3行でわかる!この記事のポイント
- 約660万件のうち約160万件で免許証などの本人確認書類画像が流出。クレジットカード情報の流出は現時点で未確認
- 免許証画像だけでカードや口座を作るのは難しい仕組み。ただしカード発行への影響は「確認された事実」と「今後の可能性」を分けて理解が必要
- 画像と顔撮影の本人確認(ホ方式)は2027年4月に廃止予定。「画像を見せる」から「ICチップで確認」へ変わる
タイムズカーで、約160万件もの免許証などの本人確認書類の画像が外に出てしまった。ニュースを見て「クレジットカード番号が漏れていないなら、ひとまず大丈夫なのかな?」と思った人も多いんじゃないかな。私も最初は、正直そう感じたひとりだったよ。
でも、今回いちばん注目したいのはカード番号じゃなくて、「私が私であることを証明するために提出した画像」が大量に流出したことなんだよね。カード番号は止めて新しい番号にできるけれど、顔写真つきの免許証はそうはいかない。だから「自分の生活にどんな影響が出るの?」「これから何が変わるの?」が気になるんだと思う。
この記事では、次の6つを、「現在確認されている事実」と「今後考えられる影響」を分けながら整理していくね。
- 免許証画像だけで、クレジットカードや銀行口座は作られてしまうのか
- カード審査や本人確認は、これから厳しくなるのか
- 免許証は再発行したほうがいいのか
- 退会したのに、なぜ画像が残っていたのか
- 日本の本人確認は、これからどう変わるのか
- 利用者が今できることは何か
この記事は2026年10月1日時点の情報で書いているよ。公式の調査結果は今後更新される予定なので、最新情報はタイムズカーの公式ページもあわせて確認してね。
タイムズカーで免許証など約160万件の本人確認書類画像が流出
まずは、公式に確認されている事実だけを落ち着いて整理するね。
公式発表で確認されていること
タイムズモビリティは、2026年9月25日に不正アクセスを検知したと公表している。9月28日の発表では、約660万件のアカウント情報が第三者に取得されたことを確認したとした。そして9月29日の第3報で、そのうち約160万件のアカウントで本人確認書類の画像が流出したことを確認したと明らかにしたんだ。
流出した画像には、運転免許証のほか、現住所確認書類(公共料金の請求書など)、学生証、家族確認書類が含まれている。同じ9月29日から、対象となる会員への個別メール連絡も始まった。クレジットカード情報の流出は、現時点では確認されていない。
「660万件」と「160万件」はどう違う?
ここがいちばん混乱しやすいところだと思う。約660万件は「情報が取得されたアカウントの総数」で、氏名や住所、生年月日、電話番号、メールアドレスなどが対象。約160万件は、そのうち「本人確認書類の画像まで取得された」アカウントの数だよ。
つまり、160万件は660万件の一部で、割合でいえば約4分の1。対象は現在の会員だけでなく、退会した人や、入会手続きを途中でやめた人も含まれると説明されている。自分がどちらに当たるかは、タイムズカーから届く個別メールで確認することになるよ。
公式が案内している「やらないこと」
タイムズカーは第3報で、メール・SMS・電話でパスワードやクレジットカード情報をお伺いすることはない、と明記している。また、外部専門機関による調査の詳しい結果は、2週間程度を目安に改めて案内する予定とのこと。
今後、流出した情報の範囲などが更新される可能性があるから、この記事も「今わかっていること」として読んでね。
なぜ「免許証画像160万件」がこれほど問題なのか

氏名や住所の流出も困るけれど、画像の流出はもう一段、性質が違うんだ。ここを整理しておくと、この後の話がぐっと理解しやすくなるよ。
文字の情報と、画像の情報は何が違う?
氏名・住所・生年月日は文字のデータ。一方、免許証の画像には、それに加えて顔写真、免許証番号、有効期限、券面のレイアウトまでがひとつの画像にまとまっている。
「この人は確かにこの免許証を持っている」と見せるための情報が、一式そろった状態で外に出た、ということなんだよね。文字だけなら「住所を知られた」で済む場面でも、画像は「本人らしく見せるための材料」として使われるおそれがある。ここが画像流出の重たいところだよ。
カード番号は交換できるけど、免許証は交換できない
クレジットカードなら、不正利用がわかった時点でカードを止めて、再発行して、新しい番号に切り替えられる。いわば「鍵ごと取り替える」ことができるんだ。
でも免許証は違う。氏名、生年月日、住所、顔写真といった本人そのものに結びついた情報は、簡単には変えられない。だから「カード番号が漏れていないから安心」とは言い切れないんだよね。ただし、だからといって「一生悪用される」「必ず犯罪に使われる」わけではないよ。怖がりすぎず、仕組みを知って備えるのがちょうどいいと私は思う。
160万件の規模を計算してみた
「160万件」がどのくらいの大きさなのか、私も実感がわかなかったから、手元で計算してみたよ。警察庁の運転免許統計(令和6年末)では、運転免許保有者は8,174万2,303人。160万件をこれで割ると、1,600,000÷81,742,303で約0.0196、つまり約1.96%になる。
逆にいうと、約51人に1人の割合だね。ちなみに660万件のうち160万件の割合は、1,600,000÷6,600,000で約24.2%。あくまで目安で、160万件には学生証や住所確認書類、同じ人の複数アカウントが含まれる可能性があるから、「160万人」とは限らないよ。それでも、身近な誰かが対象でも不思議ではない規模だということは、数字から伝わってくると思う。
免許証画像だけでクレジットカードや銀行口座は作れる?

不安になると「画像1枚で何でも契約されてしまう」と想像しがちだけど、実際はそこまで単純じゃないよ。ただし「絶対に大丈夫」とも言えない。サービスごとに見ていこうね。
銀行口座
ネットで口座を開くときは、犯罪収益移転防止法にもとづく本人確認が行われる。今のところ主流なのは、身分証の撮影に加えて、本人の顔をその場で撮影する方法。eKYC(スマホだけで完結する本人確認のこと)と呼ばれるやり方だよ。
つまり免許証の画像があるだけでは、顔の撮影や照合という次のハードルが残る。ただ、後で触れるとおり、この「画像と顔撮影」の方式は偽造やAIの進歩に弱いとされ、見直しが決まっている。「今は大丈夫」と「この先もずっと大丈夫」は別の話だよ。
クレジットカード
カードの申し込みでは、本人確認に加えて、信用情報(過去の契約や支払いの記録)の照会や、引き落とし口座の登録などの審査が行われる。本人名義の口座が必要になるため、免許証画像だけで完結させるのは難しい仕組みになっているんだ。
とはいえ、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなども一緒に流出している場合、それを組み合わせた不正な申し込みが試みられる可能性はゼロとは言えない。気になるときは、後半で紹介する本人申告を検討してみてね。カードの不正利用や乗っ取りの手口を知っておくと、ふだんの備えになるよ。この話は、こちらの記事も参考になると思う。気になったら読んでみてね。
→ 楽天で何が起きてる?アカウント乗っ取りと詐欺の全手口と今すぐできる防衛策
携帯電話・SIM
携帯電話の契約は、携帯電話不正利用防止法で本人確認が義務づけられている。オンライン契約でも、ICチップを読み取る方式への移行が進められていて、画像だけで済ませる流れは弱まっているよ。
ただし、自分の電話番号を狙った「なりすまし」の手口は、画像とは別に、電話やメールを使った巧妙な誘導で行われることもある。身に覚えのない連絡には、自分から公式の窓口に確認する習慣が大切だね。
後払い・フリマ・各種Webサービス
いちばん気をつけたいのが、本人確認の方法が事業者ごとに異なるサービスだよ。法律で厳しく決められた金融分野と違って、後払い、フリマアプリ、レンタルなどでは、顔写真つき身分証の画像を送るだけで確認を済ませているところも残っているといわれる。
だから「画像1枚で何でもできる」は誤解だけど、「弱い確認方法のサービスなら、画像が悪用される余地がある」というのは、正しく知っておきたいポイントだよ。
タイムズカーの免許証画像流出でクレジットカード発行は遅くなる?

いちばん気になる人が多いテーマだから、先に結論から書くね。現時点で、今回の事件を理由にクレジットカード発行全体が遅くなったという事実は確認されていません。そのうえで、確認されている事実と、今後考えられることを分けて見ていくよ。
【確認されている事実】CIC・JICCに申込みが集中し、手続きに遅れが出ている
タイムズカーの情報流出が公表された直後、信用情報機関のCICとJICC(日本信用情報機構)では、本人申告や信用情報の開示申込みが集中して、手続きに遅れが出ていると案内された。
つまり「自分の名義を悪用されたくない」と考えた多くの人が、一斉に動き出したということ。遅れているのは信用情報機関への手続きであって、カード会社の審査そのものではない点に注意してね。
【今後考えられること】金融会社の本人確認や不正検知が慎重になる可能性
ここからは「予測」の話で、確定した事実ではないよ。これだけ大規模な本人確認書類の流出があると、カード会社や金融会社が、申込内容の確認や不正な申込みの検知をこれまで以上に慎重にする可能性は考えられる。
その結果、一部の申し込みで追加の確認が入り、審査に時間がかかるケースが出るかもしれない。でも「カード発行が必ず遅くなる」「審査が何日延びる」といったことは、現時点で確認されていないよ。急ぎでカードを申し込む人は、少し余裕をもって動くのが安心かな、と私は思う。
3機関の本人申告の手数料を合計してみた
本人申告とは、「私の本人確認書類が流出したかもしれないので、契約の際は慎重に確認してください」という内容を、信用情報機関に登録してもらう仕組みのこと。2026年9月29日時点のオンライン申告の手数料は、JICCが700円、CICが1,000円、全国銀行個人信用情報センターが500円と案内されている。
3機関すべてに申告すると、700+1,000+500で合計2,200円。夫婦2人なら4,400円になるね。全部やるべきという意味じゃなくて、「自分はどこまでやるか」を決める材料として計算してみたよ。各機関で申告の条件や、画像だけが流出した場合の扱いが異なることもあるから、申し込む前に公式の案内を確認してね。
免許証を再発行すれば安心できる?
「じゃあ、免許証を再発行すれば安心なんじゃない?」と考える人は多いと思う。私もそう考えたけど、調べてみると「再発行=すべてリセット」ではないんだよね。
再発行しても変わらないもの
免許証を再発行しても、氏名、生年月日、住所、顔写真といった情報は、基本的に変わらない。クレジットカードのように「新しい別物に交換」という性質のものではないんだ。
そのため、再発行によって「流出した情報が無効になる」わけではない。ここは誤解しやすいから、ぜひ覚えておいてね。
流出した画像は、再発行しても消えない
もうひとつ大事なのは、インターネット上や第三者の手元に渡った画像データそのものは、再発行しても消えないということ。手元のカードを新しくしても、すでに出ていったコピーは残るんだよね。
だから、再発行を「最終手段」のように考えるより、なりすましの申込みを見つけやすくする備え(本人申告や、身に覚えのない通知への注意)に力を入れるほうが、現実的だと私は思う。
免許証番号はどうなる?一次情報で言える範囲
一般的な解説では、12桁の免許証番号のうち末尾1桁は、再交付の回数を示す記号とされている。ただ、番号の付け方の詳細は、警察の公式情報で細かく示されているわけではないので、ここでは「再交付で番号が丸ごと新しくなるわけではない」とだけ書いておくね。
また、再交付には、紛失・盗難・汚損、記載事項や写真の変更といった理由が案内されている。情報漏洩の不安だけを理由にした再交付が認められるかどうかは、自治体や窓口によって対応が異なる可能性があるよ。希望する場合は、まずお住まいの地域の免許センターや警察に問い合わせてみてね。
退会したのになぜ免許証画像が7年間残っていた?

今回の大きなモヤモヤがここだよね。「もう退会したのに、なんで私の免許証の画像が残っていたの?」。パーク24がITmedia NEWSの取材に答えた内容をもとに、整理していくね。
法人税法を根拠にしていたのは3項目
パーク24の説明では、法人税法にもとづく取引記録の保管義務(原則7年)を理由に保存していたのは、氏名・住所・生年月日の3項目。会社が取引の記録を一定期間残すルールがあるのは、自然なことだよね。
ここで注意したいのは、「法人税法で、免許証画像を7年間保存する必要があった」と説明されたわけではない、という点。ニュースの見出しだけだと、混同してしまいそうだから気をつけてね。
免許証画像は「なりすまし対策・問い合わせ対応」で保管
では、免許証画像はなぜ残っていたのか。同社の説明では、法人税法ではなく、なりすまし対策や問い合わせへの対応を目的に、7年間保管していたとのこと。入会手続きを途中でやめた人の情報も、同じような理由で保存していたと説明されている。
つまり、法律で「残さなければならなかった」というより、会社側の判断で残していた部分が大きい、ということになるね。
「取引記録を残す」と「画像を残す」は別の話
私が今回いちばん引っかかったのはここ。税金の記録として「誰と、いつ取引したか」を残すことと、顔写真つきの免許証の画像そのものを残すことは、別の問題だよね。
本人確認が終わったあとも画像を持ち続ければ、それだけ流出したときの影響は大きくなる。「法律で決まっているから仕方ない」で終わらせず、「本当に画像まで必要だったのか」を、企業にも社会にも問い直す時期なんだと思うよ。
2027年4月から本人確認は大きく変わる

ここからは、今回の事件と相性のいい「制度の話」だよ。実は、画像を送る本人確認は、すでに見直しが決まっているんだ。
今主流の「ホ方式」とは?
銀行口座や証券口座などをスマホで申し込むとき、免許証などを撮影して送り、さらに自分の顔も撮影する方法を、法令上「ホ方式」と呼ぶ。ネット上の本人確認(eKYC)で、いま広く使われている方法だよ。
最近は、画面の向こうの顔が本物の人かを確かめるために、「まばたきしてください」などの動きを求める仕組み(ライブネス確認)を組み合わせるサービスもある。それでも、画像の偽造やAIによる加工への警戒が強くなっているんだ。
ICチップ方式へ:2027年4月1日の改正
警察庁は、犯罪収益移転防止法施行規則を改正し、2027年4月1日から、このホ方式を廃止する方針を示している。代わりに、マイナンバーカードや運転免許証に入っているICチップを読み取る方式へ移る。
マイナンバーカードを使った方式は、公的個人認証(JPKI)といって、カードのICチップで「本物のカードか」を電子的に確かめる仕組みだよ。券面の見た目ではなく、ICチップが本物かどうかを確認するから、画像の偽造に強いとされている。金融庁も、金融機関に対して、施行日を待たずにできるだけ早く対応するよう求めている。
事件が原因で制度が変わったわけではない
ここは誤解しないでほしいんだけど、この制度変更は、タイムズカーの事件が原因で決まったものではないよ。制度の見直しは、事件よりずっと前に決まっていた。
ただ、今回の事件によって、「画像だけに頼る本人確認のリスク」が改めて注目される可能性はあると思う。制度変更の直前に起きた、象徴的な出来事として見ておくのがいいんじゃないかな。
これから「免許証の写真をアップロードしてください」は減っていく?
結論からいえば、減っていく可能性が高い、というのが私の見立て。ただし、これは予測で、確定した未来じゃないよ。そう考える背景を順番に見ていくね。
偽造画像・生成AI・ディープフェイクの時代
画像を見せれば本人、という仕組みは、画像を自在に加工できる時代には心もとなくなる。生成AIを使えば、本物そっくり券面の画像をつくることも、顔を差し替えることも、以前よりずっと簡単になってきているんだよね。
ディープフェイク(AIで作った、本物そっくりの偽の顔や映像)で本人確認を突破しようとする手口も、セキュリティの専門家から警告されている。本物の免許証画像が大量に流出すると、そうした偽造の材料にされる心配もある、というのが専門家の指摘だよ。
「減る可能性が高い」と言えること、まだ言えないこと
言えるのは、2027年4月にホ方式が廃止される予定で、金融機関の多くがICチップ方式へ移る流れにあること。一方、まだ言えないのは、フリマや後払い、レンタルなど、法律で方式が決められていない分野が、いつどこまで切り替えるかだよ。
つまり、お金にかかわる分野から先に「画像を送るだけ」が減り、他の分野は事業者ごとに時間差が出る、というのが現実的な見通しだと思う。
画像が減っても、フィッシングには注意
本人確認の方法が変わる時期は、「新しい本人確認に切り替えました。こちらから再登録を」という偽の連絡が出回りやすいタイミングでもある。氏名や電話番号が流出している今回のようなケースでは、特に気をつけたいね。
連絡を受けたら、メールやSMSのリンクは開かず、公式アプリや自分でブックマークした公式サイトから確認しよう。見分け方は、こちらの記事でも紹介しているよ。この話にも通じると思うから、興味が出てきたらこちらも読んでみてね。
→ 【注意】スマホの「給付金5万円」通知は詐欺?本物と偽物を一瞬で見抜く方法
タイムズカー利用者が今できること
不安をあおられず、優先順位をつけて動こうね。全部を一度にやる必要はないよ。
まず優先したい3つのこと
1つめは、タイムズカーからの公式メールを確認すること。対象者には個別にメールが届いている。2つめは、タイムズカーを装ったメールやSMSのリンクを開かないこと。公式は「パスワードやカード情報を聞くことはない」と明言しているから、聞かれたら偽物だと思って大丈夫。3つめは、身に覚えのないカードやローンの申込み、通知が届いていないかを、ときどき確認することだよ。
必要に応じて検討したい2つのこと
4つめは、不安が強い場合に、CICやJICCなどの本人申告を検討すること。手数料がかかるうえ、いまは申込みが集中しているから、慌てず、必要かどうか考えてから動いてね。5つめは、SMSだけに頼った認証から、パスキー(指紋や顔で本人確認する新しいログイン方法)や認証アプリへ切り替えを検討することだよ。
公式の案内と、詳しい手順の確認先
もっと詳しい手順や補償の考え方は、私が前にまとめたこちらの記事で紹介しているよ。この記事では本人確認の仕組みの話を中心にしているから、実際の「やることリスト」はそちらとあわせて使ってね。
→ タイムズカー情報漏洩で何をすればいい?免許証・クレカ・補償を解説
まとめ|問題は160万件の画像流出だけではなく「本人確認の仕組み」
今回の事件は、タイムズカーだけの問題では終わらないと私は思う。本人確認書類の画像を、企業が大量に、しかも長期間保存してきた仕組み。画像を見せることを本人確認としてきた社会。そして、画像そのものをAIで加工できる時代。この3つが同時にぶつかった出来事だったんだよね。
確認できている事実を整理すると、約160万件の画像流出は確認されたけれど、カード情報の流出は確認されていない。カード発行全体の遅れも確認されていない。一方で、信用情報機関には申込みが集中している。そして、2027年4月には本人確認の制度そのものが変わる。
これからの日本の本人確認は、「画像を見る」から「ICチップなどで本物であることを確認する」方向へ変わっていく。その途中の今は、過度に怖がらず、でも油断もしないで、自分でできる備えを少しずつ進めるのがいいと思うよ。
よくある質問

Q. タイムズカーでは何件の免許証画像が流出しましたか?
約160万件のアカウントで、運転免許証などの本人確認書類の画像が流出したと、タイムズカーが2026年9月29日の第3報で公表しています。アカウント情報そのものは約660万件が対象で、そのうち約160万件で画像まで確認されました。
Q. クレジットカード情報も流出しましたか?
タイムズカーの発表では、クレジットカード情報の流出は現時点で確認されていません。公式は、メールやSMS、電話でパスワードやカード情報を聞くことはないとも案内しています。
Q. 免許証画像だけでクレジットカードを作られますか?
画像だけで完結するのは難しい仕組みです。カードの申込みには、本人確認に加えて信用情報の照会や引き落とし口座の登録があるためです。ただし、他の情報と組み合わせた不正な申込みの可能性はゼロとは言えません。
Q. 免許証画像だけで銀行口座を作られますか?
ネットの口座開設では、画像に加えて本人の顔の撮影などが求められるのが一般的で、画像だけで開けるとは限りません。ただし、画像と顔撮影の方式は2027年4月に廃止される予定で、ICチップ方式へ移行していきます。
Q. 今後クレジットカードの発行が遅くなる可能性はありますか?
現時点で、カード発行全体が遅くなったという事実は確認されていません。確認されているのは、CICとJICCで本人申告や開示の申込みが集中し、手続きに遅れが出ていることです。今後、金融会社の本人確認が慎重になる可能性はありますが、確定した情報ではありません。
Q. 免許証を再発行すれば安全ですか?
再発行しても、氏名・生年月日・住所・顔写真は基本的に変わらず、すでに流出した画像が消えるわけでもありません。再発行だけで安全になるとは言えないため、本人申告や不審な通知への注意とあわせて考えるのがおすすめです。
Q. 退会したのになぜ免許証画像が残っていたのですか?
パーク24は、氏名・住所・生年月日は法人税法にもとづく取引記録の保管義務(原則7年)のために保存していたと説明しています。免許証画像は、法人税法ではなく、なりすまし対策や問い合わせ対応を目的に7年間保管していたと説明しています。
Q. 自分の本人確認書類が流出したかどうかはどう確認できますか?
対象となった会員には、タイムズカーから個別にメールが送られています。メールを装った偽の連絡もあり得るため、リンクは開かず、公式サイトやアプリから情報を確認してください。
Q. CICやJICCの本人申告とは何ですか?
信用情報機関に「本人確認書類が流出したおそれがある」と登録してもらい、契約の際に金融会社が慎重に確認するよう促す仕組みです。2026年9月29日時点のオンライン申告の手数料は、JICCが700円、CICが1,000円、全国銀行個人信用情報センターが500円と案内されています。
Q. 2027年4月から本人確認はどう変わりますか?
犯罪収益移転防止法施行規則の改正により、身分証の画像と顔の撮影による「ホ方式」が廃止される予定です。マイナンバーカードや免許証のICチップを読み取る方式に移行していきます。この制度変更は、タイムズカーの事件より前に決まっていたものです。
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参考・出典
- タイムズモビリティ「タイムズカーWebサイトへの不正アクセスに関する調査結果(第3報)」
https://share.timescar.jp/news/2026/0929/1816.html - タイムズモビリティ「タイムズカーWebサイトへの不正アクセスに関する調査結果」
https://share.timescar.jp/news/2026/0928/1815.html - ITmedia NEWS「退会者の免許証画像も「7年」保存していた理由 パーク24に聞いた」
https://www.itmedia.co.jp/news/article/2609/30/2000001877/ - ITmedia NEWS「免許証画像など約160万件漏えい タイムズカー、対象者に連絡開始」
https://www.itmedia.co.jp/news/article/2609/30/2000001872/ - ITmedia NEWS(Yahoo!ニュース配信)「免許証の悪用防ぐ届出殺到、CIC・JICCで手続き遅延」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b79f54260f9d925ca0eb57a6c68d3b705f18658e - Impress Watch「対面の本人確認、マイナカードなどのICチップを必須に 27年4月から」
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2068693.html - 警察庁「運転免許統計」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo.html - 日本信用情報機構(JICC)
https://www.jicc.co.jp/ - シー・アイ・シー(CIC)
https://www.cic.co.jp/
※本記事の情報は2026年10月1日時点のものです。内容は予告なく変更されることがあります。お金や契約に関する判断は、各機関の公式案内や専門家にご相談ください。
