エネ関連の支援事業もあるけど、こちらはエアコン単体の買い替えでは原則対象にならないことが多い。内窓の設置などの断熱改修工事とセットで、補助金の合計が一定額以上になることが条件になっていたりする。リフォームを伴わない家電の買い替えだけを考えているなら、あまり期待しすぎないほうがいいかも。
最新情報の調べ方
制度名・金額・期限は必ず変わるから、購入や契約の前に、こんなキーワードで検索して公式情報を確認してね。
- 「自治体名 エアコン 補助金 2026」
- 「自治体名 省エネ家電 買い替え」
- 「東京ゼロエミポイント 公式」
エアコン2027年問題についてよくある質問

Q. 2027年になると今のエアコンは使えなくなりますか?
いいえ、そのまま使えます。制度はメーカーの製造・出荷に対するルールで、消費者の使用を止めたり罰則を科したりするものではありません。経済産業省・資源エネルギー庁も「買い替える必要はない」と明言しています。
Q. 2027年4月から基準未達成モデルは販売禁止ですか?
いいえ。基準はメーカーが1年間に出荷する製品全体の平均値で判断されます。平均で達成できていれば、基準に届かない安いモデルも製造・販売を続けられます。2027年度・2028年度には一部区分で経過措置もあります。
Q. 安いエアコンは本当に2倍になりますか?
「2倍」「3割増」は確定情報ではありません。部品コストや原材料費、駆け込み需要などで価格が上がる圧力はありますが、主要メーカーが低価格モデルの完全廃止を公式発表したわけでもありません。値上がりの可能性は頭に入れつつ、断定的な数字に振り回されないのがおすすめです。
Q. 10年以上使っているエアコンは交換したほうがよいですか?
法律上の理由ではなく、部品の面で検討する価値があります。補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後9〜10年が目安で、10年を超えると故障時に「部品がなく修理不可」となる可能性が高まります。ただし正常に動いていれば「必ず今すぐ」ではありません。
Q. 2027年基準達成モデルはどこを見れば分かりますか?
製品の「統一省エネラベル」に書かれた「省エネ基準達成率」を見てください。2027年度基準に対して100%以上なら達成モデル、100%未満ならまだ届いていないモデルです。緑のマークかオレンジのマークかでも判断できます。
Q. 補助金は購入後でも申請できますか?
多くの自治体の制度では、交付決定の前に購入・契約したものは対象外で、事前申請が必須です。東京ゼロエミポイントのように購入時に店頭で値引きされる方式もあります。いずれにせよ、買う前に対象条件と申請時期を必ず確認してください。
Q. 新しいエアコンは室外機が大きくなると聞きました。今の置き場所に入りますか?
新基準対応モデルは室外機が大型化・重量化する傾向があります。屋根置き・壁面置きなど特殊な設置をしている場合、既存の金具が再利用できず買い直しになることがあります。見積もり時に業者へ設置場所の写真や寸法を伝えて確認してください。
Q. 賃貸で備え付けのエアコンが古いです。自分で買い替える必要がありますか?
備え付けエアコンの自然故障は、原則として貸主(大家)に修繕義務があります。使えない状態が続くと家賃が減額される場合もあります。まずは管理会社や大家に連絡しましょう。ただし「電気代が高いから新しくして」という理由だけでは交換義務は生じにくいので、個別の相談になります。
Q. 2026年に買うと工事はすぐしてもらえますか?
春・秋など需要が落ち着く時期なら比較的スムーズです。2026年後半は駆け込み需要で工事が混み合う可能性があるため、早めに動くほど待ち時間のリスクを減らせます。
Q. 冷房専用やお掃除機能なしのシンプルなモデルはどうなりますか?
各メーカーが、付加機能を省いて省エネ性能を新基準に合わせた「シンプルな省エネモデル」を出してくる見込みです。ただし部品コスト増は避けにくいため、今の格安モデルと同じ価格を保つのは難しいと見られています。
まとめ|年数と使い方を確認して買い替え時期を決めよう
長くなったから、最後に要点を整理するね。
- 今使っているエアコンは、2027年以降もそのまま使える
- 低価格モデルが一斉に販売禁止になるわけではない(基準はメーカーの出荷平均で判断される)
- ただし、低価格帯が減る・値上がりする・工事が混み合う可能性はある
- 10年以上使っている人、真夏の故障が命に関わる家庭は、2026年中から計画的に検討する価値がある
- 5年以内で正常に動いている人は、制度を理由に慌てて交換しなくてよい
- 省エネモデルで電気代の元が取れるかは使い方しだい。広い部屋で長時間使うほど有利
- 本体価格ではなく、工事・処分・追加工事を含めた設置総額で比べる
- 補助金は地域・時期で条件が違う。必ず購入前に最新の公式情報を確認する
不安をあおる情報に流されず、自宅のエアコンの使用年数・不調のサイン・部屋の使い方・家族構成・予算を確認して、「2026年中に買い替える」「2027年基準の機種を選ぶ」「今のまま使う」のどれが自分に合うか、冷静に決めていこうね。私も、まずはうちのエアコンの製造年シールを確認するところから始めてみるよ。
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参考・出典
- 資源エネルギー庁「27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!エアコンについて知っておくべきポイントは?」
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/air_conditioner_2026.html - 経済産業省「家庭用エアコンディショナーの新たな省エネ基準を策定しました」
https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531003/20220531003.html - 資源エネルギー庁「統一省エネラベルが変わりました」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/retail/touitsu_shoenelabel/ - 経済産業省「エアコンの省エネラベル表示が変わります」
https://www.meti.go.jp/press/2022/09/20220901002/20220901002.html - 製品情報総合サイト(家電製品協会)
https://seihinjyoho.go.jp/ - 東京ゼロエミポイント【公式】
https://www.tz-points.jp/ - 一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センター(リサイクル料金一覧)
https://www.rkc.aeha.or.jp/
※本記事の情報は2026年9月時点のものです。価格・工事費・補助金の制度は予告なく変更されることがあります。個別の買い替え判断や補助金の適用可否については、販売店・施工業者や各自治体の窓口、必要に応じて専門家にご相談ください。
