3行まとめ
- DHCは会員情報が書き換えられた5,096アカウントを公表。外部への持ち出しの形跡は確認されていないとしています。
- 書き換えは復元済みのため、画面が正しくても対象外とは言い切れません。個別連絡の確認と窓口への相談が確実です。
- カード番号は全桁を保持しておらず、閲覧の可能性があるのは下4桁。問い合わせは0120-575-391/11月4日から0120-087-370。
DHC公式オンラインショップで、会員情報の書き換えを伴う不正アクセスがありました。対象かどうかは、画面を見ただけでは判断できません。書き換えられた情報はすでに復元されているからです。
この記事では、2026年11月1日時点のDHC公式発表をもとに、確認の手順、カード情報への影響、電話での問い合わせ先をまとめます。
DHC不正アクセスで自分は対象?

結論から言うと、DHC公式発表だけで「自分は対象外」と言い切れる手段は、今のところありません。DHCは、該当する顧客には個別に連絡する予定だとしています。
対象となる5,096アカウントとは
DHCが公表したのは、会員情報の書き換えが確認された5,096アカウントです。ここでいう書き換えは、第三者が会員情報を変更してしまった状態を指します。
ただし、これは「5,096人の個人情報が外に出た」という意味ではありません。DHCは、情報が外部へ持ち出された形跡は確認されていないと発表しています。
私は最初、ニュースの数字だけを見て「5,000人以上の情報が出回った」と受け取りかけました。公式発表の文面を読み直すと、書き換えと閲覧の可能性の話であり、持ち出しの話とは分かれていました。
過去にDHCを利用した人も対象になる?
過去に買い物をしただけの人が対象になるかどうかは、公式発表では示されていません。対象期間がいつからいつまでなのかも、明らかにされていないのが現状です。
そのため、「最近は使っていないから大丈夫」と決めつけることも、「過去に買ったから全員対象」と考えることも、どちらも早すぎる判断です。会員登録が残っている可能性がある人は、念のため確認をおすすめします。
登録住所が正しくても対象外とは言えない理由
ここが、いちばん誤解されやすい点です。DHCは、書き換えられた会員情報を復元済みだと発表しています。
つまり、いまログインして住所や氏名が正しく表示されていても、それは「元に戻された後の状態」を見ているだけかもしれません。過去に一時的な書き換えがあったかどうかは、画面からは分からないのです。
たとえるなら、落書きされた壁をきれいに塗り直した後に見ているようなものです。壁がきれいでも、落書きがなかった証明にはなりません。
だから私は、「画面が正しい=対象外」ではなく、「個別連絡の有無と、DHCへの確認」を軸に考えるのがよいと思っています。
自分の登録情報と注文履歴を確認する方法

確認の方法は、一般的な手順と、DHC公式サイトで確認できる操作に分けて考えると迷いません。この記事では、公式発表で確認できていない画面のメニュー名は書きません。サイトによって表示が変わることがあるため、実際の画面の表示に沿って進めてください。
DHC公式サイトからログインする
ログインは、メールやSMSのリンクからではなく、ブラウザで「DHC」と検索するか、普段使っているブックマークから行います。偽サイトへの誘導を避けるためです。
ログインできたら、会員情報やお届け先に関する画面、注文の履歴に関する画面を探します。名称は画面表示に従ってください。
氏名・住所・お届け先情報を確認する
見るポイントは3つです。
- 氏名・電話番号が自分の情報と合っているか
- 自宅以外のお届け先(実家・ギフト用など)に、覚えのない住所が入っていないか
- 登録した覚えのないお届け先が増えていないか
お届け先が複数ある人は、一つずつ確認しておくと安心です。
身に覚えのない注文がないか調べる
次に、注文の履歴とメールの受信箱を見ます。公表された不審な注文は27件で、DHCによればキャンセル済みです。
履歴に覚えのない注文があったり、注文完了のメールに心当たりがなかったりした場合は、画面を保存しておきましょう。問い合わせの際に説明しやすくなります。
不審な情報を見つけた場合の対処
覚えのない情報を見つけたら、次の順で動きます。
- 該当の画面をスクリーンショットで残す
- DHCの窓口に電話で状況を伝える(窓口は次の章)
- DHCのパスワードを変更する
- 他のサービスで同じパスワードを使っていないか見直す
自分で住所を直して終わりにせず、先にDHCへ伝えるのがポイントです。
クレジットカード情報は流出した?

カードが心配な人は多いと思います。公式発表で分かっていることを、そのまま整理します。
閲覧された可能性があるのはカード番号の下4桁
第三者に閲覧された可能性がある情報は、会員番号、氏名・住所・電話番号を含むお届け先情報、購入履歴、そしてカード番号の下4桁です。
「閲覧された可能性がある」という表現は、「見られたかもしれない」という意味です。外部へ持ち出された形跡がないことと、見られた可能性がないことは、別の話になります。ここは混ぜずに読んでください。
DHCはカード番号の全桁を保持していない
DHCは、カード番号の全桁を保持していないと発表しています。下4桁だけでは、通常の決済はできません。
また、公表時点で、本件に起因すると考えられる不正利用や二次被害は確認されていないとのことです。「確認されていない」は、「今後も絶対に起きない」と同じ意味ではないので、その点は頭に置いておきましょう。
それでも利用明細の確認をすすめる理由
私はカード会社のアプリで、ここ数か月の明細を見るのが落ち着く方法だと感じています。不正利用の多くは、明細を見て気づくからです。
確認のポイントは、覚えのない請求、少額の請求、利用店名が分からない請求の3つです。カードの再発行が必要かどうかは、明細に不審な点があるか、カード会社に相談して決めましょう。
DHC不正アクセスの問い合わせ先

2026年11月1日時点の公式案内にもとづく窓口は、次の2つです。
| 窓口 | 電話番号 | 受付時間 |
|---|---|---|
| DHCお客様相談室 | 0120-575-391 | 9:00〜17:00(原則、日曜・祝日を除く。ただし11月1日・3日は受付) |
| お問い合わせ専用ダイヤル | 0120-087-370 | 9:00〜17:00(土日祝を含む)/2026年11月4日(水)午前9時開設 |
まずはお客様相談室へ
11月3日までは、DHCお客様相談室(0120-575-391)が窓口になります。11月1日と3日は、日曜・祝日でも受け付けています。
11月4日からは専用ダイヤルへ
11月4日(水)の午前9時から、お問い合わせ専用ダイヤル(0120-087-370)が開設されます。土日祝日も受け付けるため、平日に電話しづらい人も使いやすくなります。
電話をかける前に、会員番号(分かる場合)、確認した画面の内容、覚えのない注文の有無をメモしておくと、話がスムーズです。
DHCの不正アクセスで何が起きた?

公式発表で確認できる範囲を、時系列で並べます。
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 2026年10月28日 | DHCが不正アクセスと会員情報の書き換えを確認 |
| 2026年10月30日 | DHCが公表 |
| 2026年11月1日 | お客様相談室が日曜でも電話受付 |
| 2026年11月3日 | お客様相談室が祝日でも電話受付 |
| 2026年11月4日 | 専用ダイヤルを開設予定(午前9時) |
DHCは、原因となったシステムの脆弱性には対処済みだとしています。攻撃の手法については公表されていません。
数字を並べて割り算してみた
私は公表された数字を、自分で計算し直してみました。
- 会員情報が書き換えられたアカウント:5,096件
- お届け先住所:最大5,520件
- 差:5,520−5,096=424件(5,096件に対して約8.3%)
- 1アカウントあたり:5,520÷5,096≒約1.08件
- 不審な注文:27件(27÷5,096≒約0.53%相当)
- 不正な新規会員登録:71件
アカウント数より住所が多いのは、1つのアカウントに複数のお届け先が登録されている場合があるためです。実家やギフト先を登録している人は、まさにこの例にあたります。なお、住所の数は「最大」と案内されている点に注意が必要です。
27件の不審な注文と71件の不正登録
不審な注文27件は、DHCがキャンセル済みと発表しています。不正な新規会員登録71件も、取消済みです。
ただし、決済の状況や出荷のタイミングなどの詳細は公表されていません。「すべて決済前に止まった」とまでは言えないため、気になる人は明細も確認してください。
ECサイトの不正アクセスでは、自分が対象かどうかを確かめる手順が共通することが多いです。別の事例の記事でも書いているので、あわせて参考にしてください。
→ OZmall不正アクセスで44万人?自分が対象か確認する方法
DHCを名乗る偽メール・SMSに注意
注意したいのは、今回の件にかこつけた偽の連絡です。次の例は、実際に起きたと確認されたものではありません。一般に、不正アクセスのニュースの後に出回りやすい詐欺の例です。
- 「不正アクセスの返金手続きはこちら」と案内する偽メール
- 「カード情報を再登録してください」と求めるSMS
- 「アカウントが停止されます」と急がせる連絡
不審な連絡が届いたときの行動
次の5つを守ってください。
- 不審なリンクは開かない
- 添付ファイルを不用意に開かない
- パスワードやカード情報を入力しない
- DHCの案内は、正規の公式サイトで確認する
- 他のサイトと同じパスワードを使っている場合は見直す
氏名や購入履歴を知っているように見えても、本物とは限りません。DHCは、カード番号の全桁を保持していないとしているため、「カード番号を教えてください」という連絡には特に注意です。
偽メールやパスワード使い回しの危険は、別の事例でも詳しく書いています。楽天の事例では、詐欺の手口とアカウントを守る方法をまとめました。
→ 【2026年最新】楽天で何が起きてる?アカウント乗っ取りと詐欺の全手口と今すぐできる防衛策
パスワードの見直しは使い回しから
DHCの公式発表では、パスワードが閲覧された可能性のある情報として挙げられていません。それでも私は、この機会にパスワードも見直しておきたいと思いました。
とくに他のサービスと同じものを使っている場合は、見直しておくと安心です。長くて推測されにくいものを、サービスごとに分けるのが基本です。
情報漏洩の後に何をすればいいかは、タイムズカーの事例で手順を整理しています。DHCの件にも、そのまま使えます。
よくある質問

Q. 自分が対象者か確認できますか?
画面だけでは確認できません。DHCは該当する顧客に個別に連絡する予定で、不安な場合は窓口へ電話して確認するのが確実です。
Q. 過去に購入しただけでも対象になりますか?
公式発表では、対象期間が明示されていません。購入だけでも対象になるかは分からないため、気になる場合は窓口に確認してください。
Q. クレジットカードは再発行すべきですか?
DHCはカード番号の全桁を保持していないとしています。再発行が必要かは、明細の内容を見て、カード会社に相談して決めましょう。
Q. 27件の不審な注文はどうなりましたか?
DHCは、27件をキャンセル済みと発表しています。決済や出荷の詳細は公表されていないため、明細の確認もおすすめします。
Q. DHCから連絡が来ない場合は対象外ですか?
そうとは言い切れません。個別連絡は予定とされており、届く時期や方法は発表されていません。心配な場合は窓口へ相談してください。
Q. 個人情報は外部に流出しましたか?
DHCは、情報が外部に持ち出された形跡は確認されていないと発表しています。ただし、第三者に閲覧された可能性は認めています。
Q. パスワードの変更は必要ですか?
公式発表では、パスワードが閲覧された可能性のある情報には挙げられていません。ただし、使い回しがある場合は見直しておくと安心です。
Q. 住所が書き換えられていたらどうなりますか?
DHCは書き換えられた会員情報を復元済みと発表しています。覚えのない住所を見つけたら、画面を保存して窓口へ連絡してください。
Q. 11月4日より前に電話したいときは?
DHCお客様相談室(0120-575-391)が、11月1日・3日も9:00〜17:00に受け付けています。
Q. 偽メールが届いたらどうすればいいですか?
リンクや添付ファイルは開かず、情報も入力しないでください。確認が必要なときは、公式サイトから案内を見ましょう。
まとめ
今回のポイントは、次の3つです。
- 公式発表と、DHCからの個別連絡を確認する
- 登録情報・注文履歴・カード利用明細を確認する
- 不審な点があれば、DHC公式窓口へ相談する
画面が正しく見えても、対象外とは言い切れません。かといって、必要以上に怖がることもありません。分かっていることと分かっていないことを分けて、できる確認から進めましょう。
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DHCの件でいちばん引っかかったのは、同じパスワードを他のサイトでも使っていたらどうなるかという点だったよ。1Passwordならサイトごとに別のパスワードを作って覚えておいてくれるから、1か所で漏れても他に広がるリスクを下げやすくなるよ。
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参考・出典
- 株式会社ディーエイチシー「当社オンラインショップへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ」(2026年10月30日)
https://dhc-corporate.co.jp/cms_dH8vjpRq/wp-content/uploads/2026/10/0deb6f2426f1d5ab2b2b1824288b374d.pdf - 個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」
https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/leakAction/
※本記事は2026年11月1日時点の公式発表にもとづきます。内容は予告なく変更されることがあります。最新情報はDHC公式の案内をご確認ください。
