この記事の3行まとめ
- 日立ブランドの家電は継続する方針。KADENOVAは製品名ではなく新会社の名前
- 購入済みの製品の保証・修理は継続と案内。窓口の変更は最新の公式情報で確認
- 白くまくんは、ボッシュが開発・製造し、新会社と日立GLSが販売・サービスを担当
2026年10月22日、日立の家電事業を担う新会社の名前が「KADENOVA(カデノヴァ)」になる予定だと発表されました。ただ、日立ブランドの冷蔵庫や洗濯機がすぐになくなるわけではありません。日立は、家電ブランドの継続と、購入済みの製品へのアフターサービスの継続を案内しています。
先に、いちばん気になるところを一覧にしておきますね。
| 読者の疑問 | 2026年10月22日時点の状況 |
|---|---|
| 日立ブランドはなくなる? | 継続する方針 |
| 冷蔵庫・洗濯機は? | 新会社が事業を担当 |
| 修理・保証は? | アフターサービス継続を公式案内 |
| 白くまくんは? | ボッシュが開発・製造、新会社と日立GLSが販売・サービス |
| いつ変わる? | 2027年3月期中の株式譲渡完了を予定 |
| 窓口の電話番号は? | 変更の有無は最新公式情報で確認 |
公式発表に基づく内容です。手続きや窓口の詳細は今後変更される可能性があります。
私の家にも日立の洗濯機があるので、このニュースを見たときは「壊れたらどこに電話するの?」と正直ドキッとしました。慌てて公式の発表を読み込んだので、同じ不安を持っている方に向けて、わかったことだけを順番にお伝えします。
日立の家電はなくなる?結論は「ブランド継続」

「会社が変わる」と聞くと、ブランドごと消えてしまうような気がしますよね。でも、今回の話は「どの会社が家電事業を運営するか」が変わるというもので、「日立ブランドをやめる」という話ではありません。
冷蔵庫・洗濯機・掃除機はどうなる?
日立製作所と日立グローバルライフソリューションズ(以下、日立GLS)の発表では、新会社は「日立ブランドの家電の製造からアフターサービスを継続していく」とされています。対象になっているのは、冷蔵庫、洗濯機、クリーナー(掃除機)、調理家電などの日立ブランド家電です。
つまり、お店に並ぶ製品には、これまでどおり日立のロゴがつく方針ということです。新しい製品名が「KADENOVA」になるわけではありません。
(出典:日立製作所 2026年4月21日発表 https://www.hitachi.com/ja-jp/press/articles/2026/04/0421b/ )
KADENOVAは製品名ではなく新会社名
ここは勘違いしやすいところなので、はっきり書いておきます。KADENOVAは、日立ブランド家電の事業を運営する新会社の名前(商号)です。日立から新会社へ事業が移り、日立ブランドを使う契約(ブランドライセンス契約)のもとで製造やアフターサービスを続ける、という形です。
たとえるなら、いつも通っているパン屋さんの経営会社が変わっても、お店の看板とパンはそのまま、というイメージに近いかもしれません。会社が変わることと、ブランドがなくなることは、別の話なんですね。
(出典:日立製作所 2026年10月22日発表 https://www.hitachi.com/ja-jp/press/articles/2026/10/1022/ )
KADENOVA(カデノヴァ)とは?いつから変わる?

2026年10月22日に新社名を発表
日立の発表によると、新会社の商号は「KADENOVA株式会社」に内定しました。代表取締役には、現在、日立GLSの常務取締役COOを務める山田三紀夫さんが内定しています。
注意したいのは、「内定」という言葉です。商号も代表者も、発表の時点では決まりかけの段階の情報として扱われています。正式な決定は、新会社が実際に発足してからになります。
ノジマ80.1%・日立GLS19.9%の新体制
2026年4月の発表では、日立GLSが新会社の株式の80.1%を、ノジマが管理する特別目的会社(SPC)へ譲渡するとされています。SPCというのは、こうした買収のためにつくられる専用の会社のことです。譲渡のあとも、日立GLSは新会社の株式の19.9%を持ちます。
足し算すると、80.1+19.9で100%。日立が完全に手を引くのではなく、一部は持ち続ける形になっています。なお、株式譲渡とは「会社の持ち主の権利を、ほかの会社に譲ること」です。日立の家電がノジマのお店だけで売られるようになる、という意味ではありません。
ノジマと日立の関わりについては、4月の時点でこちらの記事にもまとめています。経緯をもう少し知りたい方はあわせて読んでみてくださいね。
→ ノジマが日立の家電を買収!?私たちの洗濯機や冷蔵庫はどうなる?
2027年3月期中の移行予定とは
「2027年3月期中」は、2026年4月から2027年3月末までの会計年度のことです。2027年3月にスタートする、という意味ではありません。
公式の発表では、競争法などに基づく審査や許認可を受けたうえで、この期間中に一連の株式譲渡を完了する予定とされています。つまり、いつ新会社になるかの日付は、今のところ決まっていません。「年度末までのどこか」と受け止めておくのが正確です。
今使っている日立家電の保証・修理はどうなる?

ここが、いちばん気になる方が多いところだと思います。
メーカー保証・修理サービスの継続方針
日立GLSが2026年4月28日に出した案内では、日立ブランドの家電について、既存の製品の保証・修理・点検は引き続き提供されるとされています。「お客さまに安心して長くご使用いただける体制に変更はありません」という趣旨の説明もあります。
ただし、新会社に移ったあとの個別の契約や法的な責任がどう扱われるのか、細かい部分までは公表されていません。「すべてが無条件にそのまま続く」と言い切れる段階ではなく、「公式にはサポートの継続が案内されている」というのが正しい理解です。
(出典:日立GLS 2026年4月28日付の案内 https://corp.hitachi-gls.co.jp/_ct/17836636 )
ヤマダ・ビック・ヨドバシで購入した場合
量販店で買った場合に気になるのが、お店の「延長保証」です。ここで覚えておきたいのは、メーカー保証と延長保証は別の契約だということです。
- メーカー保証:製品に付いてくる保証書の保証。購入から一定期間(保証書に書かれた期間)、メーカーが修理に応じるもの
- 延長保証:購入したお店などが用意している追加の保証。契約している先は、お店や保証会社
延長保証は、多くの場合、購入店が加入の窓口になっていて、契約書や保証書に契約先が書かれています。ですから、日立の事業が新会社に移るという話だけで、すぐに延長保証がどうなるとは言えません。ただ、個別の契約内容までは公式発表からはわからないので、気になる方は購入店の契約書や保証書で確認してみてください。
故障したときに確認する3つのこと
もし故障して修理を頼むなら、次の3つを順番にチェックしてみてください。
- 保証書と購入日を確認する(保証書は、購入日が書かれたレシートや納品書と一緒に保管するのがおすすめです)
- 購入店の延長保証に入っているか、契約先はどこかを確認する
- 日立の公式サポートに載っている最新の窓口を確認する(連絡先は今後変わる可能性があります)
窓口の電話番号が変わるのかどうかは、まだ発表されていません。古い取扱説明書の番号に電話する前に、日立の家電品の公式サイトで今の窓口を見ておくと安心です。
保証の期限を日付で計算してみた
新会社への移行と保証期間は、どのくらい重なるのでしょうか。私は気になって、日付を数えてみました。あくまで例として、2026年11月15日に洗濯機を買ったとします。
- 発表日(2026年10月22日)から、新会社への移行が遅くとも終わる予定の2027年3月31日までは160日。約23週間です
- メーカー保証が1年なら、期限は2027年11月15日。年度末の3月31日からさらに229日あります
- 購入店の5年保証なら、期限は2031年11月15日。3月31日から1,690日、約4.6年もあります
160日、229日、1,690日。こうして並べると、保証期間のほとんどは「新会社になったあと」に来ることがわかります。私自身、こんなに「移行後」の期間が長いとは思っていませんでした。だからこそ、「移行しても使えるのか」は、早めに確認しておいて損はないと感じました。
なお、これは日付を数えただけの試算で、移行後の取り扱いを保証するものではありません。2027年3月31日は「3月期中」の最終日を目安に置いた数字です。
白くまくんはどうなる?ボッシュと新会社の関係

エアコンの「白くまくん」は、冷蔵庫や洗濯機とは事情が少し違います。
開発・製造はボッシュ側
日立GLSの2026年4月28日の案内では、日立ブランドのルームエアコン「白くまくん」は、ボッシュホームコンフォートジャパン株式会社が日本国内向けに開発・製造するとされています。日立は2025年8月に空調事業を再編し、ボッシュとの関係を整えてきました。
その2025年8月の発表でも、国内向けの「白くまくん」は、これまでどおり栃木事業所などで開発・製造される形が示されています。
(出典:日立製作所 2025年8月1日発表 https://www.hitachi.com/ja-jp/press/articles/2025/08/0801/ )
販売・サービスには新会社と日立GLSが関与
販売とサポートについては、2026年4月28日の案内で「新会社と日立GLSが引き続き行う」とされています。ですから、「白くまくんは今回の話にまったく関係ない」とも、「すべてノジマ側の会社になる」とも言えません。
2026年4月の発表では、空調事業そのものは新会社の対象に含まれず、日立GLSが引き続き進めるとされています。つまり、開発・製造はボッシュ側、販売・サービスは新会社と日立GLSが関わる、という少し複雑な形です。
問い合わせ窓口は今後変更される?
白くまくんの修理や問い合わせの窓口が、いつ、どう変わるのかは、今のところ公表されていません。ここは勝手に決めつけず、「公式サイトでの案内を待つ」のが確実です。
エアコンの修理を頼むときも、先ほどの3つの確認(保証書、延長保証、公式窓口)は同じように使えます。
これから日立の家電を買っても大丈夫?

品質・価格が変わる可能性は?
日立ブランドとアフターサービスを続ける方針が示されていることは、安心できる材料だと思います。一方で、将来の価格やラインアップ、品質がどうなるかは、まだ発表されていません。「安くなる」「悪くなる」のどちらも、現時点では断定できません。
私は、買い替えを考えている家電があるなら、「今すぐ焦って買う」必要はないと考えています。必要なタイミングで、保証書と延長保証の内容を確かめながら選ぶ。それで十分です。
ノジマ以外のお店でも買える?
発表の中では、日立ブランドの家電を今後どの店舗で売るかまでは触れられていません。ですから、ほかの量販店で買えなくなると決まっているわけではありません。買い替えのときは、気になるお店で在庫や取り扱いを確認するのが確実です。
エアコンなど、これから価格が動きそうな家電の買い替えは、こちらの記事も参考になります。
→ エアコン、2027年から数万円値上がり?今すぐ知っておきたい「2027年問題」の全貌
なぜ日立は家電事業をノジマ傘下に移すのか
日立の事業改革とノジマの狙い
日立は、社会インフラやデジタルなどの事業に力を入れています。家電は、その中で位置づけを見直した事業のひとつです。ノジマは家電量販店として、店頭で聞いたお客さまの声を、商品の開発や製造に生かしたいと説明しています。
日立が家電から離れていくこれまでの流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 日立はなぜ家電をやめた?テレビ・冷蔵庫撤退の本当の理由とは
消費者にとってメリットはある?
ノジマには、販売の現場で集めた「使いにくい」「ここが便利」という声を、開発に届けやすくなるというメリットがあります。ただし、家電が必ず安くなる、機能がすぐに良くなるとまでは言えません。
私は、期待しすぎず、でも不安がりすぎず、窓口や保証の情報が出るたびに確認していく。そのくらいの距離感がちょうどいいと思っています。
よくある質問

Q. 日立の家電はなくなりますか?
日立ブランドは継続する方針です。新会社が日立ブランド家電の製造からアフターサービスまでを担うと、公式に案内されています。
Q. KADENOVA(カデノヴァ)とは何ですか?
日立ブランドの家電事業を担う新会社の名前(商号)です。2026年10月22日に「KADENOVA株式会社」への内定が発表されました。製品名ではありません。
Q. 今持っている日立の洗濯機の保証はどうなりますか?
日立GLSは、既存製品の保証・修理・点検は引き続き提供されると案内しています。ただし、新会社移行後の個別の対応は、最新の公式情報で確認してください。
Q. 白くまくんはどの会社の製品になりますか?
開発・製造はボッシュホームコンフォートジャパン、販売とサービスは新会社と日立GLSが担うと案内されています。ブランドは日立のままです。
Q. ノジマ以外のお店で買っても大丈夫ですか?
他店で買えなくなると決まっているわけではありません。取り扱いは店舗ごとに変わることがあるので、買う前にお店で確認すると確実です。
Q. 量販店の延長保証は使えなくなりますか?
延長保証はお店などが提供する別の契約で、契約先は契約書や保証書に書かれています。個別の扱いは公表されていないので、気になるときは購入店に確認してください。
Q. 新会社はいつ始まりますか?
2027年3月期中(2027年3月末まで)に株式譲渡を完了する予定です。正確な日付は発表されていません。
Q. 故障したらどこに連絡すればよいですか?
まず保証書の窓口か、日立の公式サポートに載っている最新の連絡先を確認してください。窓口が変わるかどうかは、まだ発表されていません。
Q. 日立GLSはもう家電に関わらないのですか?
日立GLSは新会社の株式の19.9%を持つ予定で、白くまくんの販売・サービスにも引き続き関わるとされています。完全に関係がなくなるわけではありません。
Q. 今、日立の家電を買って大丈夫ですか?
ブランドとアフターサービスの継続方針が示されているので、必要なら買って問題ないと考えます。ただし、将来の価格や製品ラインアップは未発表です。
おすすめアイテム
ビサイユのトートバッグ
ここ数日、家電のニュースを追いかけていたら、持ち物を見直したくなりました。毎日使うバッグがくたびれていないか、一度手に取って確かめてみるのもいいかもしれません。軽くて撥水加工のあるビサイユのトートバッグは、書類やノートPCを入れる通勤の日も、休日の買い物の日も、そのまま使えます。
軽量ショルダーBCS-140
修理や買い替えを考えると、荷物は減らして身軽に動きたいものです。ビサイユの軽量ショルダーBCS-140は、財布とスマホとハンカチがすっきり収まる大きさで、スキミング防止の仕様も付いています。保証書や領収書をさっと持ち出したい、家電量販店へのお出かけにも向いています。
参考・出典
- 日立製作所「日立ブランドの家電事業を担う新会社の商号を「KADENOVA株式会社」に内定」(2026年10月22日)
https://www.hitachi.com/ja-jp/press/articles/2026/10/1022/ - 日立製作所「日立の家電事業のさらなる成長に向け、ノジマと戦略的パートナーシップを締結」(2026年4月21日)
https://www.hitachi.com/ja-jp/press/articles/2026/04/0421b/ - 日立GLS「日立ブランドの家電と「白くまくん」の継続について」(2026年4月28日)
https://corp.hitachi-gls.co.jp/_ct/17836636 - 日立製作所「グローバル空調事業の再編に関する発表」(2025年8月1日)
https://www.hitachi.com/ja-jp/press/articles/2025/08/0801/ - 日立の家電品 サポート
https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/
※本記事の情報は2026年10月22日時点のものです。内容は予告なく変更されることがあります。保証や契約の個別の内容は、保証書・購入店・メーカーの最新案内でご確認ください。
